国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
ART200GA(芸術学 / Art studies 200)身体表象論Body and Representation
深谷 公宣Kiminori FUKAYA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C0224 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 定員60名。それを超えたら選抜 |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
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Outline (in English)
・Course Outline: Through examining a form of body representation in visual art and culture, this course aims to introduce students to the way of viewing or showing the human body. With the idea of a historically or culturally defined boundary between the body and society, students will develop their own way of viewing the human body from a social perspective.
・Learning Objectives: By the end of this course, students will be able to understand the various styles in body representation seen in the field of art and culture and connect such styles with historical and social background. As a result, they will be able to provide a critical insight into the bodies in the work of art.
・Learning activities outside of the classroom: read the recommended books in the ‘References'.
・Grading Criteria/Policy: Class participation 50%, Final paper 50%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
視覚芸術・文化に表現された身体を手がかりに、身体を見る/見せるとはどういうことかについて学ぶ。身体と社会の境界が歴史的・文化的に規定されていることを確認し、人間の身体を社会的にどのように位置付ければよいのか、受講生が自分なりの考えを構築できるようにする。
到達目標Goal
・芸術、文化における身体運動の表象形式を理解することができる。
・身体表象の特徴を、歴史的、社会的に位置付けることができる。
・作品に表現された身体に関する自分なりの見方を構築し、作品を批評・分析・記述することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・資料を元に講義する。受講生は授業の最後、または授業後に、リアクション・ペーパーを執筆して提出する。
・リアクション・ペーパーに対しては、必要に応じてコメントを付し、毎回、提出者全員に返信する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:ガイダンス
絵画における身体(1)
授業で考察する問題点の紹介。基本となる概念や用語の説明。参考文献の紹介。遠近法、聖母子像について考える。ジョット、ラファエロなど。
2[オンライン/online]:絵画における身体(2)
ヴィーナスの表象について考える:ボッティチェリ、ティッツィアーノ、ジョルジョーネ、マネなど。
3[オンライン/online]:彫刻における身体(1)
ルネサンス期から近代までの彫刻の身体表現について考える。ミケランジェロ、ベルニーニなど。
4[オンライン/online]:彫刻における身体(2)
日本における仏像の歴史と特徴的な姿勢について紹介する。
5[オンライン/online]:演劇における身体(1)
俳優という存在のあり方について考える。スタニスラフスキー・システム、鈴木メソッドなど。
6[オンライン/online]:演劇における身体(2)
パフォーマンスにおける身体と性のあり方について考える。シェイクスピア、宝塚、ダムタイプなど。
7[オンライン/online]:写真における身体(1)
肖像写真における顔、表情と「自己」について考える。アウグスト・ザンダー、ダイアン・アーバス、シンディ・シャーマンなど。
8[オンライン/online]:写真における身体(2)
写真における身体の位置と構図との関係について考える。アンリ=カルティエ・ブレッソン、ロバート・フランクなど。
9[オンライン/online]:映像における身体(1)
映画における身体表象の形式と内容について、カメラの視線と人種という2つの点から考える。
10[オンライン/online]:映像における身体(2)
日本人の身体を映像に写すということについて具体例を用いながら考える。小津安二郎、溝口健二など。
11[オンライン/online]:服飾と身体(1)
西洋近世以降の服飾の歴史的変遷を振り返る。
12[オンライン/online]:服飾と身体(2)
日本の服飾の歴史的変遷を振り返る。
13[オンライン/online]:漫画と身体
日本の漫画の身体表象の特徴の事例を考察する。手塚治虫、萩尾望都、大友克洋など。
14[オンライン/online]:まとめ:モードと身体
「モード」について考察することにより、授業全体を振り返る。ボードレール「現代生活の画家」など。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
下記【参考書】に記載の資料を出来るだけ読むように努める。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しない。毎回、資料を配布する。
参考書References
小林康夫『表象文化論講義 絵画の冒険』(東京大学出版会)
諸川春樹他『彫刻の解剖学ードナテッロからカノーヴァへ』(ありな書房)
清水真澄『仏像の顔』(岩波新書)
飯沢耕太郎『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書)
西村清和『視線の物語 写真の哲学』(講談社メチエ)
森村泰昌『美術の解剖学講義』(ちくま学芸文庫)
ウォーレン・バックランド『フィルムスタディーズ入門』(晃洋書房)
蓮實重彦『監督 小津安二郎 〔増補決定版〕』(ちくま学芸文庫)
ジル・ドゥルーズ『シネマ』(1・2)(法政大学出版局)
矢田部英正『たたずまいの美学』(中公文庫)
スーザン・ソンタグ『反解釈』(ちくま学芸文庫)
四方田犬彦『漫画原論』(ちくま学芸文庫)
鷲田清一『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫)
ジョン・バージャー『イメージ』(PARCO出版)
ダムタイプ『メモランダム 古橋悌二』(リトルモア)
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点50%: 当日の講義内容を把握し、自分なりに解釈することができているかを評価。
学期末レポート50%:身体表象に関するトピックについて分析的に考察し、考察の結果を丁寧に記述することができているかを評価。
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の 60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。