国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
LIT200GA(文学 / Literature 200)比較文化Comparative Culture
竹内 晶子Akiko TAKEUCHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C0230 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course Outline】
In this course, students will learn how to analyze various socio-cultural issues, especially issues related to gender, orientalism, structuralism, and theatre anthropology.
【Learning Objectives】
Students will learn how to compare and analyze literary and theatrical works in various theoretical frameworks.
【Learning Activities outside of Classroom】
Students are expected to submit their answers to weekly study questions by due date.
【Grading Criteria/Policy】
Assignments: 60%
Active Participation in class discussion: 10%
term paper: 30%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
オリエンリズム、ジェンダー論、構造主義、文化人類学などの「理論」の基礎を学ぶとともに、それらの理論を映画、オペラ、日本人論、和歌、俳句、連歌、英詩、ハイパーテキスト文学作品、能、モダニズム演劇、など実際の作品の比較分析に応用していきます。
到達目標Goal
比較文化にあたって、単なる相違の指摘に留まらず、より深い社会的・文化的な背景の考察へと思考を深めていくときに役にたつのが、様々な「理論」です。この授業では、文化について考えるにあたって我々を助けてくれるいくつかの理論をとりあげ、具体的な作品分析への応用を通じてその理解を深めます。
授業での学びを通じて、学生は、ジャンル・時代・言語等を異にする文化の作品間の比較文化的な分析ができるようになるとともに、オリエンタリズム、ジェンダー論、構造主義、文化人類学などの理論を理解し、作品分析に応用できるようになることを目指します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
毎週、課題テキストを読み、あるいは前回の授業で鑑賞した作品を分析して、SQ(Study Questions)への答えを次回授業前に提出することが必須です。実際に自分の頭を悩ませて「分析」する作業を通じて初めて、文化と文化の間の差異をより深く考えるための素材と思考ツールが身に着く筈だからです。
授業内では皆さんが提出した回答をとりあげて、様々な視点をまとめていきます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:初回説明
授業の概要を説明する。オリエンタリズムについて理論的な説明を行う。
2[未定/undecided]:オペラ『蝶々夫人』台本分析
オペラ『蝶々夫人』の台本にみられる日本人像を分析した後、オペラの映像を抜粋で鑑賞する。
3[対面/face to face]:オペラ『蝶々夫人』映像分析
先週鑑賞した映像にみられる日本人像を、オリエンタリズムの観点から分析する。
4[対面/face to face]:ルース・ベネディクト『菊と刀』
日本人論の古典といわれる『菊と刀』をとりあげ、その方法論および論の立て方にみられるオリエンタリズムを分析する。
5[対面/face to face]:アニメ『リトル・マーメイド』にみるジェンダー観
アニメ『リトル・マーメイド』の抜粋を鑑賞し、そこにどのようなジェンダー観が見られているか考える。
6[対面/face to face]:アニメ『リトル・マーメイド』と家父長制
上記作品にみられたジェンダー観がどのように家父長的価値観を反映しているのかを分析し、他の類似した事例をとりあげて議論する。
7[対面/face to face]:アニメ『アナと雪の女王』にみるジェンダー観
『リトル・マーメイド』と比較しつつ、ディズニーアニメにおける女性像・男性像の変遷を、ジェンダー論を用いながら分析する。
8[対面/face to face]:言語と構造主義(1)欧米の詩
ヤコブソンの「詩的原理」論を応用しながら、現代のポップカルチャーにまでみられる欧米の「韻律」を考える。
9[対面/face to face]:言語と構造主義(2)和歌と連歌
ヤコブソンの「詩的原理」を大枠として、欧米の韻律と比較しながら日本の和歌における修辞法を考える。
10[対面/face to face]:連歌とハイパーテキスト詩
ロマン主義的な作者観と対比しつつ、中世の連歌活動と現代のハイパーテキスト詩を比較考察する。
11[対面/face to face]:モダニズムと俳句
英米詩の革新運動であったイマジズム運動をとりあげ、俳句からの影響と相違を考察する。
12[対面/face to face]:能とイエイツ
欧米演劇のモダニズム運動における能の影響を、イエイツの能受容を中心に考察する。
13[対面/face to face]:文化人類学と「娯楽」(1)理論編
ギアツ、ターナーらの諸理論をとりあげ、文化活動、娯楽活動に関する彼らの定義を比較する。
14[対面/face to face]:文化人類学と「娯楽」(2)応用編
様々な娯楽活動をとりあげ、上記の諸理論をそれらの分析に応用する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・視聴覚教材や課題として出されたテキストに関する毎週の課題(Study Question)を、Hoppiiに提出する。締め切り厳守。
・四回以上課題を出さなかった場合、単位修得の権利を失います。
・本授業の準備・復習時間は、約4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
学習支援システムを通じて配布する。
参考書References
エドワード・サイード『オリエンタリズム』(平凡社ライブラリー、1993)
その他、授業内で適宜指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・毎週の課題(授業の復習課題と予習課題): 60%
・授業への積極的な参加(ディスカッション):10%
・期末レポート:30%
・100点満点で60点以上を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業内で、学生の回答例を紹介します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
感染状況により、学期中にオンライン授業(オンデマンド型)になる可能性もあります。その場合は第五回授業の課題として各自にアニメ映画「リトル・マーメイド」(1989)を視聴してもらいます(オンラインでレンタル可)。レンタル代(媒体によって異なるが、300円前後)は学生の負担となります。
その他の重要事項Others
履修を希望する学生は、初回授業の課題を必ず期日までに提出してください。履修希望者の数によっては、初回課題に基づいて選抜を実施します。