キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
【2016年度以前入学者用】ミュージアム情報・メディア論Museum Information and Media Studies
石川 貴敏Takatoshi ISHIKAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C4762 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(新)Category (2019) | 関連科目 |
カテゴリー(旧)Category (2017) |
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Outline (in English)
I will explain from various themes about the development, provision and utilization of information in museums, and also explain about the current situation and issues of museums based on each theme. In particular, since information and communication technologies are progressing rapidly, I will try to introduce new cases as much as possible, and also consider future possibilities and developments. Learn to understand new initiatives and think about what the museum should be like in the future. Students who aspire to work related to museums in the future will be able to acquire basic abilities regarding the provision and utilization of museum information, such as understanding the significance and utilization of information in museums and the challenges of disseminating information. In addition, students who wish to work outside the museum, including those related to culture and education, can improve museum literacy by understanding how to utilize information in the museum in order to become wise users and supporters of the museum. Please visit museums and art galleries so that you can imagine how information is being used in museums. Also, check the museum's homepage and information sites about the museum. In class, I try to introduce as many examples as possible. The examples introduced in each lesson will be compiled into materials and posted on the learning support system at a later date. The material will include a wealth of information that could not be introduced in class, so a review is necessary. Please carry out learning activities to understand the contents individually, such as checking the literature, the Internet, and in some cases on-site about the cases taken up in the class. Since this is a lecture about museums, you may not understand the contents unless you know what kind of facility the museum is and what kind of activities it is doing. Please try to understand the museum by actively engaging in learning activities outside the class. The standard preparation and review time for this class is 4 hours each. In this subject, a comprehensive evaluation will be made based on "normal points" and "report assignments". For "normal points", after each lesson, you will be asked to submit a request paper based on the content of the lesson, and the learning situation and degree of participation in the lesson will be evaluated. Report assignments (think issues that lead to the content set in the goals) will be presented at the end of the term. "Report assignment" evaluates whether it is possible to put together a report with contents that match a given assignment. Evaluation is based on the distribution of "normal score 40% (40 points)" and "report assignment 60% (60 points)" (total 100 points).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
博物館における情報の整備・提供・活用に関して、多様なテーマから説明するとともに、各テーマに基づく博物館の現状と課題についても取り上げます。特に、情報通信技術は進展が早いため、できるだけ新しい事例を盛り込むなどの工夫を図るとともに、今後の可能性や展開についても考察します。新しい取り組みを知り、これからの博物館のあり方を考えるために学びます。
到達目標Goal
