国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
LIT300GA(文学 / Literature 300)言語文化演習Seminar
比較文学・比較文化研究
岩下 弘史Hirofumi IWASHITA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C1123 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期・秋学期/Spring・Fall |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | 単位数は、春学期2単位/秋学期2単位である。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 選抜 |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The aim of this course is to help the students to acquire basic academic skills and have better understanding of modern Japanese literature and thoughts. This class focuses on how these are related with Western counterparts. The participants are expected to discuss modern Japanese culture in their own words at the end of the course.
Before each class meeting, students will be expected to have read the relevant text. Required study time is at least two hours. In addition, after each class, students will be expected to spend reviewing the class content at least two hours to fully understand it.
Overall grade in the class will be decided based on the following:
Term-end paper: 60%, In-class contribution: 40%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
学生は比較文学・比較文化論的な観点から考察・研究をおこなう。研究対象は、参加者の人数や希望に合わせてある程度柔軟に対応するが、近代以降の日本の文学(映画)・文化・思想ならびにそれと関連する海外の文学・文化・思想を想定している。
日本の文学(文化)や思想は東アジアや欧米との関わりのなかで発展してきた。他方、日本の文学や思想それ自体が世界に発信されて独特の受容をされてきたという事実もある。このような領域横断的な観点から、日本文学(文化)や思想における外国文学(文化)・思想の受容、異文化表象、日本の近代化(西洋化)の問題、文学・文化の翻訳の問題、日本文化論などについて学生が深く考えられるようになることを目的とする。
到達目標Goal
1. 適切な先行研究の収集や文献を丁寧に読みこむなど研究に必要な基礎的スキルを学ぶ。また比較研究の基礎を学ぶ。
2. 個人研究の発表やそれについてのディスカッションを通じて、自らの意見を的確に伝えられるようになる。論理的な議論ができるようになる。わからないことをわからないままにせず、なるべく明晰に語れるようになる。
3. 自身の関心から出発し、先行研究を踏まえたうえで自説を発展させ、最終的にはそれについて構造を持った論文が書けるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は、講義形式と演習形式の併用によって進められる。発表やディスカッションへの参加は義務となる。
課題等の提出・フィードバックは学習支援システムHoppiiを通じておこなう。
なお大学の行動方針レベルによってはオンラインでおこなうこともある。詳細は学習支援システムHoppiiで伝える。
また受講者数が定員を超過する場合は初回授業の課題をもとに選抜を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:オリエンテーション
各自が関心をもつトピックの紹介(自己紹介を兼ねる)、授業の進め方の確認
2[対面/face to face]:イントロダクション
文献や資料探索の方法、発表資料作成方法など基礎事項の確認
3[対面/face to face]:グループワーク(1)
基礎文献講読担当者の発表と、それについての全員によるディスカッション(1)
4[対面/face to face]:グループワーク(2)
基礎文献講読担当者の発表と、それについての全員によるディスカッション(2)
5[対面/face to face]:グループワーク(3)
基礎文献講読担当者の発表と、それについての全員によるディスカッション(3)
6[対面/face to face]:グループワーク(4)
基礎文献講読担当者の発表と、それについての全員によるディスカッション(4)
7[対面/face to face]:グループワーク(5)
基礎文献講読担当者の発表と、それについての全員によるディスカッション(5)
8[対面/face to face]:グループワーク(6)
グループによる発表と、それについての全員によるディスカッション(1)
9[対面/face to face]:グループワーク(7)
グループによる発表と、それについての全員によるディスカッション(2)
10[対面/face to face]:グループワーク(8)
グループによる発表と、それについての全員によるディスカッション(3)
11[対面/face to face]:グループワーク(9)
グループによる発表と、それについての全員によるディスカッション(4)
12[対面/face to face]:グループワーク(10)
グループによる発表と、それについての全員によるディスカッション(5)
13[対面/face to face]:グループワーク(11)
グループによる発表と、それについての全員によるディスカッション(6)
14[対面/face to face]:総括と反省
春学期の議論のまとめ
1[対面/face to face]:イントロダクション
秋学期の方針の確認
2[対面/face to face]:論文の書き方について
論理的な文章とは何か、先行研究とはどのように向き合うべきかなどについての説明
3[対面/face to face]:グループワーク(1)
基礎文献講読担当者の発表と、それについての全員によるディスカッション(1)
4[対面/face to face]:グループワーク(2)
基礎文献講読担当者の発表と、それについての全員によるディスカッション(2)
5[対面/face to face]:グループワーク(3)
基礎文献講読担当者の発表と、それについての全員によるディスカッション(3)
6[対面/face to face]:グループワーク(4)
基礎文献講読担当者の発表と、それについての全員によるディスカッション(4)
7[対面/face to face]:グループワーク(5)
基礎文献講読担当者の発表と、それについての全員によるディスカッション(5)
8[対面/face to face]:個人研究発表(1)
自身の関心とそれに関連する先行研究をまとめ、それについてのディスカッションを経て自身の問題を深める(1)
9[対面/face to face]:個人研究発表(2)
自身の関心とそれに関連する先行研究をまとめ、それについてのディスカッションを経て自身の問題を深める(2)
10[対面/face to face]:個人研究発表(3)
自身の関心とそれに関連する先行研究をまとめ、それについてのディスカッションを経て自身の問題を深める(3)
11[対面/face to face]:個人研究発表(4)
自身の関心とそれに関連する先行研究をまとめ、それについてのディスカッションを経て自身の問題を深める(4)
12[対面/face to face]:個人研究発表(5)
自身の関心とそれに関連する先行研究をまとめ、それについてのディスカッションを経て自身の問題を深める(5)
13[対面/face to face]:個人研究発表(6)
自身の関心とそれに関連する先行研究をまとめ、それについてのディスカッションを経て自身の問題を深める(6)
14[対面/face to face]:総括と反省
秋学期の議論のまとめ、来年度に向けての話し合い
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
課題図書がある場合は必ず読んで授業に出席する。また毎回の授業で配布するプリントは必ず復習すること。本授業の予習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は用いないが、各授業でプリントを配布する。
参考書References
・異文化理解
青木保『多文化世界』岩波新書、2003年
稲賀繁美編『異文化理解の倫理にむけて』名古屋大学出版会、2000年
・比較文学・比較文化
佐々木英昭編『異文化への視線―新しい比較文学のために』名古屋大学出版会、1996年
土屋勝彦編『越境する文学』水声社、2009年
松村昌家編『比較文学を学ぶ人のために』世界思想社、1995年
・日本人論、日本文化論
船曳健夫『「日本人論」再考』講談社学術文庫、2010年
大久保喬樹『日本文化論の系譜―『武士道』から『「甘え」の構造』まで』中公新書、2003年
その他一次文献多数。
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表・発言などの平常点(40%)および提出レポート(60%)。各学期欠席が4回以上の場合は、原則として単位修得を認めない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
自分が何がわからないかを発見し、理解に近づいていく訓練の場となります。自分で明晰に説明できない物事は自分がそれを十分に理解できていないことを意味します。語り得るものについては明晰に語られ得るわけです(語り得ぬものについて沈黙せねばならないかどうかはまた別の問題)。
よくわからないものをわからないまま受容するのではなく、出来る限り理解することを目指します。先人たちの研究業績に敬意を払いながらも批判的に向き合い、じっくりと自分の力で考えてみたい人を歓迎します。