国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
ARSk300GA（地域研究（地域間比較） / Area studies(Interregional comparison) 300）国際社会演習Seminar
ヒトの移動で読み解く世界
曽 士才ZENG Shicai
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | C1130 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期・秋学期/Spring・Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 4 |
| 備考（履修条件等）Notes | 単位数は、春学期2単位／秋学期2単位である。 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
| 人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 選抜 |
| 毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
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Outline (in English)
【Course Outline】
This course deals with migration and tourism.
【Learning Objectives】
At the end of the course, participants are expected to understand Japan and other countries from the viewpoint of transnationalism.
【Learning activities outside of classroom】
In spring term, students will be expected to read academic papers on research themes. In autumn term, students will be expected to analyze survey results and write a dissertation.
【Grading Criteria/Policy】
Final grade will be calculated to the following process: Term-end report/ dissertation（50％） and contribution in class or fieldwork（50％）．
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
観光や仕事、留学、あるいは国際結婚など、自らの意思で定住地を離れ、軽々と越境することが現代社会における人の移動の特徴だといえる。その意味では現代人はみな「ツーリスト」だと言えるでしょう。このゼミでは人の移動を切り口にして日本を、そして世界を読み解く研究をする。
到達目標Goal
日本や諸外国のなかの移民コミュニティや移民が継承する／創造する文化について、あるいは観光客誘致のための情報発信に力を入れている地域や人気観光スポットについて、自ら現地をフィールドワークし、関連する研究文献を読んで分析する。「移民」や「観光」を通して私たちが生きているこの社会を深く理解することを目標としている。そして、研究成果を国際文化情報学会で発表し、研究論文を法政大学の懸賞論文に応募し、外部評価を受けることを目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
19世紀は「移民の世紀」と呼ばれ、ヨーロッパから多くの移民が新大陸アメリカへと渡って行った。同じ頃、アジアでも中国やインドから欧州列強の植民地へのヒトの移動が見られた。「戦争の世紀」と呼ばれる20世紀に入ると、難民や国際労働力としてのヒトの移動が世界規模で広がっていった。そして、21世紀は「観光の世紀」とも呼ばれ、人類最大の異文化接触や交流が日々、世界で展開するようになっている。
目下、新型コロナウイルスの感染流行により、ヒトの移動が大きく制限を受けており、特に国境を越える移動は甚大な影響を受けている。国連世界観光機構（UNWTO）によると、コロナ感染の終息とともに、国内観光がいち早く回復し、経済復興を後押しすると予測されているが、国際観光については、21年度第3四半期には好転するも回復には至っていないとしている。
感染状況は予断を許さないが、授業は原則対面方式で行う。状況次第では、オンライン授業と併用することもある。春セメスターでは、チームまたは個人単位で研究調査テーマを決め、先行研究を洗い出し、研究文献を熟読するとともに、現地調査を行う。
秋セメスターでは、研究調査を続行し、取集した資料を整理分析し、その成果を研究論文としてまとめる。研究成果は、12月の国際文化情報学会での口頭発表や懸賞論文への応募などで、第三者の評価を受けるようにする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
授業の説明；ゼミ生の自己紹介；教員による授業の進め方の説明
第2回[対面/face to face]：上級生による研究紹介（1）
4年生、3年生による研究紹介
第3回[対面/face to face]：上級生による研究紹介（2）
4年生、3年生による研究紹介
第4回[未定/undecided]：グループ別作業（1）
上級生は調査（準備）や論文執筆、新ゼミ生は研究文献の読破。掲示板で進捗状況を共有
第5回[未定/undecided]：グループ別作業（2）
上級生は調査（準備）や論文執筆、新ゼミ生は研究文献の読破。掲示板で進捗状況を共有
第6回[対面/face to face]：先行研究の発表（1）
観光関係の先行研究の内容を発表（上級生）
第7回[対面/face to face]：先行研究の発表（2）
観光関係の先行研究の内容を発表（新ゼミ生）
第8回[対面/face to face]：先行研究の発表（3）
移民関係の先行研究の内容を発表（上級生）
第9回[対面/face to face]：先行研究の発表（4）
移民関係の先行研究の内容を発表（新ゼミ生）
第10回[未定/undecided]：研究調査計画の立案（1）
テーマ、目的、調査対象の検討
第11回[未定/undecided]：研究調査計画の立案（2）
調査方法、調査内容の検討
第12回[未定/undecided]：研究調査計画の立案（3）
調査地の決定、調査地の概況調査
第13回[対面/face to face]：研究調査計画の発表と討論（1）
観光関係の研究調査計画の発表、討論
第14回[対面/face to face]：研究調査計画の発表と討論（2）
移民関係の研究調査計画の発表、討論
第1回[対面/face to face]：研究調査の概要報告
研究調査の進捗状況の報告；教員から卒論等の説明、学会発表の説明
第2回[未定/undecided]：グループ別作業（1）
研究調査の資料整理と文章化、補充調査
第3回[未定/undecided]：グループ別作業（2）
研究調査の論文執筆、補充調査
第4回[対面/face to face]：研究成果の発表（1）
研究成果の発表と討論。観光分野
第5回[対面/face to face]：研究成果の発表（2）
研究成果の発表と討論。観光・移民分野
第6回[対面/face to face]：研究成果の発表（3）
研究成果の発表と討論。移民分野
第7回[対面/face to face]：外部評価のための準備（1）
学会発表用論文の作成
第8回[対面/face to face]：外部評価のための準備（2）
学会発表用論文の相互批判
第9回[対面/face to face]：グループ別個別指導（1）
観光分野のゼミ論・ゼミレポートの査読とフィードバック
第10回[対面/face to face]：グループ別個別指導（2）
移民分野のゼミ論・ゼミレポートの査読とフィードバック
第11回[対面/face to face]：4年生による就活ガイダンス
4年生による就活体験の紹介とアドバイス
第12回[対面/face to face]：ゲストスピーカー講演
外部講師による講演と討論
第13回[対面/face to face]：研究成果の最終発表（1）
執筆した論文・レポートに基づく成果発表
第14回[対面/face to face]：研究成果の最終発表（2）
執筆した論文・レポートに基づく成果発表
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
春学期では、個人／グループごとに研究テーマに関する研究文献の読み込みを行う。秋学期では、フィールドワークや文献調査によって得られた調査結果の整理・分析を随時行う。本授業の準備・復習時間は、作業内容によって異なるが、おおむね各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
特になし
参考書References
江淵一公編『トランスカルチュラリズムの研究』明石書店1998年
白水繁彦編『移動する人びと、変容する文化―グローバリゼーションとアイデンティティ』お茶の水書房2008年
日本移民学会編『移民研究と多文化共生』御茶の水書房2011年
吉原和男編『現代における人の国際移動―アジアの中の日本』慶応義塾大学出版会2013年
佐々木一成『歓呼振興と魅力あるまちづくり』学芸出版社2008年
山下晋司『観光人類学の挑戦―「新しい地球」の生き方 』(講談社選書メチエ)講談社2009年
金成玟・岡本亮輔・周倩編『東アジア観光学－まなざし・場所・集団』亜紀書房2017年
成績評価の方法と基準Grading criteria
春学期、秋学期とも、授業中の討論への参加度・調査への参加度50％、学期中に提出する論文50％の割合で成績評価を行う。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
ゼミ参加者数が多く、グループワークの時間が占める割合が高い。ゼミ生全体の交流の機会を確保するために、懇親会や授業支援システムの活用を心がけたい。