将来、博物館に関する仕事を志す学生は、博物館における情報の意義と活用方法や情報発信の課題について理解するなど、博物館情報の提供と活用に関する基礎的能力を身に付けることができます。また、文化・教育関連の仕事をはじめ、博物館以外の仕事を志す学生は、博物館の賢い利用者、支援者となるために、博物館における情報の活用方法などを理解することで、ミュージアム・リテラシーを高めることができます。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は講義形式で行います。授業毎にリアクションペーパーを提出してもらい、できるだけ一方的な講義スタイルにならないよう、時に受講者の意見を踏まえながら講義内容の工夫を図っていきたいと考えています。授業では、前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:博物館における情報の意義
授業ガイダンスとともに、博物館における情報とは何かについて概説し、その意義と重要性を伝える。
第2回[オンライン/online]:メディアとしての博物館
視聴覚メディアの発展について説明するとともに、博物館のメディアとしての役割について解説する。
第3回[オンライン/online]:ICT社会における博物館
情報資源の双方向活用とその役割、情報倫理、さらには学校や図書館、研究機関とのネットワークなどを、現在の博物館事情を踏まえながら解説する。
第4回[対面/face to face]:博物館活動の情報化<収集保存活動・調査研究活動>
博物館の収集保存活動や調査研究活動における情報の活用と展開について紹介する。
第5回[対面/face to face]:博物館活動の情報化<展示活動>
博物館の展示活動における情報の活用と展開について紹介する。
第6回[対面/face to face]:博物館活動の情報化<教育普及活動・学習活動・管理運営>
博物館の教育普及活動や学習活動、管理運営における情報の活用と展開について紹介する。
第7回[対面/face to face]:資料のドキュメンテーションとデータベース化
資料のドキュメンテーションとデータベース化の手順や、博物館における実施状況、活用・展開事例について説明する。
第8回[対面/face to face]:デジタルアーカイブの現状と課題
現在、各地の博物館で取り組まれているデジタルアーカイブ事業を概説するとともに、今後の可能性と課題について説明する。
第9回[対面/face to face]:博物館における情報機器の活用
新たな技術や機器の活用という観点から、現在の博物館や今後の可能性について解説する。
第10回[対面/face to face]:インターネットの活用
現在の博物館における様々なインターネットの活用状況を説明するとともに、今後の展開についても解説する。
第11回[対面/face to face]:博物館における映像理論
博物館における映像の必要性を説明するとともに、映像の活用事例に触れながら、その特徴や課題などを取り上げる。
第12回[対面/face to face]:博物館と知的財産
知的財産権(著作権等)や個人情報など、博物館情報の構築・発信に伴う権利や法令などについて伝えるとともに、情報の整備・管理・発信時における課題についても触れる。
第13回[対面/face to face]:アクセシビリティの高い博物館を目指して
現在の博物館は、あらゆる人々にとってアクセシビリティの高い博物館を目指している。利用者の観点から博物館情報のあり方について語る。
第14回[対面/face to face]:博物館における情報・メディア戦略(まとめ)
博物館のミッションや中長期計画などに基づいた展開や、博物館に対する社会的要請や今日的課題を通して、今、求められている博物館情報・メディア事業について考察する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
博物館や美術館を実際に訪れて、博物館における情報の活用状況をイメージできるように心掛けてください。また、博物館のホームページや博物館に関する情報サイトなども確認してください。授業ではできるだけ多くの事例を紹介することを心掛けます。授業各回で紹介した事例は、後日、講義資料とは別の資料(講義URLメモ)にまとめて学習支援システムに掲載します。講義URLメモには、授業で紹介しきれなかった情報も豊富に盛り込みますので、復習は必要です。授業で取り上げた事例について、文献やインターネット、場合によっては現地で確認するなど、個々に内容を理解するための学習活動を行ってください。博物館に関する講義ですので、博物館とはどのような施設であり、どのような活動を行っているのかについて知っていないと内容が理解できないかもしれません。各自、授業外の学習活動を積極的に行って、博物館の理解に努めてください。本授業の準備・復習時間は、各4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特定の教科書は使いません。必要に応じて資料を用意し、授業時に配布します。
参考書References
『博物館学III― 博物館情報・メディア論』(大堀哲・水嶋英治編著,学文社,2012年)
『博物館情報・メディア論 (放送大学教材)』(西岡貞一・篠田謙一編著,放送大学教育振興会,2013年)
『博物館情報・メディア論 (放送大学教材)』(稲村哲也・近藤智嗣編著,放送大学教育振興会,2018年)
『博物館情報・メディア論』(日本教育メディア学会編,ぎょうせい,2013年)
『展示論-博物館の展示をつくる-』(日本展示学会編,雄山閣,2010年)
『博物館展示論 (KS理工学専門書)』(黒沢浩編著,講談社,2014年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
本科目では「平常点」と「レポート課題」で総合的に評価します。「平常点」は、各回の授業後に、授業内容をもとにリクエストペーパーを提出してもらい、授業での学習状況や参加度を評価します。レポート課題(到達目標に掲げた内容につながる課題を考えます)は期末に提示します。「レポート課題」は、与えられた課題に即した内容のレポートをまとめることができるかを評価します。「平常点40%(40点)」「レポート課題60%(60点)」の配分(合計100点)で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
フィードバックの時間や振り返りの時間を設けることで、講義内容への理解が深まるようにします。本講義では、数多くの情報を紹介しますので、講義後に受講生が復習しやすいように、学習支援システムを活用します。本講義に関する事項は、近年、活発に新たな動きを見せています。国からも新たな施策や指針が示されていることから、できるだけ新しい情報を提供するとともに、そうした今後のあり方に関して、受講生と意見を交わしていけたらと考えています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
本講義では、講義資料(パワーポイント等)・配布資料(授業時に配布します)とともに、インターネットを介した個別の事例(取組)を紹介します。インターネットにアクセスできる情報機器(ノートPCやスマートフォン等)は準備できると望ましいです。また、各回の内容を復習できるように、講義資料や講義で紹介した事例(取組)のURLは学習支援システムを利用して掲載することを考えています。リクエストペーパーやレポートの提出も学習支援システムを利用して行います。
その他の重要事項Others
ミュージアムに関する国内唯⼀の専門シンクタンクである丹青研究所において、30年以上の実務経験を有しています。そのうち20年以上にわたって、情報部門の責任者を務めています。その間、各種ミュージアムに関する官公庁や民間からの委託事業を担当し、これからのミュージアムのあり方に関する調査研究事業にも従事しました。日々多くの情報を集め発信する立場を生かして、豊富な情報をもとに、これからの方向性を思考する授業を行います。