国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
SOS200GA(その他の社会科学 / Social science 200)国際関係学概論ⅠIntroduction to International StudiesⅠ
今泉 裕美子Yumiko IMAIZUMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C0235 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 教室定員を超えた場合には抽選・選抜 |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This is an introductory course to understand and analyze the issues and problems of international relations. This course deals with major concepts, theoretical frameworks, dynamics, and structure of international relations in historical context. This course also introduce how International Study has been conducted based on people’s perspectives on international relations. The focus is on from the Peace of Westphalia to World War I.
It is strongly recommended that this course be taken before taking “Introduction to International Study II”.
【Learning Objectives】
Students will be able to
1.Understand the origins and evolution of the international relations with key concepts and theories of International Studies.
2. Develop a critical thinking about some issues in contemporary world and analyzing them thorough understanding of International Studies as an academic discipline.
【Learning activities outside of classroom】
The standard time required for preparatory study and review for this class are 2 hours each.
【Grading Criteria /Policy】
1. Reaction Papers, Quizzes and Small Assignments during the semester:50%
2.Final Report:50%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「国際」を掲げた学部や講義は多様にあり、国境を越えた動きにはGlobal、Transnationalなどの表現もあります。これらの違いは何でしょうか。「国際関係」とは何であり、どのように研究されてきた/するのでしょうか。この問いを念頭に置きながら、「国際関係」が人(及びその集団)のいかなる“つがなり”によって形成、展開してきた╱いるか、と同時に、その「国際関係」がどう認識、分析されてきた╱いるかを理解することで、国際関係学の視点と方法を学び、現代世界へのアプローチ、国際文化情報学の学びにつなげます。対象時期は近代国際関係の成立から第一次世界大戦までとし、「国際関係学概論Ⅱ」の前提となる内容となります。
到達目標Goal
①国際関係の構造と動態、これを分析するうえで用いられる概念や理論について基礎的な知識をもつ。
②現代国際関係の事象、問題が、複雑に絡み合った要素からできていることを認識し、それらが生み出された歴史的過程(通時的な視点)、同時代に起きているほかの問題や事象との関係性(共時的な視点)から理解できるようになる。
③①、②を踏まえ、国際関係学の視点を方法を習得し、現代世界の事象、問題について批判的な考察を加え、自分の意見を述べることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
①オンラインでの講義とする。テキストは予め読み、レジュメや資料は、教員からの指示に応じて事前に、あるいは授業中にダウンロードして閲覧、視聴する。
②毎回リアクションペーパーを提出してもらう。
③国際情勢、学生の関心、理解度に応じて、授業計画を一部変更する場合がある。
④授業内でクイズやテスト、意見を聞く機会を設けることがある。
⑤授業の予習、復習のために課題を出すことがある。
⑥提出物で注目すべきコメントや質問があれば紹介し、受講生のさらなる学びにつなげる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:イントロダクション
本授業の目的、授業の進め方、注意事項の説明。
2[オンライン/online]:「国際関係」とは
近代国際関係の成立、Western State Systemの特徴を理解し、現代国際関係との異同を学ぶ。
3[オンライン/online]:市民革命、国民国家の登場と国際関係①
国民国家(nation state)の成立をもたらした市民革命、「市民」、「階級」の登場による国際関係の変化と特徴を学ぶ。
4[オンライン/online]:市民革命、国民国家の登場と国際関係②
国民国家(nation state)及びnationというactorの登場による国際関係の変化と特徴を学ぶ。
5[オンライン/online]:帝国主義と国際関係①
「つながる/つなげられる」
ヨーロッパの資本主義発展を原動力とする世界分割、植民地支配、人の移動がもたらした世界の一体化の特徴を学ふ。
6[オンライン/online]:帝国主義と国際関係②「へだてる/へだてられる」
世界の一体化が生み出した世界の「分断」を、現代世界のグローバリゼーションとの関係性理解する。
7[オンライン/online]:帝国主義と国際関係③国際関係研究への視座
「植民地」、「帝国主義」を対象とする当時の研究から、国際関係認識や分析を学ぶ。
8[オンライン/online]:近代国際関係と「民族」‐実態と概念①
主権国家形成との関わりから「民族」の実態と概念を学ぶ。
9[オンライン/online]:帝国主義と「民族」‐実態と概念②
帝国主義時代を基点とする国際関係の変化のなかで「民族」の実態と概念を学ぶ。
10[オンライン/online]:帝国主義と「民族」‐実態と概念③
現代世界の「民族」をめぐる諸問題を踏まえて、実態と概念を整理する。
11[オンライン/online]:第一次世界大戦と国際関係①近代国際関係の再編
人類初の「総力戦」と国際関係再編との関係を、民族運動、社会主義運動、社会の変化を中心に学ぶ。
12[オンライン/online]:第一次世界大戦と国際関係②国際組織と安全保障
国際連盟の成立、戦争の違法化、安全保障を中心に国際関係の特徴を学ぶ。
13[オンライン/online]:第一次世界大戦と国際関係③植民地支配体制の再編
委任統治制度を中心に、国際関係の特徴を学ぶ。
14[オンライン/online]:総括および国際関係学の視点と方法の確認
春学期の授業を総括し国際関係学概論Ⅱにつなげる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
①授業内容はテキストを中心に、提示された参考文献を読む。わからないことは自主的に調べる。
②関心があることを1つ持って授業に臨む(SA先や卒業研究などに関連させるとよい)。
③新聞や報道サイトは毎日目を通す(但し、まとめサイトは厳禁)。
④予習、復習それぞれ2時間程度を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
百瀬宏『国際関係学』東京大学出版会、1993年。
参考書References
百瀬宏『国際関係学原論』岩波書店、2003年。
岩田一政他編『国際関係研究入門【増補版】』東京大学出版会、2003年。
梅棹忠夫監修、松原正毅他編『世界民族問題事典 新訂増補版』平凡社、2002年。
川田侃他編『国際政治経済辞典 改定版』東京書籍㈱、2003年。
その他、授業時に提示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
①毎回提出を求めるリアクションペーパー、授業内で適宜実施するクイズ、課題への提出物の内容を総合して50%。セメスター末のレポート50%。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
②提出物について、指示した期限、提出先を守らない場合、やむを得ない事情(対象となる事情や証明資料の提出は定期試験のルールに則る)がない限り未提出として扱う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
N/A
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業のため、パソコンかタブレットを準備することが望ましい。
その他の重要事項Others
・オンライン授業ではZoomを使う予定であり、提出物は学習支援システムを通じて提出してもらう。
・授業内容によっては動画や画像を配信したり、グループディスカッションを行うため、有線接続など安定的な接続環境で、通信容量に制限のない状態にしておくのが望ましい。
・本授業では、高校で世界史を選択した/しないは関係なく、また日本近現代史の知識も必要です。ただし高校時代に使った教科書や用語集ではなく、授業で紹介する参考文献、資料を使用しましょう。現代世界を理解するためには歴史から考えることは必然。ではどんな風に?授業をお楽しみに。