国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
HIS300GA（史学 / History 300）国際社会演習Seminar
トランスナショナル・ヒストリー研究
佐々木 一惠Motoe SASAKI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | C1129 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期・秋学期/Spring・Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 3～4 |
| 単位数Credit(s) | 4 |
| 備考（履修条件等）Notes | 単位数は、春学期2単位／秋学期2単位である。 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
| 人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 選抜 |
| 毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course outline】
The seminar explores the history of the cross-border movements of people, goods, ideas, capital, information, and symbols so that students can develop the ability to analyze social, economic, political, and cultural issues cross-culturally and interracially.
【Learning objectives】
By the end of the course, students are expected to be able to: 1) conduct a critical review and analysis of previous research, 2) interpret primary sources in the political, economic, social, and cultural contexts in which they were written, and 3) collect historical materials on issues of their interest and write a research paper.
【Learning activities outside of classroom】
Students will be expected to: 1) have read the assigned texts and prepared with questions, comments, and opinions, 2) prepare for group presentations, and 3) conduct individual research for their research projects.
【Grading Criteria /Policy】
Students are expected to spend 4 hours per week working on homework, revision, and assignments. The final grade is determined by presentations (50%) and assignments (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
過去とは、私たちにとっては＜異文化＞の一つであり、また過去の出来事や事象を探究することとは、現代と過去との間の関係性を相関的に捉えていくことでもあります。この演習では、国境を越える人・モノ・カネ・思想・文化の移動によって生じた現象及び問題を歴史的な視点から検討していきます。そこから、私たちにとって「当たり前」な事象や歴史認識を、批判的に捉えなおしていく力を養っていきます。また、ナショナルな境界を越える諸問題について、自分なりの研究テーマ（対象や地域は自由）を構想し、調査・分析し論文としてまとめていく方法・技術の修得を目指します。
到達目標Goal
・文献を読み、内容を理解するだけでなく、自分なりの解釈や批判を含めたクリティカル・レビューや先行研究分析ができるようになる。
・一次史料（資料）に関して、それが書かれた政治的・経済的・社会的・文化的文脈の中で解釈できるようになる。
・自分が関心のある事象について、歴史的な視点から史料（資料）収集や現地調査を行い、研究論文（3年生は10,000字程度、4年生は20,000字程度）としてまとめていけるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
大学の行動方針レベルが２となった場合、この授業は原則としてオンラインで行う。詳細は学習支援システムで伝達する。
（1）文献に関する発表（レジュメを作成し、文献の要旨を報告し、疑問点・問題点を提起する）
（2）一次史料分析の発表を行う
（3）個人研究の発表（個人研究の構想・概要・進捗状況に関する発表を行う）
（4）先行研究レビュー（自分のテーマに関する先行研究を整理しレポートにまとめ発表する）
＊提出された課題については、コメントをつけて返しますますので、修正の上、再提出するようにしてください。また個人研究については、適宜、対面もしくはオンラインにより研究指導を実施します。
（5）その他（夏合宿、他大学との合同ゼミ、国際文化情報学会での発表、論文合評会など）
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
自己紹介 授業の説明 トランスナショナル・ヒストリーとは
グループでの話し合い
第2回[対面/face to face]：高校『世界史』から大学の歴史学へ①
テキスト：「視点を変え通説を疑うことから始める歴史学―ガンディーは誰にとっての『偉人』なのか」
