国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
FRI200GA(情報学フロンティア / Frontiers of informatics 200)情報産業論Theory of Information Industry
鏡 明彦Akihiko KAGAMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C0214 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
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Outline (in English)
【Course outline】
In this course, we will look at the information industry based on the transmission path (broadcasting, communication), using the services of broadcasting contents both in Japan and abroad, and grasp the current state of various media services. And we will look into the future. Based on the Internet environment, what kind of impact will the development of personal communication media represented by smart terminals, IoT and AI have on broadcasting, newspapers, and magazines of the conventional mass media? I also think about the progress of those media.
【Learning Objectives】
The goal is to understand the following.
−Global media trends.
−Changes in TV media.
−Internet progress
-Broadcast and communication cooperation service
-The service that broadcasting aims for
-Future outlook for various mass media
-Media literacy
-ICT(Information and Communication Technology) policy in Japan
【Learning activities outside of classroom】
Always be interested in newspapers, television, internet information, etc., and deepen your understanding of the current media service development on a daily basis. To deepen your understanding through review of the questions answered in class and the materials to be distributed. The standard learning and review time for lessons is 2 hours each.
【Grading Criteria /Policy】
Evaluation is based on 60% of normal points and 40% of reports. Submission of two reports is mandatory.Normal points are evaluated based on the impressions of the lesson submitted after the lesson and the content of the questions.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
情報産業の現状と展望
~国内外の放送サービスを通して今の情報産業を見つめ、将来を展望する~
「情報産業」とは、収集、蓄積された情報をもとに、整理、加工、そして思考し、その結果を伝達、流通させ、社会を発展させる産業である。インターネットや関連機器の進展により、情報の伝達、流通を技術的に支えるIT産業が飛躍的に発展し、情報産業が担う領域は益々広がっている。今や技術の進展なしに情報産業の発展はないといえる。しかし、情報を伝える手段が変わっても、情報の本質は不変である。メディアの仕掛けに惑わされることなく、本物の情報を見分ける能力の獲得=デジタルリテラシーの醸成が重要である。本授業では、国内外の放送コンテンツの提供サービスを題材にしながら、伝送路(放送、通信)をキーワードに、情報産業を俯瞰し、各種メディアサービスの現状を把握し、その将来を展望する。インターネット環境を基盤にした、スマート端末に代表される、よりパーソナルな通信メディアの進展と物との繋がりが広がるIoTやAIと共に、従来型のマスメディアである放送、新聞、雑誌の「ありよう」がどうなるのか? それらのメディアの進展を展望するのも本授業のテーマとする。
到達目標Goal
・グローバル視点でのメディア動向把握とその中の個の重要性理解
・アナログからデジタルに移行したTVメディアの変遷の理解
・インターネットの進展に伴うIT産業の理解
・放送と通信が連携しているメディアサービスの理解
・放送メディアが目指しているサービスの理解
・AIやIoTをはじめとする様々な新情報サービスの理解
・今の時代に求められるメディアリテラシーについての理解
・各種マスメディアの今後の展望についての理解
・国内外のメディア動向の理解
・国が進める施策の理解
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
大学の行動方針レベルが2となった場合、この授業は原則としてオンラインで行う。詳細は学習支援システムで伝達する。
コロナ禍の影響を受けていますが、授業については対面授業を基本としつつ、状況によってリモート授業の実施も検討します。授業方法としては学習支援システムの掲示板や課題の項目を使用して、毎週皆さんに実施内容をお伝えして進めていきます。必ず、学習支援システムの掲示板や課題の確認をお願いします。対面での授業を実施する際は、以下に掲載している方法で進めることになります。
基本的に、コロナ禍対策(消毒およびソーシャルディスタンスの確保等)を講じた上で、プロジェクターを使用してPCでのスライドや動画を活用します。題材は、国内外の最新情報を元に、適宜、インターネットの外部サイトに接続して具体的な事例を紹介。現在、自身の仕事でデジタルTV事業のサービス開発を行っている観点から、出来るだけ現実的な題材を取り上げて、皆さんの意見を聞きながら授業を進めます。毎回、授業後に感想や質問をメモで提出してもらい、それについて次回の授業冒頭で答えていく形を基本とします。また、例年5月末に開催されているNHK放送技術研究所(世田谷区砧)の一般公開が実施された場合、持ち出し授業としてそこに参加します。参加方法については、その時のコロナ禍の状況によって検討します。さらに、8K技術などの放送外利用として、NTTが進めるIOWN構想などを題材に、将来の通信サービス環境やその世界観を取り上げます。合わせて、NHKが進めるスーパーハイビジョン(8K)やダイバースビジョン、インテグラル立体等の最新映像技術やサービスも紹介します。東京オリンピックに関連するメディアサービスも紹介予定。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:メディアの変遷
自己紹介及び今後の授業内容の説明と放送の歴史を通してメディアの変遷やトレンドについて触れる
第2回[対面/face to face]:放送と通信のサービスについて
放送、通信のサービスや連携について、その考え方や現代に至る変化の説明を行う。その中で、放送法についても触れる
第3回[対面/face to face]:放送局のコンテンツビジネス(オリンピックでNHKが取り組んだサービス等を紹介)
NHKが進めるオンデマンドサービスやWebサービス、データ放送、ハイブリッドキャスト、同時再送信を通して、放送局の考えるコンテンツビジネスを俯瞰する
第4回[対面/face to face]:海外のコンシューマ向けサービスのトレンド
CES(家電の国際見本市)の展示内容等からピックアップして、海外のコンシューマ向けサービスのトレンドを紹介
第5回[対面/face to face]:海外の放送業界のトレンド
SXSWやNAB(全米放送機器展)の展示内容等からピックアップして、業界に関する最新情報を紹介
第6回[対面/face to face]:NTTが2030年をターゲットに進めるIOWN構想について
NTTが2019年6月に公表し、2030年の実現をめざしているIOWN構想について紹介
第7回[対面/face to face]:情報化社会の今後
IOWN構想等が実現することで情報化社会の世界がどのようになるのか今後を考える
第8回[対面/face to face]:放送メディアの今後
(技研公開があった場合は持ち出し授業とする)
メディアサービスの状況を分析し、放送メディアの今後を考える
第9回[対面/face to face]:多様なネットサービスについて
ネットサービスやビッグデータなどの情報活用や、ドローン、Uberなど個人に直接繋がるサービスの可能性について5GやSDGsも含め考える
第10回[対面/face to face]:ソーシャルメディアについて
Youtube、Twitter、facebookなどに代表されるソーシャルメディアによる放送メディアへのインパクトを検証
第11回[対面/face to face]:多様化する端末のUI、AI、IoTについて
スマート化する端末やそれに搭載されるUI(ユーザインターフェース)やAI、さらに物等への搭載が進むIoTの活用ついて考える
第12回[対面/face to face]:情報化の光と影
一方的に送られてくる情報と検索して得られる情報、ユーザとして、その選択をどうするのか?について考える
第13回[対面/face to face]:国の動き
総務省、経済産業省、文科省等の国の取り組み状況を紹介
第14回[対面/face to face]:前期授業のまとめとレポート課題の説明
半期を通して行った講義のまとめ、レポート用課題説明
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
新聞やテレビ、ネット情報などに常に興味を持ち、直接触れることと合わせ、現状メディアのサービス展開について、日常的に理解を深めておく事。授業内で答えた質問や配布する資料について復習を通して理解を深めておく事。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし(講義単位で資料を準備し、それを活用する)、合わせて、今回はNHK等の番組を多く授業で視聴利用する。
参考書References
テレビ番組、新聞、雑誌、書籍、インターネット上に流れている情報。授業の中で適宜、アクセス先を紹介。日常的に流れているテレビやインターネットのニュースをよく見ること。その上で自分の考えをまとめておくこと。
成績評価の方法と基準Grading criteria
コロナ禍の関係で、対面での授業が中々実施出来ない状況下においては、学習支援システムで提示する課題とリモート授業に基づいて、質問や感想文、レポートを提出してもらい、その内容によって評価するものとする。基本、対面授業をベースとし、毎回の授業に関する質問や感想文および2回のレポート提出はマストとし、その上で内容を判断して評価を行う。また、対面授業が実施できるようになった場合でも、これまでと同じように以下の内容で評価する。
平常点6割、レポート4割で評価。レポート提出は必須。レポート提出はNHKの技研公開があった場合は6月上旬に1回と7月最後の授業で出題するテーマに関するレポート1回の計2回とする。レポート内容については、授業を通して得られた知識や情報をどのように理解し自分の考えにまとめているかと共に、なぜ、そのような結果になったかが分かりやすく伝わるように整理されて記載されているかを見て評価。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎回、講義終了後に、メモで授業の感想と質問を提出。感想や質問については、次の授業冒頭に取り上げ、質問内容に答えて理解の促進を図る。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。ただ、リモート授業については、PCでの参加を要望。画面が大きい方が共有資料が見やすいため。
その他の重要事項Others
プロジェクターとインターネットを利用しながら、出来るだけ分かり易くビジュアル化した授業を実施する予定。