国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
LIT300GA（文学 / Literature 300）言語文化演習Seminar
言葉と人間
大野 ロベルトRobert ONO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | C1124 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期・秋学期/Spring・Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 3～4 |
| 単位数Credit(s) | 4 |
| 備考（履修条件等）Notes | 単位数は、春学期2単位／秋学期2単位である。 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
| 人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 選抜 |
| 毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
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Outline (in English)
This seminar encourages students to tackle the big yet underrated question: what makes us human? While we take into consideration all kinds of arts from different cultures and periods, Japanese literature, from classical to modern, will be the pivot.
The objective of this seminar is to acquire the set of skills necessary to convey, with clear language, one's idea about cultural issues, both orally and in writing.
The students are expected to spend a total of 4 hours in reviewing and preparing for each class meeting.
The grading criteria is as follows: 30％ participation, 30% presentation, and 40% written assignments. Students that successfully achieve 60% or more of course goals will be able to earn a passing grade for the course.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
人間は言葉の動物であるということを、ほとんどの人間は十分に意識せずに生きている。言い換えれば、それは自分が何者かを知らないままに生きているということである。このゼミでは、古典から近代までの日本文学を出発点に、海外文学やあらゆる文化芸術にも積極的に目を向けながら、徹底的に言葉と戯れつつ、人間とは何かという問題を考究したい。
到達目標Goal
文学を中心とする文化的な事象について、自身の考えを明確な言葉で他者に伝えることができるようになる。適切な文献調査に基づいた、理論的かつ論証的な論文の作成ができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
演習形式と講義形式を併用して授業を進める。基本的には、毎回の主題について教員が行う講義をきっかけに、学生によるディスカッションを行うが、学生各自にも学期ごとに少なくとも一度は発表を行ってもらい、それに基づくディスカッションやディベートも積み重ねてゆくことになる。レポートは夏休みに明けに1本、年度末に1本を提出してもらう。通年のゼミであるため、フィードバックは全体に対しても、個人的にも、随時行うことになる。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]：イントロダクション
ゼミの進め方について説明し、自己紹介を行う。
2[対面/face to face]：言葉とは何か
ソシュールなどの理論を紹介しながら、言葉について考える。
3[対面/face to face]：人間とは何か
文学理論や現代思想を逍遥しながら、人間という存在について考える。
4[対面/face to face]：古典の言葉１
『古今和歌集』から日本語の本質を考える。
5[対面/face to face]：古典の言葉２
『土佐日記』を素材に言葉とジェンダーを考える。
6[対面/face to face]：古典の言葉３
『枕草子』を素材に言葉の仕組みを考える。
7[対面/face to face]：古典の言葉４
『無名草子』を中心に作者と読者の関係を考える。
8[対面/face to face]：言葉と社会１
夏目漱石の人と作品から、近代化と日本語の再生についてとりあげる。
9[対面/face to face]：言葉と社会２
谷崎潤一郎の人と作品から、美意識と自我のあり方について考える。
10[対面/face to face]：言葉と社会３
太宰治の人と作品から、私小説の受容について考える。
11[対面/face to face]：言葉と社会４
川端康成の人と作品から、古典の遺産について考える。
12[対面/face to face]：言葉と社会５
三島由紀夫の人と作品から、メディアの横断について考える。
13[対面/face to face]：個別研究に向けて
個別研究の計画発表。
14[対面/face to face]：春学期のまとめ
ふりかえりと課題説明、後期の内容について打ち合わせる。
1[オンライン/online]：イントロダクション
論文の書き方についておさらいする。
2[対面/face to face]：読書とは何か
エーコなどの理論を紹介しながら、読むということについて考える。
3[対面/face to face]：言葉と身体１
北條民雄とハンセン病文学を通して文学・身体・権力の関係を探る。
4[対面/face to face]：言葉と身体２
澁澤龍彦と暗黒舞踏の関係性から批評という行為の可能性を考える。
5[対面/face to face]：言葉と身体３
能と和歌を素材にいまいちど古典を意識し、日本語に宿る身体性を確認する。
6[対面/face to face]：文献購読１
担当学生による発表とディスカッション。
7[対面/face to face]：文献購読２
担当学生による発表とディスカッション。
8[対面/face to face]：文献購読３
担当学生による発表とディスカッション。
9[対面/face to face]：文献購読４
担当学生による発表とディスカッション。
10[対面/face to face]：研究発表１
担当学生による発表とディスカッション。
11[対面/face to face]：研究発表２
担当学生による発表とディスカッション。
12[対面/face to face]：研究発表３
担当学生による発表とディスカッション。
13[対面/face to face]：研究発表４
担当学生による発表とディスカッション。
14[対面/face to face]：秋学期のまとめ
ふりかえりと課題提出、来年度への展望を共有する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各回の講義やディスカッションの出発点となるテクストを事前に精読し、作品の背景についても調べておくことが最低限の責務である。発表者はレジュメやパワーポイントの作成を怠らないこと。ディスカッションなどへの積極的な参加は必須である。本授業の準備学習・復習時間は各２時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
使用しない。資料は必要に応じて教員が配布する。
参考書References
授業中に折に触れて紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点30％、通年の研究発表30％、レポート2本40％
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の 60％以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。