第3回[対面/face to face]：高校『世界史』から大学の歴史学へ②
研究論文・研究書の読み方、リーティング・ノートの作成、先行研究の分析、発表の仕方、など。
第4回[対面/face to face]：先行研究の分析①
文献：「ガンディーとアンベードカルー『不可蝕民問題』をめぐって」
第5回[対面/face to face]：先行研究の分析②
文献：「ガンディーとインド農民」
第6回[対面/face to face]：先行研究の分析③
文献：「ガンディーと女性」
第7回[対面/face to face]：一次史料の分析①
グループ発表①：ガンディーに関する一次史料を用いた分析の発表。
第8回[対面/face to face]：一次史料の分析②
グループ発表②：ガンディーに関する一次史料を用いた分析の発表。
第9回[対面/face to face]：一次史料の分析③
グループ発表③：ガンディーに関する一次史料を用いた分析の発表。
第10回[対面/face to face]：トランスナショナル・ヒストリーから捉えるガンディー①
グループ発表①：ガンディーについてトランスナショナル・ヒストリーの視点から読み直し、テーマを設定した発表。
第11回[対面/face to face]：トランスナショナル・ヒストリーから捉えるガンディー②
グループ発表②：ガンディーについてトランスナショナル・ヒストリーの視点から読み直し、テーマを設定した発表。
第12回[対面/face to face]：トランスナショナル・ヒストリーから捉えるガンディー③
グループ発表③：ガンディーについてトランスナショナル・ヒストリーの視点から読み直し、テーマを設定した発表。
第13回[対面/face to face]：論文作法
論文の書き方についてのワークショップ。
第14回[対面/face to face]：まとめ
今学期学んだことを振り返る。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
今学期の計画と目標について
第2回[対面/face to face]：個人研究中間発表①
4年生の個人研究発表
第3回[対面/face to face]：個人研究中間発表②
4年生の個人研究発表
第4回[対面/face to face]：個人研究中間発表③
3年生の個人研究発表
第5回[対面/face to face]：学会発表準備①
一次史料を用いたグループ研究
第6回[対面/face to face]：学会発表準備②
一次史料を用いたグループ研究
第7回[対面/face to face]：学会発表準備③
一次史料を用いたグループ研究
第8回[対面/face to face]：学会発表準備④
個人発表の予行演習
第9回[対面/face to face]：学会発表準備⑤
個人発表の予行演習
第10回[対面/face to face]：学会発表準備⑥
個人発表の予行演習
第11回[対面/face to face]：個人研究発表①
3年生の個人研究発表
第12回[対面/face to face]：個人研究発表②
3年生の個人研究発表
第13回[対面/face to face]：個人研究発表③
3年生の個人研究発表
第14回[対面/face to face]：まとめ
今年度、演習で学んだことについて振り返る。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
(1) 文献を読み、疑問点や質問、意見を準備してくる。
(2) 発表にあたっている班は、事前に集まって発表のための準備を行う。
(3) 個人研究の準備を進める（文献表の作成、先行文献の整理と批判、資料収集、調査、等）
本授業の準備学習・復習時間は各２時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
○ 大学の歴史教育を考える会編『わかる・身につく歴史学の学び方―歴史学がわかると世界が見える』大月書店、2021年。
○ 内藤雅雄『ガンディーー現代インド社会との対話 同時代人に見るその思想・運動の衝撃』明石書店、2017年。
【一次史料】
○ M.K. ガーンディー（田中敏雄訳）『南アフリカでのサッティヤーグラハの歴史1 : 非暴力不服従運動の誕生』平凡社、2005年。
○ M.K. ガーンディー（田中敏雄訳）『南アフリカでのサッティヤーグラハの歴史2 : 非暴力不服従運動の誕生』平凡社、2005年。
○ M.K. ガーンディー（田中敏雄訳）『ガーンディー自叙伝1：真理へと近づく様々な実験』平凡社、2006年。
○ M.K. ガーンディー（田中敏雄訳）『ガーンディー自叙伝2：真理へと近づく様々な実験』平凡社、2006年。
○ M.K. Gandhi, Communal Unity (Ahmedabad : Navajivan Publishing House, 1947).
○ The Collected Works of Mahatma Gandhi (New Delhi : Publications Division, Ministry of Information and Broadcasting, Government of India , 1971-1984).
参考書References
必要に応じて授業の中で示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表・グループ発表５０％、提出課題５０％。
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生間のピア・レビューがとても効果が高いことに気がついた。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
史料（資料）検索の実習等において、パソコンを使用することがある。
その他の重要事項Others
担当教員の他の授業の受講を推奨します。
【学部基盤科目】
「宗教と社会」
「ジェンダー論」
【学部専攻科目】
「宗教社会論II（キリスト教と社会運動）」
「Approaches to Transnational History」
【大学院科目（自由科目として受講）】
「多文化相関論III（歴史学の諸アプローチ）」
「ジェンダー論（ジェンダー史の展開）」