国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
COT200GA（計算基盤 / Computing technologies 200）ネットワーク基礎Basic Network Processing
大嶋 良明、和泉 順子、松田 裕幸Yoshiaki OHSHIMA, Michiko IZUMI, Yukou MATSUDA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | C0420,C0421,C0422,C0423,C0424 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3,金4/Fri.4,月3/Mon.3,木4/Thu.4,木5/Thu.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 担当教員・曜日時限によって、授業コードが異なります。詳細は、学部HPに掲載している春学期時間割で確認してください。 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
| 人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 抽選 |
| 毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
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Outline (in English)
This course deals with the concept of inter-networking, network computing, and fundamentals in hierarchical design and operating principles of the Internet and its TCP/IP protocol. It provides with user level knowledge for well-known information services including email, web, and other services such as streaming, video chat and ePortfolio. It also covers contemporary issues on network security and WiFi. The objective of this course is to enable all students to fully use network computing in a comfortable and safe manner in studying abroad environment.
Grading policy is as follows:
In-class contribution: 30%
Homework and in-class assignment: 30%
Final exam: 40%
Your must achieve at least 60% in the overall grade to pass for academic credit.
The average study time outside of class per week would be approximately 4 hours.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
世界中どこでもInternetで安全確実にコミュニケーションできるようになろう
コンピュータとネットワークをコミュニケーションの基盤ととらえ、ネットワークとコンピュータを用いた共同作業やインターネットにおける情報交換・情報共有の仕組みを、WWW、メール、ビデオ会議、グループウェアなど先端的コミュニケーションツールの基本概念とその実現例を通して学ぶ。世界中どこに行っても安全確実にコミュニケーションできる知識とスキルを修得する。
到達目標Goal
インターネットの通信とサービスの仕組みの基礎知識を習得しビデオ会議やソーシャルメディアなどインターネット環境での情報サービスの活用法を学び、同時に正しい使いこなしのためのセキュリティ知識を身に着ける。海外でのインターネットの利用とePortfolio活用のスキルを身につけ、学外での学習記録や在外帰国報告のための活用法と有効性を理解する。本科目の履修とリテラシ関連科目での既習知識を総合することで、ITパスポート等にむけての知識習得を目指し、さらに関連の上位科目に結びつける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
情報実習室にて講義および実習を行う。
履修予定者は、必ず初回授業日までに学習支援システムで本科目を仮登録し、初回授業に参加、または初回授業資料を当日確認すること。
課題等の提出・フィードバックは、基本的には学習支援システムを通じて行うが、補助的にGoogle Classroom等も用いる場合もある。
授業に関する質疑応答については学習支援システムの掲示板機能を活用する。
●講義と実習（マルチメディア対応の情報実習室）
インターネットをいつでもどこでも（学外やSAなどで）安全確実に使いこなすために、ビデオ会議、動画配信、ソーシャルWebなど最新のサービス、アプリケーションを実習し、同時にセキュリティやネットワークの仕組みを学ぶ。
●ePortfolioによる学習成果の公開
総合的な情報公開の場として活用する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：コンピュータ、ネットワーク、コミュニケーション
ネットワークの基礎概念と、相互接続することの利点を学ぶ。
2[対面/face to face]：インターネットの設計思想
ネットワークの接続形態、サーバ・クライアントモデル、LAN、WAN、伝送制御などを理解する。
3[対面/face to face]：インターネットの構成要素：名前、アドレス、経路制御とDNS
インターネットの構成要素であるドメイン名、IPアドレス、ルーティングを理解する。通信データのパケット化とアドレスの仕組みと経路制御の概念、ドメインの階層化による名前管理の方法、経路制御、DNSによる名前解決の概念を学ぶ。
4[対面/face to face]：インターネットの実習：ネットワークコマンド、無線LAN
