キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
【2016年度以前入学者用】社会教育活動ⅡStudies on Educational Activities for Life-long Learning II (Adult and Elderly)
佛木 完Sadamu HOTOGI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C4754 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(新)Category (2019) | 関連科目 |
カテゴリー(旧)Category (2017) |
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Outline (in English)
In this course, we will learn about social education activities conducted by the youth of every era in our history ;the circumstances surrounding young people, their own anxieties, demands, and how they have been in contact with their colleagues and the society.
As for lecture materials, we will study about "Seinendan(Japanese traditional youth organization)" activities carried out by the youth throughout Japan. We will learn about how young people have been learning, making up relationships with others, communicating with the society and forming the way to live independently. Let's consider about modern youth's problems and the role played by social education and youth activities.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
若者の社会教育活動の具体的な事例や歴史を説明し、活動の背景にある時代状況を知ると共に、青年自身の悩み、要求と、活動を通して仲間や社会にどう関わってきたのかを学びます。具体的な学習素材としては、地域の「青年団活動」を例にとり、活動内容とその時代状況を知ると共に、若者たちが地域活動や仲間集団を通して、学び、人間関係を築き、社会に参画することの意義と、主体的な生き方を形成する事例を見ていきます。そして、現代の若者の課題と、社会教育や青年活動が果たす役割について考察します。
到達目標Goal
学生の皆さんは、授業をとおして、青年団という若者を主体とした社会教育関係団体の歴史と活動概要と、その時代背景を学ぶことができます。
また、若者の組織が、地域や社会全体に働きかけた結果、時の政策に一定の影響を与えてきたという、社会教育活動の運動的側面も学ぶことができます。
さらに、社会教育活動をとおして若者自らも価値観を形成して成長していくことや、人生を送るうえで家族や仕事の枠を超えたゆるやかな仲間集団がいることの大切さを学ぶことができます。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
各回、テーマに応じたレジメや資料、活動に携わった当事者の若者が書いたレポート、関連のビデオや映像などを用意し、それらを読み進めながら、地域青年団の活動や社会的な背景、若者が果たす役割などについて解説を加えていきます。あわせて、学生との意見交換も行います。
また、前回の授業で提出されたリアクションペーパーや授業内で行った小レポート等において、学生全体の理解を更に深めるための題材となるものは授業内で紹介し、さらなる議論に活かします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:地域青年団の概要と授業概説
地域青年団の歴史、性格や目的、その活動内容について概説し、あわせて授業全体を通して目指したいことを説明します。
第2回[対面/face to face]:青年団と歴史背景の概観
戦後の荒廃の中から全国的に青年団が再結成されていく50年代から、高度経済成長政策を経て変貌する地域や社会、現在に向かっての変化と青年団の位置を考えます。
第3回[対面/face to face]:映像に見る青年団
過疎の村で劇団公演に取り組む青年団を描いた山田洋次監督の映画「同胞」から、地域で活動する若者の姿、若者集団が果たす役割について考えます。
第4回[対面/face to face]:若者たちの課題と学び
青年団の共同学習運動と青年問題研究集会を例に、若者たちが時代の中で生活上の課題をどのように捉え、何をどんな方法で学び、実践したのかを解説します。
第5回[対面/face to face]:青年団の地域活動
青年が地域の各層や他世代とどのようにかかわり、地域社会や生活課題に対してどんな働きかけをしていったのか、地域活動の系譜や各地でさまざまに繰り広げられる青年団の地域活動の具体的事例について学びます。
第6回[対面/face to face]:若者とスポーツ・文化活動
地域で青年団が取り組むスポーツ・文化活動から「全国青年大会」に至る過程で、青年たちが活動を通して編む人間関係、共感の形成を考えます。
第7回[対面/face to face]:青年団と地域文化
地域で継承されてきた祭りや文化事業、郷土芸能などに青年団がどのようにかかわっているかを学び、そこで果たす若者の役割について考えます。
第8回[対面/face to face]:青年団の社会活動
青年団の平和運動や女性活動など、平和・環境・国際関係・男女共同参画・子どもなどの問題に取り組む「社会活動」を通して、若者が学んできたことや社会に果たした役割について考えます。
第9回[対面/face to face]:青年団の平和運動(その1)
青年団は社会活動の一つとして長年にわたって原水爆禁止運動など平和運動に取り組んできました。その原点となる戦争、広島、長崎の被爆の実相を学ぶ具体的な活動を紹介しながら、青年団活動と市民運動の連携についても解説します。
第10回[対面/face to face]:青年団の平和運動(その2)
青年団の平和運動を通じて若者が学ぶもの、広義の平和に関してこれからの自分ができることについて考えます。
第11回[対面/face to face]:若者と子どもや他世代とのかかわり
子どもが育っていく社会環境の変化をふり返り、子どもたちの課題と、若者が他世代にかかわりながら若者自身が成長することを考えます。
第12回[対面/face to face]:現代の生きづらさと青年運動
貧困の問題、自殺、児童虐待、DV、介護など各世代を通じた現代の生きづらさ、人間の相互扶助と青年運動の果たす役割を考えます。
第13回[対面/face to face]:青年問題と青年運動
若者の雇用不安や自立の困難さ、孤立や疎外を越えて今後の展望をどう考えるのか。青年の問題と青年運動の果たす役割を考えます。
第14回[対面/face to face]:まとめ
これまで学んだことをふり返り、これからの社会の中で自分の生き方、共に支える人間関係のあり方、青年運動、社会教育について考えます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で取り上げた活動事例に関連する時代状況や社会的背景をできるだけ自己学習して、青年の置かれた環境や状況と社会の関係への理解を深め、疑問点は授業の中で再度確認をしてください。
テキスト(教科書)Textbooks
特定の教科書は使用せずに、授業の中でその都度、レジメや資料、青年たちの活動レポートなどを配布し、適宜、ビデオも活用し、参考文献を紹介します。
参考書References
特に指定しませんが、適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
秋学期の終了前に提示したテーマに沿って、レポートを提出していただきます。授業への積極的な姿勢と授業で学んだことの考察のされ方を参考に、レポートを採点します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
場面によっては、授業中に学生所有のスマホなどの情報機器でネット情報などを参照してもらうこともあります。
その他の重要事項Others
2021年度は、コロナ禍のなかで工夫しながら対面授業をできるだけ実施してきました。
若者たちはいつの時代も、進路や仕事、人間関係での模索、どう生きていくかという葛藤を抱えています。それを同世代の青年たちで共有し、社会に向けて何らかの発信をしていきながら、若者は自分自身をも形成していくものです。若者は、社会の未来を創造する主体者でもあります。そんな若者の活動や生き方を共に考えてみたいと思います。