国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
ART300GA（芸術学 / Art studies 300）言語文化演習Seminar
映画で学ぶ国際情勢と人間の内的世界
佐藤 千登勢Chitose SATO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | C1120 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期・秋学期/Spring・Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 3～4 |
| 単位数Credit(s) | 4 |
| 備考（履修条件等）Notes | 単位数は、春学期2単位／秋学期2単位である。 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
| 人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 選抜 |
| 毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
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Outline (in English)
●Course outline
In this seminar, we will analyze and interpret motion pictures of various countries from the point of view of an allegorical representation, metaphor, camera work, and the historical and political background of each of the countries. The basic concepts: Oedipus complex , trauma, subconscious, fascism, totalitarianism, discrimination, suppression, ethnicity and minority.
●Learning Objectives
By watching and analyzing movie works from various countries, you will acquire the ability to see the essence of things, as well as the ability to verbalize and present them, and the ability to discuss.
●Learning activities outside of classroom
Before each class meeting, students will be expected to prepare for the movie work. Also, after each class meeting, you will be expected to submit a reaction paper that summarizes your views on the movie works discussed in the seminar by the next week.
●Grading Criteria /Policy
Final grade will be calculated according to the following process: Short reports(20％), making a presentation（20％） and usual performance score(60％). To pass, students must earn at least 60 points out of 100.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この演習では、さまざまな国の映画作品を通して象徴性・メタファー・寓意的表象で語られる映画言語を読み解き、背後にある、それぞれの国・地域の土着的文化、慣習、歴史的経緯、イデオロギー、社会体制を確認する作業も含めて、映画鑑賞と作品分析を楽しみます。そのための基礎概念として、《全体主義》《亡命・離散》《差別》《抑圧》《エスニシティ》《マイノリティ》といった社会的テーマから《エディプス・コンプレックス》《トラウマ》《潜在意識》《欲望》など個人の内的世界に関わるモチーフをキーワードに、映画作品の多面性・両義性・重層性、そして映画作品に反映する国や地域の文化や社会について議論します。映画作品を分析する視点を培い、議論する力を養うことが本演習の目的となります。
到達目標Goal
映画作品は世界の縮図であり、多様な国々の社会、経済、文化、民族的な傾向を反映したモデルと言えます。ですから、様々な国々の映画作品を鑑賞、分析することで、洞察力やものごとの本質を見抜く力を身につけ、さらにこれを言語化してプレゼンテーションする技術、議論する力を獲得する。これが演習の目標となります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
初回から第３回までは、教員が提案する映画作品を皆で共有し、教員からは映画分析の方法やレジュメの切り方、議論ポイントの提示方法などを示します。これに基づき、ゼミ生には複数のグループに分かれて討論をしてもらいます。その後、グループごとの意見を発表してもらい、さらに議論を深めていくかたちをとります。４回目以降は、ゼミ生のプレゼンテーション（映画の選択、レジュメを基に解説、司会、議論のまとめ）となります。
翌週までに、すべてのゼミ生には自身の見解をまとめたリアクションペーパー（映画鑑賞記録文）を提出してもらいます。教員は興味深い内容のリアクションペーパーを毎週何点か選び、ゼミ生全員でこれを共有するようにします。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：イントロダクション
演習の方向性を示すとともに、各回担当者を決定。いくつかの映画作品をとりあげ、手法や技巧、効果について概説する。
2[対面/face to face]：伝統と規範の破壊：暴力の表象
『とっととくたばれ』（ロシア映画）鑑賞の上、教員による概説。学生による議論とまとめ。
3[対面/face to face]：戦争の描き方：暴力の表象
『炎628』（ソ連映画）鑑賞の上、教員による概説。学生による議論とまとめ。
4[対面/face to face]：ゼミ生による報告１
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
5[対面/face to face]：ゼミ生による報告２
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
6[対面/face to face]：ゼミ生による報告３
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
7[対面/face to face]：ゼミ生による報告４
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
8[対面/face to face]：ゼミ生による報告５
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
9[対面/face to face]：ゼミ生による報告６
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
10[対面/face to face]：ゼミ生による報告７
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
11[対面/face to face]：ゼミ生による報告８
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
12[対面/face to face]：ゼミ生による報告９
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
13[対面/face to face]：ゼミ生による報告10
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
14[対面/face to face]：ゼミ生による報告11
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
1[対面/face to face]：イントロダクション
演習の方向性を示すとともに、各回担当者を決定。いくつかの映画作品をとりあげ、手法や技巧、効果について確認する。
2[対面/face to face]：宇宙映画の描き方
『サリュート７』（ロシア映画）鑑賞の上、教員による概説。学生による議論。
3[対面/face to face]：ロシアのフェミニズム
『you and i』（米ロ合作映画）鑑賞の上、教員による概説。学生による議論。
4[対面/face to face]：ゼミ生による報告１
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
5[対面/face to face]：ゼミ生による報告２
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
6[対面/face to face]：ゼミ生による報告３
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
7[対面/face to face]：ゼミ生による報告４
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
8[対面/face to face]：ゼミ生による報告５
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
9[対面/face to face]：ゼミ生による報告６
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
10[対面/face to face]：ゼミ生による報告７
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
11[対面/face to face]：ゼミ生による報告８
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
12[対面/face to face]：ゼミ生による報告９
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
13[対面/face to face]：ゼミ生による報告10
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
14[対面/face to face]：ゼミ生による報告11
担当学生による映画選択、概説、司会などのプレゼンテーション。議論。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
発表担当の学生は、自身がプレゼンテーションする映画作品を３回以上鑑賞の上、社会背景、歴史背景、制作背景、象徴、カメラワークなどの観点から詳細に調査を行い、レジュメを作成してください。発表準備に要する時間は計10 時間程度。
他の学生はゼミの前までに必ず映画作品について予習をしておくこと。また、毎回、ゼミで議論した映画作品について自身の見解をまとめたリアクションペーパーを翌週までに提出する。本授業の準備学習・復習時間は各１時間を標準とします。
なお、大学の行動方針によりリアルタイム・オンライン授業となった場合、映画作品は各自、必ず鑑賞しておくようにしてください。
テキスト（教科書）Textbooks
決まったテキストは使用しません。適宜、テーマと関連する文献のコピーを教員が配付します。
参考書References
・ジェニファー・ヴァン・シル『映画表現の教科書』吉田俊太郎訳（フィルムアート社、2012）
・カレン・M・ゴックシク他『アカデミック・ライティング』土屋武久訳（小鳥遊書房、2019）
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（60％）、プレゼンテーション（20％）、リアクションペーパー（20％）。
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60％以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生の議論を中心とした演習を望む声もあれば、教員からの概説を中心とした演習を望む意見もありました。以後は、両者の配分のバランスに配慮しながら演習を進め、学生のみなさんに知識を得る楽しさや充実感を味わってもらうと同時に、自らの意見をまとめて見解を述べ、議論する技術を身につけてもらうよう尽力したいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
報告用レジュメをあらかじめLINEグループにアップする。
ゼミ活動内容を随時、インスタグラムにアップする。