国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
ART200GA(芸術学 / Art studies 200)異文化と身体表現Dance and Cultures
深谷 公宣Kiminori FUKAYA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C1011 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 受講希望者数が教室の収容人数を超えたら選抜 |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
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Outline (in English)
・Course outline: This course is designed to help students understand intercultural issues in terms of religion, gender, race, and class, through dance or entertainment films which show characteristic body movements and their social background. By taking the intercultural conflicts derived from "cultural schemata, " which often result in stereotypical misunderstandings, this course aims to explore how to transgress such schemata.
・Learning Objectives: By the end of this course, students will be able to interpret cultural elements seen in films, and understand how such elements lead to stereotypes or prejudices. Through the interpretation and understanding, they will be able to recognize a crucial role in a society that dance and entertainment culture play.
・Learning activities outside of the classroom: see as many films as possible, particularly those mentioned in class.
・Grading Criteria/Policy: Class participation 50%, Final Paper 50%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
舞踊や芸能などの身体表現活動をモチーフとした映画作品を紹介し、そこに見られる異文化の問題を、宗教、性、人種、階級といった観点から解説する。本授業ではそれらの問題を「文化スキーマ」に由来するものと捉え、スキーマがもたらすステレオタイプとその越境の可能性について考えたい。
到達目標Goal
・映像作品における文化的要素を意識して捉え、理解することができる。
・文化的要素がどのようにしてステレオタイプや偏見などの固定化された見方を生み出すのかについて、理解することができる。
・舞踊や芸能が果たす文化的役割を理解することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・資料を元に講義する。受講者は授業の最後に、または授業後に、リアクション・ペーパーを執筆し、提出する。
・リアクション・ペーパーに対しては、必要に応じてコメントを付して返信する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:・ガイダンス
・『フットルース』、『ハウマーナ』
・授業の概要、進め方の説明
・キリスト教と舞踊の関係性について考える。
2[対面/face to face]:『ダーティ・ダンシング』、『屋根の上のバイオリン弾き』
・ユダヤ人の伝統的コミュニティについて考える。
3[対面/face to face]:『ダンシング・ハバナ』
・キューバ革命が市民にもたらした影響について考える。
4[対面/face to face]:『フラッシュ・ダンス』、『ダンス・レボリューション』
・「ムラータ」の表象について、性、人種、階級の点から考える。
5[対面/face to face]:『ビリー・エリオット』、他
・イギリス(およびアイルランド)における労働者階級の歴史・生活・文化について考える。
6[対面/face to face]:『ムーラン・ルージュ』
・19世紀パリに始まるレビューの文化とボヘミアニズムについて、デジタル時代の視点から考える。
7[対面/face to face]:『エリザベート』
・19世紀のオーストリア=ハンガリー帝国とボヘミアニズムについて、レビューの視点から考える。
8[対面/face to face]:『ホワイト・ナイツ』、『タップ』
・19世紀に始まるクラシック・バレエとタップダンスを軸に、政治イデオロギーと冷戦について考える。
9[対面/face to face]:『ミス・サイゴン』
・ベトナム戦争とアメリカ文化について考える。
10[対面/face to face]:『王様と私』
・19世紀に始まる近代化の諸問題について考える。
11[対面/face to face]:『花の生涯』
・京劇の歴史とその政治的背景について考える。
12[対面/face to face]:『祇園の姉妹』、『舞妓はレディ』
・日本のゲイシャについて考える。
13[対面/face to face]:『西便制ー風の丘を越えて』、『曽根崎心中』
・韓国の「恨」と日本の「情」について考える。
14[対面/face to face]:まとめ
・授業のまとめを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で紹介された映画は可能な限り観るように努める。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しない。毎回、資料を配布する。
参考書References
【映画関連】
・ジャン・ミシェル=フロドン『映画と国民国家』(岩波書店)
・佐藤唯行『映画で学ぶエスニック・アメリカ』(NTT出版)
・栗林輝夫他『シネマで読むアメリカの歴史と宗教』(キリスト教新聞社)
・岩本憲児他編『新・映画理論集成〈1〉歴史・人種・ジェンダー』(フィルムアート社)
【舞踊・芸能関連】
・ジェラルド・ジョナス『世界のダンス―民族の踊り、その歴史と文化』(大修館書店)
・邦正美『舞踊の文化史』(岩波新書)
・渡辺保『日本の舞踊』(岩波新書)
・三隅治雄『踊りの宇宙ー日本の民族芸能』(吉川弘文館)
・舞踊教育研究会『舞踊学講義』(大修館書店)
・矢口祐人『ハワイとフラの歴史物語』(イカロス出版)
・加藤雅彦『ウィンナ・ワルツーハプスブルグ帝国の遺産』(NHKブックス)
・宮尾慈良『これだけは知っておきたい 世界の民族舞踊』(新書館)
・魯大鳴『京劇入門』(音楽之友社)
・矢内賢二『芸術教養シリーズ9 歌、舞、物語の豊かな世界 日本の芸術史 文学上演篇I』(幻冬舎)
・赤松紀彦『芸術教養シリーズ11 中国の伝統文芸・演劇・音楽 アジアの芸術史 文学上演篇』(幻冬舎)
・赤松紀彦『芸術教養シリーズ12 朝鮮半島、インド、東南アジアの詩と芸能 アジアの芸術史 文学上演篇II』(幻冬舎)
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点50%
学期末レポート50%
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の 60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
その他の重要事項Others
授業で扱う映画作品や進行順序は事情により変更する場合がある。