ネットワークコマンド(ping, ipconfig, traceroute, nslookupなど)を活用する。無線LANでのネットワーク接続を実習する。
5[対面/face to face]：インターネットの仕組み（１）：通信プロトコル、TCP/IP
通信プロトコルの基礎概念と実装の階層化を理解しTCP/IPおよびUDP/IPの概念と設計思想を学ぶ。
6[対面/face to face]：インターネットの仕組み（２）：ネットワークの設計原理
プロトコル階層化について、さらに深く学ぶ。OSIの参照モデルとTCP/IPの各層との関係を理解する。パケットの送受信とサービスポートの関係について理解する。
7[対面/face to face]：電子メール（１）：電子メールの仕組み、メールサーバ、ドメイン、プロトコル
電子メールの概念とサービスの仕組みを学ぶ。メールアカウントとドメインの関係を学ぶ。メールサーバとメール送信、転送、受信の仕組みを理解する。
8[対面/face to face]：電子メール（２）：メールデータの構造
電子メールについてヘッダとメッセージデータの構造を理解する。ヘッダの各項目の機能を理解する。メッセージの文字コードと多言語の扱いを学ぶ。添付ファイルの構造とマルチメディアデータのMIME符号化を学ぶ。
9[対面/face to face]：Webサービス（１）：HTML文書の交換とWebサーバ
HTML文書の設計とその構成法を理解する。Webサーバの基本動作を理解する。HTTPプロトコルの主な特徴を学ぶ。
10[対面/face to face]：Webサービス（２）：ハイパーテキストデータ
Webコンテンツ(HTTPデータ)についてヘッダとデータの構造を理解する。ヘッダの各項目の機能を理解する。コンテンツの文字コードと多言語の扱いを学ぶ。MIMEデータとプラグイン、ヘルパーアプリケーションの仕組みを理解する。
11[対面/face to face]：ファイル転送・共有（FTP、SCP）
ファイルサーバの動作を理解する。サービスとしてのFTPとSCPを理解する。アップロード、ダウンロード、ファイル共有とフォルダの関係を理解する。
12[対面/face to face]：動画・音声の配信：ビデオ会議とストリーミング
TCPとUDPの違いを理解する。ダウンロード配信とオンデマンド配信の違いを理解する。SkypeやWindowsMedia配信などリアルタイムマルチメディアの応用を実習する。
13[対面/face to face]：データ保護、認証、暗号化
SSL暗号化の概念を学ぶ。HTTPSやWinSCPなどセキュアなプロトコルを用いたサービス利用を理解する。
14[対面/face to face]：ネットワーク利用のセキュリティ
ネチケット、パスワード管理、ウィルス対策を理解しセキュリティ意識を身に着ける。ネットワーク犯罪の深刻さを理解する。SPAM、 ボット、フィッシングについて学ぶ。機密保持、プライバシー保護、著作権尊重の重要性を理解する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本科目の学習内容、特にネットワーク接続や各種オンライン情報サービスの実習は現実のオンライン社会での応用力養成が何よりも大事である。学内ネットワークでの実習だけでなく、学外のインターネット環境でも検証を行い、SAなど在外環境でもネットワークが適切に活用できるよう十分に課外実習することにより学習効果が上がる。本授業の準備学習・復習時間は各２時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
有賀妙子,大谷俊郎,吉田智子(著)『改訂新版 インターネット講座: ネットワークリテラシーを身につける』、北大路書房（2014）、ISBN:978-4-7628-2830-0
参考書References
必要に応じて紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験(40%)、平常点(授業の参画度を含む, 30%)、授業内の課題や小テスト（実技を含む, 30%）を総合的に評価する。
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
欠席が一定基準を超えると期末試験を受験できないので注意しよう。期末試験は授業内容理解の確認でもあるので未受験者には単位認定できない。なお、やむを得ない事情で未受験となった場合、代替措置の可否は担当教員ではなく必ず学部窓口にて相談ください。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
共通シラバスによる共同担当科目として、各教員はそれぞれのアンケートよりの気づきをお互いに共有し、よりよい授業運営に努める。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
情報実習室にて授業を行う。特にSAなどキャンパス外でのネットワーク接続とさまざまな活用方法についても実際の利用シナリオを意識した実習をおこなう。実習においては情報実習室に固定設置したPCのみならず、学生個人が利用するノートPCや携帯端末、情報センターの貸出ノートPCなどさまざまなICT機器を活用する。
オンライン併用の場合は、各自で学習環境を整える必要がある。基本的にはWindowsでもmacOSでも構わないが、 CUIコマンドによる基本的なファイル操作ができる環境（コマンドプロンプト、ターミナルなどの各種shellが利用できる環境）を前提としている。
授業の解説や補足にはZoomあるいはWebexを用いる場合がある。また、毎回の授業資料と課題は学習支援システムを利用して配布・提示する。
授業時間内にこれらに接続可能なネットワーク環境も必要である。
その他の重要事項Others
今学期は授業形態の都合上、学期中に授業計画を変更していくことが想定される。変更がある場合は学習支援システムで周知する。
本科目では、Webを基盤とするICTの実習、ならびに発見型学習を通じて学生の就業力育成を支援する。
【資格を目指す人のために】本科目の学習内容は、職業人に共通に求められる知識を問うITパスポート試験（スキルレベル１）のテクノロジ系に密接に関連する。
実務経験のある教員による授業：
コンピューター関連企業・研究所の勤務経験のある教員がコンピューターやネットワークに関する実習を行う。
前提科目
前提科目： 「情報リテラシーⅠ」「情報リテラシーⅡ」
関連科目： 基幹科目「システム論」、「ディジタル情報学概論」