国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
ARSi300GA(地域研究(アフリカ) / Area studies(Africa) 300)国際社会演習Seminar
アフリカを学ぶ/アフリカに学ぶ
廣田 郷士Satoshi HIROTA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C1117 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期・秋学期/Spring・Fall |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | 単位数は、春学期2単位/秋学期2単位である。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 選抜 |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
[Course outline]
This African Studies seminar class is designed to expose students to varying interdisciplinary approaches to and perspectives on the Continent.
[Learning objectives]
By the end of this course, students will have (1) a solid understanding of important themes in the study of African history, culture, and society, (2) confidence in expressing their views orally and in written form, and (3) the ability to undertake independent research projects.
[Learning activities outside of classroom]
Students are expected to read the materials as instructed and prepare for class participation and discussion. Preparatory study and review time for this class are 2 hours each.
[Grading criteria]
Evaluation will be based on contribution to discussion (10%), presentation (30%) and final essay (60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
みなさんはアフリカについて何を知っていますか? 何を連想するでしょう?
わたしたちが「知っている」アフリカとは、えてして、広大な大陸のごく一部を、ある特定の見方から切り取ったイメージでしかありません。アフリカとは実に50以上の独立国を含み、地域や社会や民族によって全く異なる言語、文化、慣習が存在する広大で豊かな場所。この演習では、そんな多様性豊かなアフリカのさまざまな時空間を「旅」することで、アフリカについて多角的に学んでいきます。アフリカについて学ぶことは、アフリカから学ぶことでもあり、わたしたちの思考法や物の見方が自然と変化を遂げていく経験となるでしょう。
また、この演習で学ぶことと平行して、あるいは、この演習で学ぶことからインスピレーションを受けて、他の旧植民地地域の歴史や文化にも関心を向けられるかもしれません。受講生個人の研究・発表のテーマは、アフリカに限らず、カリブ海や東アジアなどの地域、人種差別や移民/難民などのテーマを対象とすることも可能です。
到達目標Goal
・アフリカのさまざまな文化表現を通して、アフリカの多様性を理解し、かつアフリカの歴史・社会・政治に幅広く触れる。
・アフリカ(および旧植民地地域)について学び、考えることで、「世界史」への新しい視座を得る。
・批評・議論の力を発展させ、自主的な調査・研究の方法を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・アフリカの歴史、文化、社会に関する議論、学術論文、文学作品などに触れる。
・担当者が問題提起を含む発表を行い、全体で討論を行う。または、全員が課題文献を読み問題意識や論点を共有したうえで、グループ・ディスカッションを行う。
・3年生の春学期の課題として、授業内で扱ったテーマか自分の関心にもとづいて1冊本を選び、レポートを作成する。また、秋学期の後半には全員に研究発表を行ってもらう。春学期同様、授業内で扱ったテーマから選んでもよいが、個人の関心や問題意識にもとづいて自由にテーマを設定することもできる。
・オフィスアワーなどを用いた個人面談で、課題(レポート、論文など)に対して指導、講評する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション
春学期の演習の進め方について説明。自己紹介、関心のあるテーマを共有。
第2回[対面/face to face]:レポートと論文の書き方
発表やレジュメ作成の方法を学ぶ。レポートや論文の書き方について、疑問や不明な点を解消できるように基本事項を復習する。
第3回[対面/face to face]:アフリカを学ぶために①
