国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
BSP200GA(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 200)国際文化情報学の展開Advanced Studies of Intercultural Communication
大西 亮Makoto OONISHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C0200 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 人数制限あり |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course aims at enabling students to acquire a broad range of perspectives about intercultural communication. By the end of this course, students will develop a deeper and critical understanding of intercultural communication through a series of lectures. The theme of this course is for this year -- Focus on Japan in the world -- engaged in aspects of different cultural ideas, current issues and communication "from the eyes of The Japanese".
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than two hours for a class.
Your overall grade in the class will be decided based on the following;
Short reports : 60 %、term-end reports 40%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本科目は、1年次の「国際文化情報学入門」に続くものとして開設されたものである(ただし必修ではない)。本学部の4つのコース「情報文化・表象文化・言語文化・国際社会」の垣根を超えた共通テーマのもとで、ゲスト講師を含む複数教員によるオムニバス授業を行い、学際的かつ分野横断的な知識を身につける。今年度のテーマは「世界のなかの日本─日本を軸に異文化交流について考える」。今年度のコーディネーターは国際文化学部教員の大西亮が担当する。
到達目標Goal
1.本学部の四つの柱「情報文化」「表象文化」「言語文化」「国際社会」にまたがった、学際的な視座を得ることができるようになる。
2.SA、SJ、ゼミ活動、卒業論文・卒業制作などで必要となる国際文化情報学のより発展的な知識や考え方を身につける。
3.コロナ禍により異文化交流が困難な状況だからこそ、国際文化情報学(intercultural communication)を多角的に捉えることによって、国際文化学部の学びの意義を改めて考え直し説明できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
■本授業は「対面」形式を基本とする。コロナウイルスの感染状況が悪化するなどした場合はZoomによる授業に切りかえることがある。
■フィードバック:質問に対しては、学習支援システムの掲示板を通じて可能なかぎり回答する。あわせて、次回授業のなかでもフィードバックを行なう予定。ただし、履修人数が多いことが予想されるため、個別にフィードバックすることはしない。
■オムニバス授業:本科目は、毎回異なる教員(本学部教員とゲスト講師)が、それぞれの専門分野から講義をするオムニバス方式で進める。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:4/8 大西亮(国際文化学部教員・本科目コーディネーター)この授業で何を学ぶか
この授業の狙い、進め方、主な内容、課題などについて説明する。
2[対面/face to face]:4/15 前川裕(法政大学名誉教授)「文化と翻訳―樋口一葉『たけくらべ』の英訳をめぐって」
翻訳とは単に言葉の移植ではなく、文化の移植を伴うものである。日本文学を英訳する場合に起こる問題点について、表示義(denotation)と共示義(connotation)という概念を中心に解説し、最終的には翻訳とは何かを考える。
3[対面/face to face]:4/22 廣松勲(国際文化学部教員)「文学における日本表象:D・ラフェリエールの日本」
海外文学において日本を描いた作品は少なくない。本授業ではラフェリエールの小説『吾輩は日本作家である』を題材にしつつ、どのように或る国・地域を物語化できるのかについて論じたい。
4[対面/face to face]:5/6 大野ロベルト(国際文化学部教員)「ジャパノロジストたちの見た日本」
明治初期および第二次大戦後を中心に、多くのジャパノロジスト(日本学者)が日本を訪れた。彼らは日本に何を期待し、日本に何をもたらし、また世界に向けて何を発信したのか。現代にまでつづく「日本らしさ」の源流をさぐる。
5[対面/face to face]:5/13 鈴木靖(国際文化学部教員)「シルクロードの出土文物から明らかになった狂言のルーツ」
