キャリアデザイン学研究科Graduate School of Career Studies
MAN500M1-1401(経営学 / Management 500)キャリア開発論Theory of Career Development
浅野 浩美Hiromi ASANO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学研究科Graduate School of Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | X8014 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月6/Mon.6,月7/Mon.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
プログラム科目 ビジネスキャリアプログラム |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course outline】
Based on the theoretical framework of career development, students will learn perspectives and methodologies for understanding the current status and challenges of career development.
【Learning Objectives】
The goals of this course are as followings:
・To understand the social structure behind business career development.
・To gain a perspective on how individual business career development is related to corporate human resource management and social structure.
・To be able to identify and discuss their own issues by reading relevant literature and articles.
・To acquire a certain level of knowledge about research methodology.
【Learning activities outside of classroom】
Before each class meeting, students will be expected to have read the relevant materials.
Your required study time is at least two hour for each
class meeting.
【Grading Criteria /Policy】
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end report: 40%、Report in class : 20%、Other in class contribution: 40%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
経済社会や企業の雇用システムが構造的に変化する中で、個人のビジネスキャリアがどのように開発・形成されているのかを考察する。キャリア開発にかかわる理論的な枠組みを踏まえ、キャリア開発の現状や課題をとらえる視点、方法論を学ぶ。
到達目標Goal
授業の到達目標は以下のとおり。
・ビジネスキャリア開発の背景にある社会構造について理解する。
・個人のビジネスキャリア開発が、企業の人事管理や社会構造と関連していることについて視点をもつ。
・関連する文献、論文の講読を通じて、自身の問題意識を明確にし、それを主張することができる。
・問題意識をもとに研究を進めていくことができるよう、研究方法論について一定の知識を得る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち,「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・本授業は、オンライン授業(双方向リアルタイム配信)を活用することを予定しています。授業形態の欄の大半をオンラインとしておりますが、対面の回を設けるか(設けるとしたら何回くらい設けるか、どの回を対面とするかなど)については、初回授業で、受講生と相談のうえ、決定したいと考えています。
・授業は、講義形式(問題提起や理論等の概説)と、輪読、勤務先等の事例報告、ディスカッションを中心とする参加型形式を組み合わせたかたちで行います。
・キャリア開発に関する基礎や変化の動向、個人が行うキャリア開発、企業や行政が行うキャリア開発に対する支援について取り上げます。
・前職において携わった(行政が行うキャリア開発支援策の代表的なもののひとつである)国のキャリアコンサルティング施策を取り上げ、その背景や、企画立案を行い、実施していくプロセスを理解したうえで、問題意識を持った分野に関して今後のキャリア開発のあり方について考えます。
・授業の内容は、受講者の状況に応じて変更することがありますので、予めご了承ください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:オリエンテーション
授業について説明するとともに、受講者の問題意識についてディスカッションをする。
第2回[オンライン/online]:キャリア開発概論
キャリア開発についての概論についての講義などを行う。
第3回[オンライン/online]:キャリア開発にかかわる理論的な枠組み①
キャリア開発をとらえる視点、理論的な枠組、キャリア開発の主体について、講義を行う。
第4回[オンライン/online]:キャリア開発にかかわる理論的な枠組み②
キャリア開発をとらえる視点、理論的な枠組、キャリア開発の主体について、考察・検討を行う。
第5回[オンライン/online]:キャリア開発の主体①
キャリア開発の主体について、日本の労働市場、雇用システムを踏まえ、考察する。
第6回[オンライン/online]:キャリア開発の主体②
キャリア開発の主体について、日本の労働市場、雇用システムを踏まえ、ディスカッションをする。
第7回[オンライン/online]:経済環境の変化とキャリア開発①
社会構造の時系列的な変化の中で、キャリア開発、キャリア形成のモデルやそのあり方がどのように変化したのかについて、考察する。
第8回[オンライン/online]:経済環境の変化とキャリア開発②
社会構造の時系列的な変化の中で、キャリア開発、キャリア形成のモデルやそのあり方がどのように変化したのかについて、ディスカッションをする。
第9回[オンライン/online]:働き方改革とキャリア開発①
キャリア開発に影響を与える動きのひとつである働き方改革について、現状を把握するとともに、論点を整理する。
第10回[オンライン/online]:働き方改革とキャリア開発②
キャリア開発に影響を与える動きのひとつである働き方改革に関して、今後さらに取り組むべき事項や考慮すべき事項について考察する。
第11回[オンライン/online]:キャリア開発と国の施策①
キャリア開発と関係の深い国の職業能力開発施策を取り上げ、その背景や、企画立案を行い、実施していくプロセスについて講義を行う。
第12回[オンライン/online]:キャリア開発と国の施策②
国の職業能力開発施策の方向性を踏まえ、キャリア開発を行ううえで考えるべきことについてディスカッションをする。
