国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
ARSx300GA(地域研究(その他) / Area studies(Others) 300)言語文化演習Seminar
スペイン語圏の文化を探索する
大西 亮Makoto OONISHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C1121 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期・秋学期/Spring・Fall |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | 単位数は、春学期2単位/秋学期2単位である。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 選抜 |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
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Outline (in English)
The purpose of this seminar is to enable students to face various aspects in vast Spanish-speaking nations, not only from Spain but Mexico in the north as well as the Argentine in the south etc.
Many of these problems have broken out in close contacts and relations with Europe, America and other countries in the world. What unexpected crucial scenes and points do students discover in approaching the problems in Spanish-speaking nations ?
To achieve the goal, there are diverse angles according to students’ own interests──history, art, sports, literature and so forth. It is, however, not enough to discover and confront their own favorite fields. Starting from their interesting areas, it is hopefully important to assess a variety of aspects in their flexible views.
In this seminar, students will be expected to challenge various activities to find out crucial points, mostly speaking Japanese. This course is, therefore, open to all students──including those unfamiliar with Spanish language.
We sincerely welcome all students challenging our exciting intellectual discovery-trip.
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than two hours for a class.
Your overall grade in the class will be decided based on the following;
Quality of the students' presentation in the class: 70% and in class contribution:30%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「スペイン語圏の文化と社会」と聞いて私たちは何を思い浮かべるだろうか?スペインはもちろん北はメキシコから南はアルゼンチンにいたるまで、広大な領域にまたがるスペイン語圏の国々については人によってさまざまなイメージがあるだろう。近年のニュースに目を向けると、スペインのカタルーニャ自治州の独立問題をはじめ、アメリカとメキシコとのあいだに横たわる不法移民の問題や、コロナウイルス禍を機に表面化したスペイン語圏の国々における社会的・経済的格差の問題などが注目を集めた。一方で、サッカーをはじめとするスポーツや ZARA に代表される流行ファッション、ヒットチャートを席巻している中南米系アーティストの活躍に熱い視線を注いでいる人も少なくないだろう。こうした話題の多くは、スペイン語圏だけにかかわるものではなく、ヨーロッパやアメリカをはじめとするその他の地域との密接な関係性のなかに位置づけられるものである。スペイン語圏の話題を切り口に、そこから世界を眺めてみるとどのような光景が見えてくるだろうか。
このゼミでは、スペイン語圏の文化と社会に光をあてつつ、世界のさまざまな地域との接触や交流を視野に入れながら、生成変化する人間社会のありようを浮き彫りにすることを目的とする。ゼミ生は、歴史、芸術、スポーツ、等々、おのおのの関心に応じて特定のテーマを設定し、それらを幅広い視角から見つめなおす柔軟な姿勢を身につけることが求められる。
ゼミ生は、おもに日本語を使って上記テーマに沿った活動を行なうことになる。スペイン語学習歴や、スペイン語圏の文化と社会に関する事前知識の有無は問われない。
到達目標Goal
このゼミでは、上記「授業の概要と目的」に沿って、以下のような能力を伸ばすことを目的とする。
・スペイン語圏の文化と社会に関する基礎的な知識の習得。
・スペイン語圏の文化と社会に関する基礎的な知識を活かしながら、興味や関心のあるテーマを見つけ、それを追究していく思考力。
・興味や関心のあるテーマについて、それを幅広い視角から見つめなおす柔軟な発想力。
・興味や関心のあるテーマについて論理的に解釈し、それを他者にむけて明快に説明する能力。
・他者との議論を通じてみずからの問題意識を深める能力。
・効果的なプレゼンテーション技法および論理的な文章表現力。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
