国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
ARSa200GA(地域研究(ヨーロッパ) / Area studies(Europe) 200)フランス語圏の文化Ⅳ(複言語・複文化社会)Cultures of the French-Speaking Community IV
廣松 勲Isao HIROMATSU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C0999 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月5/Mon.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 隔年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course aims to enhance understanding of the situation of the French-speaking world (la francophonie) in focusing on the social problems concerned with French language. For this purpose, we will learn from a global perspective about the history and social situation of each countries or regions around the world.
The goals of this course are to understanding and explaining the socio-cultural situation of each French speaking regions.
Before and after each class meeting,students will be expected to spend four hours to read the relevant documents.
Your overall grade in the class will be decided based on th folloing:
in class contributions: 30%, term-end reports: 70%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
世界5大陸に広がるフランス語圏(フランコフォニー)社会を「複言語・複文化社会」と捉えた上で、それぞれの社会において複数の言語文化が、どのように共存しているのか、またはどのように軋轢が解消されているのかを論じる。
具体的には、カリブ海域諸島、カナダのケベック州、北アフリカ・マグレブ、サハラ以南アフリカ、フランス語圏ヨーロッパなどにおける言語・社会状況を解説することで、フランス語圏社会の普遍性と差異を提示する。
到達目標Goal
(1)フランス語圏社会が複言語・複文化が共存する社会であることを具体的に知ること。
(2)言及する各社会において、言語・文化の多様性がどのようにして維持されているのかを知ること。
(3)言及する各社会において、「現地言語・文化」と「フランス語・文化」とが、どのような関係にあるのかを述べられるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
日本語で行われる講義形式の授業である。フランス語の予備知識は特に必要としない。
2~3コマごとに言及する地域を変更しながら、それぞれの地域特性(歴史・政治・社会・言語状況など)を解説する。紙媒体の配布資料の他に、映画や音楽も参照しながら、具体的に各地域のフランス系文化について説明を行う。
毎回の授業においてコメントシートを執筆・提出してもらい、できるだけ次回以降の授業に反映させる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション
・授業の概要や評価の説明
・「フランス語圏(フランコフォニー)」とは、いかなる概念なのか?
・具体的なフランス語圏地域の解説
2[対面/face to face]:Ⅰ.カリブ海域諸島①
・カリブ海域諸島の歴史、社会および言語状況の説明
【マルチニック島】
・フランス語とクレオール語の関係
3[対面/face to face]:Ⅰ.カリブ海域諸島②
【グアドループ島】
・クレオール語の地位復権運動
4[対面/face to face]:Ⅰ.カリブ海域諸島③
【クレオール文学運動】
・クレオール語表現文学の可能性
・その他の島々とのつながり
5[対面/face to face]:Ⅱ.カナダ・ケベック州①
・北米大陸の歴史、社会および言語状況の説明
【ケベック】フランス系カナダ人からケベック人へ
・フランスのフランス語とケベックのフランス語の関係
6[対面/face to face]:Ⅱ.カナダ・ケベック州②
【ケベック】:インターカルチャーとトランスカルチャー
・母語とフランス語の関係
7[対面/face to face]:Ⅱ.カナダ・ケベック州③
【移動するエクリチュール】
・その他の北米フランス語圏とのつながり
8[対面/face to face]:Ⅲ.マグレブ(北アフリカ諸国)①
・マグレブの歴史、社会および言語状況の説明
【アルジェリア】
・アラビア語、ベルベル語、フランス語の関係
9[対面/face to face]:Ⅲ.マグレブ(北アフリカ諸国)②
【モロッコ】
・アラビア語、ベルベル語、フランス語の関係
10[対面/face to face]:Ⅲ.マグレブ(北アフリカ諸国)③
【チュニジア】
・アラビア語、ベルベル語、フランス語の関係
11[対面/face to face]:Ⅳ.サハラ以南のアフリカ①
・サハラ以南のアフリカの歴史、社会および言語状況の説明
【セネガル】
・アフリカ諸語とフランス語との関係
12[対面/face to face]:Ⅳ.サハラ以南のアフリカ②
【ルワンダ、コンゴ民主共和国】
・アフリカ諸語とフランス語との関係
13[対面/face to face]:Ⅴ.ヨーロッパのフランス語圏①
・ヨーロッパのフランス語圏の歴史、社会および言語状況の説明
【ベルギー】
・フランス語、フラマン語、ドイツ語の関係
14[対面/face to face]:Ⅴ.ヨーロッパのフランス語圏②
総括
【スイス】
・フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語の関係
【総括】
全体のまとめを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
期末レポート作成のためでもあるが、日頃から文学・映画・音楽・言語政策など、できるだけ多くフランス語圏の情報を収集すること。
授業で言及・提示する資料の邦訳(可能であれば原典)などにも当たり、できるだけ理解を深めること。
本授業の準備学習・復習時間は合計4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
・特になし。
・毎回、関連資料を配布する。
参考書References
授業内容の理解やレポート作成の際に参考となる書籍や図書館の蔵書を、以下に挙げる。希望者には、さらに詳しく参考書などを提示する。
・鳥羽美鈴著,『多様性の中のフランス語:フランコフォニーについて考える』関西学院大学出版会,2012年.
・平野千香子著,『フランス植民地主義の歴史』人文書院,2002年.
・中村隆之著,『カリブ-世界論』人文書院,2013年.
・小畑精和著,『ケベック文学研究』御茶の水書房,2003年.
・明治大学中央図書館所蔵の「ケベック文庫」
・鵜戸聡著,「アラブ・フランコフォニーと越境の文学」『反響する文学』(土屋勝彦編,名古屋市立大学『人間文化研究叢書』創刊号),風媒社,2011年.
・梶茂樹・砂野幸稔編著,『アフリカのことばと社会:多言語状況を生きるということ』三元社,2009年.
・岩本和子著,『周縁の文学:ベルギーのフランス語文学にみるナショナリズムの変遷』松籟社,2007年.
・法政大学多摩図書館所蔵の「スイスロマンド文学コレクション」
成績評価の方法と基準Grading criteria
・評価配分は、以下の通り
①平常点(コメントシートなど):30%
②期末レポート:70%
・評価は、主に平常点と期末レポートによって行う。レポート作成については、各自がいずれかの地域(または国)における資料や作品を一つ選んだ上で、複数の言語や文化がどのような方策によって共存しているのかを論じてもらう。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
配布資料に基づいた講義を行うが、説明が緩慢にならないように、映像・音声資料なども盛り込むことでメリハリをつける。
その他の重要事項Others
フランス語の知識は前提としない。