1900年、シルクロードの仏教石窟で、11世紀ごろに封印されたと思われる小さな隠し部屋が発見された。この隠し部屋から見つかった唐代の謎の古文書を通じて、狂言の代表作「附子」や「鏡男」のルーツを明らかする。
6[対面/face to face]:5/20 月野楓子(沖縄国際大学教員)「<日系人>を通して考える日本・沖縄・ラテンアメリカのつながり」
留学やビジネスで海外との往来が盛んになる一方、国内に暮らす多様なルーツを持つ人々についての理解は未だ十分とは言えない。日本の移民の歴史を振り返りながら、足元にある「異文化」理解の可能性を考える。
7[対面/face to face]:5/27 衣笠正晃(国際文化学部教員)「近代日本人による海外体験」
幕末以降の日本人による海外体験を「洋行」「留学」をキーワードとしてとり上げる。異郷の地において彼らが何と出会い、何を感じ考えたのか、さらにそうした異文化体験が帰国後の彼らに何をもたらしたのかを考察する。
8[対面/face to face]:6/3 シルビア・リディア・ゴンサレス(神田外語大学教員)「<記憶>の再現をめぐるドラマ─「折り鶴の声」の方法論をめぐって─」
さまざまな証言をおりまぜながら広島と長崎の原爆をめぐる記憶の再構築を試みた外国人研究者によるドキュメンタリー映像を題材に、ジャーナリズムと大衆文化の観点から過去の歴史の再構築の方法について考える。
9[対面/face to face]:6/10 輿石哲哉(国際文化学部教員)「中世黒死病から見ることば・異文化交流の世界」
中世の黒死病の影響をつぶさに見る中で、それがヨーロッパの言語状況に及ぼした影響、東西の異文化交流、日本語と英語の対称性について論じ、さらには、世界的な規模で言語・文化に関して考察する意義について触れる。
10[対面/face to face]:6/17 寺尾隆吉(早稲田大学教員)「日本文学をスペイン語圏へ」
21世紀に入って以降、村上春樹の人気に引っ張られてスペイン語圏全体で日本文学の翻訳が加速している。グローバル化するスペイン語圏の出版業の現状を踏まえつつ、スペインとアルゼンチンにおける安部公房の翻訳・出版を中心に、日本文学の国際化に向けたこれまでの取り組みと今後の課題を展望する。
11[対面/face to face]:6/24 浜田和範(慶応義塾大学教員)「<世界一貧しい大統領>と日系移民」
「世界一貧しい大統領」の愛称で世界に知られた元ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカは折に触れ、若き日の日系移民との交流を語っている。南米、特にウルグアイにおける日系移民の活動を学ぶことで、文化交流の諸相を考察する。
12[対面/face to face]:7/1 北文美子(国際文化学部教員)「フォークロアと社会:日本とアイルランドを較べて」
日本とアイルランドに民話には「人がさらわれる」というテーマの物語が散見されます。神隠しとも呼ばれる伝承は何を伝えているのでしょうか。日本とアイルランドの物語を比較しながら、社会における意味を考えます。
13[対面/face to face]:7/8 牧内博幸(前ドミニカ共和国大使)「現場から学ぶ緊急時を生き抜く知恵と力」
1996年12月17日から97年4月22日までの126日間、在ペルー日本大使公邸でゲリラによる人質拘束事件が続いた。事件の解決にあたる中で学んだ教訓を、今後時代をリードする若者にお伝えする。
14[対面/face to face]:7/15 大西亮(国際文化学部教員・本科目コーディネーター)国際文化学部で学ぶ意義を改めて考える
海外や現場を訪れて直接体験することが難しい今、国際文化学部の学びの本質とは何か、この授業全体の講義を振り返りながら考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・担当講師によっては事前課題を前提に授業を進めるので、その場合は必ず事前課題の文献講読や映像視聴を行う。
・授業後課題を毎回課す。授業日後3日以内に短い文章で提出する。
・本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しないが、国際文化学部のホームページの以下の記述は必ず読んでおくこと。
●理念・目的
https://www.hosei.ac.jp/kokusai/shokai/rinen/
●ディプロマポリシー
https://www.hosei.ac.jp/kokusai/shokai/policy/diploma/
参考書References
・事前に学習支援システムに掲示するか、授業の中で各講師が紹介する。
・鈴木靖/法政大学国際文化学部編(2013)『国境を越えるヒューマニズム』法政大学出版局。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業後課題の提出60%、最終レポート40%。授業後課題は、設問に適切に答えていない場合や極端に分量が少ない場合は減点する。最終レポートは、14回の講義について論じるものである。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
新規担当科目のため特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・学習支援システムを用いるので、できるだけ早めに、遅くとも初回授業前には登録すること。
・コロナウイルス感染状況により、Zoomによる授業に切りかえる場合があるため、パソコン等のインターネット環境が必要。
その他の重要事項Others
本授業の一部は、外部講師がその専門分野に応じて講義を行う。講義内容は、それぞれの担当回の内容を参照のこと。