ゼミは2部構成のもとに進められる。第1部では、スペイン語圏の文化と社会を見ていくうえで「最低限これだけは知っておきたい」という事柄について、さまざまな資料を用いながらディスカッション形式で学んでいく。それを受けるかたちで、第2部では、より専門的な内容について、プレゼンテーションやグループ討議を通じて理解を深めていく。授業内での発表については、それぞれのテーマについて全体討議を実施し、教員がそれをまとめるかたちで指導、助言等を行なう。リアクションペーパーの提出を課す場合は、翌週の授業で教員からフィードバックを行ない、全体討議を通じて学生の理解を深める。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ゼミ運営方針についての話し合い
学生による自主的なゼミ運営という基本原則を確認し、春学期のゼミ運営方針について話し合う。
第2回[対面/face to face]:各自のテーマ設定
各自「スペイン語圏の文化と社会」に関する発表テーマを自由に選ぶ。それを受けて、必要な下調べの方法や発表のポイントについて教員がコメントを加える。
第3回[対面/face to face]:各自で設定したテーマに関する事前学習
第2回のゼミで各自設定したテーマからいくつかの項目をピックアップし、関連資料を用いながら事前学習を行なう。
第4回[対面/face to face]:各自で設定したテーマに関する発表
各自で設定したテーマに関する発表を行なう。それを受けて、発表で扱われたテーマに関する補足説明を教員が行ない、それを踏まえてグループディスカッションを行なう。
第5回[対面/face to face]:各自で設定したテーマに関する発表(つづき)
第4回にひきつづき、各自で設定したテーマに関する発表を行なう。それを受けて、発表で扱われたテーマに関する補足説明を教員が行ない、さらなる理解を促す。
第6回[対面/face to face]:各自で設定したテーマに関する発表(まとめ)
各自で設定したテーマに関する発表のまとめを行なう。すべての発表を通じて見えてきた共通の問題や関心領域に注目し、教員による補足説明を行なったあと、グループディスカッションを通じて理解を深める。
第7回[対面/face to face]:スペイン・カタルーニャ州の独立運動と「スペイン社会のいま」
カタルーニャの独立運動に関する複数の資料を用いながら、この運動が生じた背景や歴史的経緯について、グループディスカッション等を通じて理解を深める。
第8回[対面/face to face]:スペイン内戦とフランコ独裁
カタルーニャ独立運動の背景を理解するために不可欠なスペイン内戦とその後のフランコ独裁時代の社会について学ぶ。
第9回[対面/face to face]:フランコ独裁とスポーツ
フランコ独裁時代におけるスポーツ、とりわけ国民的スポーツの代表格であるサッカーが果たした役割について見ていく。
第10回[対面/face to face]:スペインにおけるスポーツの歴史
スペイン社会の成り立ちにおいてスポーツが果たした役割を幅広い視点から見ていく。
第11回[対面/face to face]:スペインにおける映画産業
スペイン民主化の過程を映し出している映画に注目し、グループディスカッション等を通じてその背景理解に努める。
第12回[対面/face to face]:日本とスペインの交流史
日本とスペインを結ぶ知られざる歴史に光を当て、両国関係の歴史をひもとく。
第13回[対面/face to face]:スペインの食文化
食を通じてスペイン文化の特質を探る方途を探る。
第14回[対面/face to face]:春学期ゼミの振り返り
春学期の活動を振り返り、グループディスカッションや全体討議を通じて総括を行なう。
第1回[対面/face to face]:後期ゼミ運営方針についての話し合い
学生による自主的なゼミ運営という基本原則を確認し、具体的なゼミ運営方針について話し合う。
第2回[対面/face to face]:4年生による研究発表
各自設定したテーマについての4年生の発表後、関連テーマに関するグループディスカッションを行なう。
第3回[対面/face to face]:4年生による研究発表(つづき)
各自設定したテーマについての4年生の発表後、それを受けるかたちで3年生がプレゼンテーションを行ない、理解を深める。
第4回[対面/face to face]:スペインとラテンアメリカの交流史
広大なラテンアメリカ諸国とスペインの関係を歴史的観点から読み解く。
第5回[対面/face to face]:スペイン語圏における世界遺産の歴史と現状
スペイン語圏に存在する主だった世界遺産を取り上げ、その歴史と現状について見ていく。
第6回[対面/face to face]:ラテンアメリカのスポーツ
サッカーや野球など、ラテンアメリカのスポーツに着目し、そこから見えてくるさまざまな問題について考える。
第7回[対面/face to face]:ラテンアメリカの食文化
バラエティ豊かなラテンアメリカ諸国の食文化に着目し、その背後に横たわる歴史や文化に関する理解を深める。
第8回[対面/face to face]:中南米と日本の交流史
ラテンアメリカ諸国に点在する日系社会を中心に、中南米と日本の交流史に関する理解を深める。
第9回[対面/face to face]:スペイン語圏の音楽と舞踊
スペイン語圏の音楽に関するテーマを選び、グループ発表を中心にその歴史的背景についての理解を深める。
第10回[対面/face to face]:スペインおよび中南米における日本文化の現在
アニメや日本料理、ファッションなど、いまスペイン語圏で注目を浴びている日本文化の諸相をとりあげ、グループ発表等を通じてその実情に迫る。
第11回[対面/face to face]:中南米と北米の関係史
アメリカ合衆国が中南米社会にもたらしたさまざまな影響について見ていく。
第12回[対面/face to face]:スペインとイスラム文化
イスラム教徒が残したさまざまな影響を軸にスペインの社会の現状をとらえなおす。
第13回[対面/face to face]:スペイン語圏の文化と社会に関する総括
ゼミで扱ったさまざまなテーマをふりかえり、それらに共通する特徴や問題についてディスカッション形式で自由に話し合う。
第14回[対面/face to face]:まとめ
年間のゼミ活動を振り返り、反省点等の話し合いを通じて次年度のゼミ活動の活性化に役立てる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各自のテーマに沿って参考文献を指示するので、それを熟読すること。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
『ラテンアメリカ五百年─歴史のトルソー』(岩波書店)清水透著
参考書References
初回授業で指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
研究発表(70%)、平常点(30%)を目安に、発表の準備やプレゼンテーションスキル、グループ討議への積極的な参加、等々を総合的に評価する。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
まずは日本語できちんと議論し、論理的に自説を展開することのできる力を身につけることをめざします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし