国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
LIT300GA(文学 / Literature 300)言語文化演習Seminar
身近な文化を読みほどく
衣笠 正晃Masaaki KINUGASA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C1118 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期・秋学期/Spring・Fall |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | 単位数は、春学期2単位/秋学期2単位である。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 選抜 |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
In this seminar we will learn how to analyze everyday cultural phenomena around us through active discussions among members, paying particular attention to the correlated, multitudinous, and multilayered structure of culture. The goals of the course are to acquire a better understanding of the issues of contemporary society and cultivate a critical attitude toward them. Students will be expected to have completed required assignments after each class meeting. The required study time will be more than four hours for a class. The overall grade will be decided based on in-class participation (50%) and submitted papers (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
どのような社会でも、その文化はつねに異文化=他者との出会いや対決のなかで自らを形成し続けており(=相関的)、その結果として多様な(=複数的)要素が、重なり合って存在する(=重層的)ものとなっています。
本ゼミではこのような〈相関性・複数性・重層性〉という視点から、われわれを取り巻くさまざまな文化事象を、ゼミの仲間との自主的な議論を通じて考察してゆきます。そのなかで現代社会のあり方とそれが抱える問題を深く理解するとともに、それに向き合う批判的な視座と判断力を身につけることを目指します。
なおこれまで本ゼミの授業や個人研究で取り上げられてきた対象は、アニメ、マンガ(コミック)、映画、ポピュラー音楽、ファッション、ツーリズム(観光)から、スポーツ社会学、都市空間論、教育問題、言語と社会、ITと社会など、多岐にわたります。
到達目標Goal
1)比較文学・比較文化、カルチュラル・スタディーズ、文化社会学、メディア・スタディーズなど、文化の研究・分析に必要な理論的枠組みや知識を習得するとともに、批判的思考を身に付ける。
2)幅広い知的好奇心を保ちつつ自らの関心領域を絞り込み、具体的な文化事象の考察をおこない、現代世界の諸問題とその歴史的文脈について理解し、自らの考えを深める。
3)個人研究の発表、グループでの討議・報告を通じて、自らの意見を説得的に伝えることのできる論理性・プレゼンテーション力を身につける。
4)先行研究など文献の読解やフィールドワークなどの調査に必要な、アカデミックスキルを学び取る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
上記の目標を実現するため、このゼミではグループワークと個人研究を並行しておこないます。
春学期には、文化を考えるための基礎となる考え方や理論を確認するため、教員の講義や文献購読にもとづいたディベートや、グループワークによるプレゼンテーション、ディスカッションをおこないます。秋学期は講義とそれにもとづくディベート、国際文化情報学会のためのグループワーク、各自の個人研究の紹介・発表をおこないます。また随所で理論的な枠組み、モデルとなる研究を検討します。
演習参加者は自分の関心に応じてテーマを設定し(必要に応じて担当教員がアドバイスします)、授業を通じた学び、ゼミ生相互の批評やアドバイスを生かしながら、自らの研究として集約します。発表担当者はグループ・個人いずれの場合も、レジュメを作成し、パワーポイントなどを用いて発表をおこないます(事前に資料を配付してもらいます)。発表に対しては全員が参加してのディスカッションをおこないますので、担当者以外の人も十分な予習と積極的な発言が求められます。また毎回各自のコメントを提出してもらいますが、その内容については授業や学習支援システムをつうじて共有し、フィードバックします。
なお授業での講読文献・グループワークのテーマについては、ゼミメンバーの関心や研究テーマを考慮して決定します。
また夏休み中に実施予定の合宿では、テーマを決めた学習会や研究の中間報告を予定しています。加えて学期中にフィールドワークを実施する予定です。
※授業の進め方については、学生と教員との話し合いにもとづいて変更を加えることがあります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション
シラバス・授業の進め方の確認、各自が関心をもつトピックの紹介
2[対面/face to face]:グループワーク(1)+教員による講義(1)
4年生による研究テーマの紹介、および教員による講義(文化研究の方法論ついて)
3[対面/face to face]:グループワーク(2)
発表とディスカッション、および第2回授業での講義にもとづくディベート
4[未定/undecided]:グループワーク(3)
発表とディスカッション、およびグループワークのテーマ決め
5[対面/face to face]:グループワーク(4)+教員による講義(2)
発表とディスカッション、および教員による講義(批判的思考について)
6[未定/undecided]:グループワーク(5)
発表とディスカッション、および第5回授業での講義にもとづくディベート
7[対面/face to face]:グループワーク(6)
発表とディスカッション(学生による模擬授業①)
8[未定/undecided]:グループワーク(7)
発表とディスカッション(学生による模擬授業②)
9[対面/face to face]:フィールドワーク
東京の街を歩くなかでの問題発見とレポートの作成
10[未定/undecided]:グループワーク(8)
フィールドワークでの見聞にもとづくディベート
11[対面/face to face]:教員による講義(3)
論文の書き方についての整理と解説
12[未定/undecided]:グループワーク(9)
発表とディスカッション(国際文化情報学会での発表テーマについて①)
13[対面/face to face]:グループワーク(10)
発表とディスカッション(国際文化情報学会での発表テーマについて②)
14[対面/face to face]:総括と反省
春学期の議論のまとめ、夏合宿の準備
1[対面/face to face]:イントロダクション+教員による講義(1)
秋学期のスケジュールの確認、および教員による講義(比較文化の諸問題)
2[対面/face to face]:グループワーク(1)
第1回授業での講義にもとづくディベート
3[対面/face to face]:教員による講義(2)
教員による講義(日本文化論の諸問題)
4[未定/undecided]:グループワーク(2)
第3回授業での講義にもとづくディベート
5[対面/face to face]:教員による講義(3)
教員による講義(時事問題のなかでの問題発見①)
6[未定/undecided]:グループワーク(3)
第5回授業での講義にもとづくディベート
7[対面/face to face]:教員による講義(4)
教員による講義(時事問題のなかでの問題発見②)
8[対面/face to face]:グループワーク(4)
第7回授業での講義にもとづくディベート、および卒論・ゼミ論の第1次提出
9[未定/undecided]:個人研究発表(1)+グループワーク(5)
3年生による個人研究発表とゼミ全体での相互批評(1)、および国際文化情報学会でのゼミ発表準備(1)
10[未定/undecided]:個人研究発表(2)+グループワーク(6)
3年生による個人研究発表とゼミ全体での相互批評(2)、および国際文化情報学会でのゼミ発表準備(2)
11[対面/face to face]:グループワーク(7)
国際文化情報学会でのゼミ発表準備(3)
12[未定/undecided]:個人研究発表(3)
4年生による個人研究発表とゼミ全体での相互批評(1)
13[未定/undecided]:個人研究発表(4)
4年生による個人研究発表とゼミ全体での相互批評(2)
14[対面/face to face]:総括と反省
秋学期の議論のまとめ、来年度に向けての話し合い、卒論・ゼミ論の最終提出
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・指定ないし配布された文献・資料を十分に読み込んでおくこと。関連する資料・情報について事前の指示にしたがって(または自主的に)収集・入手し、理解につとめること。
・発表を担当する場合(グループ、個人とも)は、レジュメ等の資料作成を含め、プレゼンテーションの準備をおこなうこと。担当しない場合も事前の指示にしたがって予習をおこない、質問・議論すべき点をあらかじめ考えておくこと(内容の要約をミニレポートとして提出してもらう場合があります)。
・フィールドワークなどの際、指示にしたがってレポートを作成し、提出すること。
・本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
・苅谷剛彦『知的複眼思考法――誰でも持っている創造力のスイッチ』(講談社〈講談社α文庫〉、2018年)
※その他文献や資料のプリント類を随時使用します。
参考書References
※授業中に随時紹介します。基本図書およびブックガイドとして下記のものを挙げておきます。
・松本茂・河野哲也『大学生のための「読む・書く・プレゼン・ディベート」の方法』(改訂第2版)(玉川大学出版部、2015年)
・渡辺潤・宮入恭平(編著)『「文化系」学生のレポート・卒論術』(青弓社、2013年)
・井上俊・長谷正人(編著)『文化社会学入門――テーマとツール』(ミネルヴァ書房、2010年)
・吉見俊哉『現代文化論』(有斐閣、2018年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(授業準備、発表、議論への参加など。50%)、提出物(リアクションペーパー、課題、レポートなど。50%)をあわせて評価します。
なお評価にあたっては、以下の5点に着目します。
(1)文化を研究・分析するための基本概念と方法論を理解・習得できているか。
(2)対象とする事例について、十分な情報にもとづいて、社会的・歴史的文脈のなかで正確に理解できているか。
(3)文献読解や調査のスキルを習得できているか。
(4)報告や討論を通じてコミュニケーション能力を向上させ、共同の学びに積極的に参加・貢献できているか。
(5)授業での学習成果を主体的・説得的に表現できているか。
※この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・ゼミ生の関心対象が多岐にわたるため、共通した目的としての批判的視点の育成と、実践的な調査方法についての指導をいっそう充実させたい。
・学生各自の研究・論文執筆へのサポートを強化するために、面談指導の機会を十分に設定したい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・資料の配付および課題提出にあたっては学習支援システムを利用します。
その他の重要事項Others
自分の研究テーマに閉じこもるのではなく、幅広い知的関心をもってグループワークに参加するとともに、他のメンバーのテーマにたいして積極的に関心をもち、コメントやアドバイスのできる皆さんの参加を期待しています。