第13回[オンライン/online]:企業が行うキャリア開発支援①
企業が行うキャリア開発支援策について、事例の紹介を含めて講義する。
第14回[オンライン/online]:企業が行うキャリア開発支援②
企業が行うキャリア開発支援策について、ディスカッションをする。
第15回[未定/undecided]:キャリア開発とキャリアコンサルティング①
企業組織の中で、キャリアコンサルティングが果たす役割について考察する。
第16回[未定/undecided]:キャリア開発とキャリアコンサルティング②
企業組織の中で、キャリアコンサルティングが果たす役割についてディスカッションをする。
第17回[オンライン/online]:働き方の多様化ととキャリア開発①
パート、派遣などの非正規雇用労働者のキャリア開発の現状と課題について、考察する。
第18回[オンライン/online]:働き方の多様化ととキャリア開発②
パート、派遣などの非正規雇用労働者のキャリア開発の現状と課題を踏まえ、ディスカッションをする。
第19回[オンライン/online]:女性のキャリア開発①
男女の雇用格差などについて、実態を踏まえ、考察する。
第20回[オンライン/online]:女性のキャリア開発②
男女の雇用格差などについて、実態を踏まえ、ディスカッションをする。
第21回[オンライン/online]:シニアのキャリア開発①
70歳就業時代におけるシニアのキャリア開発について、現状を踏まえ、考察する。
第22回[オンライン/online]:シニアのキャリア開発②
70歳就業時代におけるシニアのキャリア開発について、現状を踏まえ、ディスカッションする。
第23回[オンライン/online]:新しい働き方とキャリア開発①
副業・兼業、フリーランスなど、新しい働き方が見られる中でのキャリア開発について考察する。
第24回[オンライン/online]:新しい働き方とキャリア開発②
副業・兼業、フリーランスなど、新しい働き方が見られる中でのキャリア開発についてディスカッションする。
第25回[オンライン/online]:キャリア開発と学び①
人生100年時代を迎え、 学び・学び直しの促進が課題となる中で、キャリア開発と学びについて考察する。
第26回[オンライン/online]:キャリア開発と学び②
人生100年時代を迎え、 学び・学び直しの促進が課題となる中で、キャリア開発と学びについてディスカッションをする。
第27回[未定/undecided]:総括①
講義のまとめ。問題意識に照らして、今後のキャリア開発のあり方について検討した結果について、報告してもらう。
第28回[未定/undecided]:総括②
講義のまとめ。今後のキャリア開発のあり方について検討し、発表したことをもとにディスカッションを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・毎回、授業前に、文献を読むなど、準備をしてもらうことを想定しています。
・また、授業後に振り返りを行い、理解を深めてもらうことを期待しています。
・本授業の準備・復習時間は、各1~2時間を標準と考えています。
・レポート課題を予定しています。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは特に指定しません。テーマに応じて、資料を配付します。
文献講読の文献については、授業で示します。
参考書References
武石恵美子『キャリア開発論-自律性と多様性に向き合う』(2016年、中央経済社)ほか。
適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
以下を原則とします。
・平常点40%:出席のほか、ディスカッションへの参加も含みます。
・報告20%:報告の内容、レジュメの準備、質問への対応などを評価します。
・レポート40%:未提出や期限を過ぎての提出は評価対象外となりますので注意してください。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生の意見等を踏まえ、修士論文の課題設定や執筆のための視点が提供できるようにしたいと考えています。
学生からの事例紹介、プレゼンテーション、話題提供をベースにしたディスカッションを積極的に取り入れていきたいと考えています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
インターネットに接続できるパーソナルコンピュータ
担当教員の専門分野等
<専門領域>人的資源管理論、キャリア施策、高齢者雇用、就職支援、人材開発
<研究テーマ>高齢者雇用、キャリアコンサルティング、採用選考、女性リーダー育成
<主要研究業績>
論文等
「企業内キャリアコンサルティングの役割及び機能 ~既存自由記述調査・インタビュー調査結果の再分析から~」(日本キャリア・カウンセリング学会 第26 回大会 論文集 64-67 2021年)
「過去のキャリア教育と学生が求めるキャリア支援の関係について ―大学生のコメントの計量テキスト分析結果から―」(共著。日本キャリア教育学会第43回研究大会 研究発表論文集 70-71 2021年)
「女性ITエンジニアのキャリア選択に関する事例分析」(共著。日本キャリアデザイン学会 第17 回研究大会・総会(2021 年度大会)資料集 150-153 2021年)
「高学歴女性の昇進と ライフ・キャリアに関する一考察 ─ 社会科学系A 大学の調査結果から─」『キャリアデザイン研究』 17 87-95 2021年)
「アメリカのキャリアカウンセリングの歴史的変化と日本のキャリアコンサルティング制度の課題と展望」(共著。『秋田県立大学総合科学研究彙報』(21) 17-24 2020年)
「中高年社員のキャリア研修の効果に関する研究―実施方法、内容等との関係に着目して― 」(人材育成学会第17回年次大会論文集 33-38 2019)
「中高年キャリア研修の統計的手法による効果検証の試み」(日本キャリア教育学会第41回研究大会 研究発表論文集 62-63 2019年)
「中高年社員に対するキャリア研修の効果について―アンケート調査結果から―」(人材育成学会第16回年次大会論文集 175-180 2018年)
「テキストマイニングによる求人企業のコメントからの採否決定要因の抽出」(共著。経営情報学会誌 26(4) 1-20 2018年)
「年齢層別にみた中途採用時の採否決定要因についての考察―企業からのコメントの分析から―」(人材育成学会第15回年次大会論文集 93-98 2017年)
"Study of hiring decisions by companies using text mining: Factor other than experience”(共著。Artificial Intelligence Research 6(1) 16-26 2016年)
報告書等
『65歳超雇用推進マニュアル(全体版)』(高齢・障害・求職者支援機構、2017年)
『65歳超雇用推進事例集』(高齢・障害・求職者支援機構、2018年、2019年)
『45歳からのキャリア研修』(高齢・障害・求職者雇用支援機構、2019年)
書籍
『人材育成ハンドブック』(「教育訓練施策と人材育成」、「キャリアコンサルティング施策の現状と今後」人材育成学会編、金子書房、2019年)
『65歳定年に向けた人事処遇制度の見直し実務 (労政時報選書) 』(労務行政研究所 労務行政 2019年)
専門誌記事
「生涯現役を実現するためのキャリア開発支援」(連載:第1回~第12回)(『エルダー』, 39(5)-40(4)、労働調査会、2017-2018年)
「シニアのキャリアを理解する」(連載:第1回~)(『エルダー』, 44(1)-、労働調査会、2022年)ほか