わたしたちはどのようにアフリカにアプローチすべきか。まずは大陸の歴史を概観する。
第4回[対面/face to face]:アフリカを学ぶために②
アフリカ研究の基礎知識を身に付けるために、さまざまな導入的な文献を読む。
第5回[対面/face to face]:アフリカを学ぶために③
アフリカ研究の基礎知識を身に付けるために、さまざまな導入的な文献を読む。
第6回[対面/face to face]:映画から学ぶアフリカの現代史①
映画をより深く理解するために歴史的・政治的背景を学ぶ。
第7回[対面/face to face]:映画から学ぶアフリカの現代史②
映画を鑑賞してグループ・ディスカッションを行う。
第8回[対面/face to face]:フランツ・ファノンを読む①
フランツ・ファノンの足跡と思想について、グループ・ディスカッションを行う。
第9回[対面/face to face]:フランツ・ファノンを読む②
引き続きファノンについての文献を読み、議論を行う。
第10回[対面/face to face]:フランツ・ファノンを読む③
ファノンの行動と思想が同時代のアフリカに与えた影響について考える。
第11回[対面/face to face]:ドキュメンタリーで見るアフリカ
アフリカに関するドキュメンタリー映画を見てグループ・ディスカッションを行う。
第12回[対面/face to face]:イメージとしてのアフリカ①
アフリカ人作家のエッセイを通して、作られたアフリカの「イメージ」について考える。
第13回[対面/face to face]:イメージとしてのアフリカ②
アフリカに関する偏見やステレオタイプはどのようにつくられてきたのか。複数の文献から歴史的に検証する。
第14回[対面/face to face]:春学期のまとめ
レポートの提出。春学期で学んだことの復習、まとめ。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション
秋学期の演習の進め方について説明。国際文化情報学会や後半に行う研究発表に関して意見を交換する。
第2回[対面/face to face]:アフリカ文学と言語
アフリカ人作家のエッセイを通して、アフリカ文学を読解する手がかりをつかむ。主に植民地支配と言語について考える。
第3回[対面/face to face]:アフリカ文学を読む①
アフリカ文学作品を精読。批評・分析の対象となる箇所を共有したうえで、グループ・ディスカッションを行う。
第4回[対面/face to face]:アフリカ文学を読む②
アフリカ文学作品を精読。批評・分析の対象となる箇所を共有したうえで、グループ・ディスカッションを行う。
第5回[対面/face to face]:アフリカ文学を読む③
アフリカ文学作品を精読。批評・分析の対象となる箇所を共有したうえで、グループ・ディスカッションを行う。
第6回[対面/face to face]:アフリカ芸術と政治①
アフリカの芸術・芸術祭を通して、アフリカという文脈での「美学」と「政治」について考える。資料や文献を提示するので、二週にわたりそれをもとにして討論を行う。
第7回[対面/face to face]:アフリカ芸術と政治②
引き続きアフリカにおける美学と政治についての文献と作品を読んだうえで、担当者が発表、全体で議論する。
第8回[対面/face to face]:パンアフリカニズムという夢①
パンアフリカニズムの歴史、思想について、複数の文献を参照しながら理解を深める。
第9回[対面/face to face]:パンアフリカニズムという夢②
パンアフリカニズムについて、アフリカ大陸の経験と絡めて学ぶ。
第10回[対面/face to face]:研究発表①
個人の研究発表。全体で討論を行う。
第11回[対面/face to face]:研究発表②
個人の研究発表。全体で討論を行う。
第12回[対面/face to face]:研究発表③
個人の研究発表。全体で討論を行う。
第13回[対面/face to face]:研究発表④
個人の研究発表。全体で討論を行う。
第14回[対面/face to face]:秋学期のまとめ
秋学期のレポート、卒業研究の提出。秋学期で学んだことの復習。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・次週のための準備・予習は必ず行うこと。
・文献を読む場合、指名された担当者はレジュメを作成して発表する。
また、発表担当の有無によらず、受講者全員が文献を共有し、問題意識をもって授業に臨んでほしい。
・春学期・秋学期ともにレポートを課題として出すので、そのための調査を独自に行うこと。
・本授業の準備学習・復習時間は、各 2 時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
授業時にコピーを配布する。
参考書References
授業時に適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・平常点(授業への貢献度、授業時間内の課題の提出)10%
・授業での発表(調査やレジュメの完成度) 30%
・学期末のレポート 60%
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生の自主的な学習、授業への積極的な参加をうながせるよう工夫をおこないたい。
その他の重要事項Others
・全員が何らかの形で授業に貢献すること。
・授業で提示された文献をしっかり読むのは言うまでもなく、自分で文献を探して積極的に読んでいき、研究テーマをできるだけ早く見つけられるようにする。