政治学研究科Graduate School of Politics
POL600A4-2404(政治学 / Politics 600)総合講座・国際協力講座Seminars on International Cooperation
弓削 昭子
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 政治学研究科Graduate School of Politics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | X5554 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes |
学部「国際協力講座」と合同 ※学部卒で学部在籍時に履修済みの場合は履修不可 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
国際政治学専攻 選択科目 |
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Outline (in English)
This course will examine the various approaches, forms, and actors of international cooperation in different fields. Different lecturers who are involved in international cooperation from the Japanese government, international organizations, NGOs, and the private sector will give lectures on the activities that they are undertaking and hold discussions with the students. Through these lectures and discussions, the students will deepen their understanding on the broad range of international cooperation activities and related issues.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講座は、現実の国際協力実務に携わるプロフェッショナルによるオムニバス形式の講義をとおして、国際協力のさまざまな取り組みの現状と課題を学習・理解することを目的とする。これにより、将来、地球共生社会の実現を目指して国際協力の世界で活躍する人材の育成も目的とする。
到達目標Goal
この授業では国際社会の平和と安定および経済・社会・人間開発の推進、さらには持続可能な開発を推進するための国際協力活動の種類と役割を学ぶ。具体的には、日本と各国政府、国際機関、市民社会団体、民間企業、メディアなどを含む多様なアクターによる国際協力支援・協力についての理解を深める。また、国際社会におけるアクター同士の対話や連携が、どのように「持続可能な開発のための2030アジェンダ」および「持続可能な開発目標(SDGs)」の普及と達成に繋がるのかを、実例を通じて理解する。アクター間の連携における課題についても学ぶ。
異なるアクターを代表するゲスト講師による講義を通じて、学生は各アクターによる国際協力活動の役割、特徴、比較優位、限界などについての理解を深める。授業では、国際協力の現場での事例を通じた課題解決型実習も行う。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は特に強く関連、「DP2」「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は毎回異なる講師によるオムニバス形式の授業である。講義は日本語、英語のどちらかで行われる。近年の国際協力活動は従来に比べ、より多様なアクターが関わっており、アクター間の連携によるグローバル・パートナーシップも推進されてきている。国連総会で2015年に採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実施と達成においても、多様なアクターの連携が重要となる。この授業では、日本政府、国際機関、市民社会団体・NGO、民間企業、メディアなどから講師を迎え、それぞれの立場から国際協力に関しての役割・活動と課題および他のアクターとの協力・連携についての講義を行う。これらを通じて、現在の国際協力・国際協調の在り方や課題を総合的に学習する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:国際協力の形態と種類
国際協力の意義、形態と種類
第2回[対面/face to face]:国際協力の世界的潮流
開発協力専門家による講義と質疑応答
第3回[対面/face to face]:持続可能な開発のための2030アジェンダとSustainable Development Goals (SDGs)
開発援助専門家による講義と質疑応答
第4回[対面/face to face]:日本の国際協力:開発協力大綱と日本の政府開発援助(ODA)
ODAの実務家による講義と質疑応答
第5回[対面/face to face]:国際協力機構(JICA)の役割、活動と課題
JICA職員による講義と質疑応答
第6回 [対面/face to face]:国際協力機構(JICA)の緊急援助活動と課題
JICA職員による講義と質疑応答
第7回 [対面/face to face]:国際機関の役割、活動と課題
国際機関職員による講義と質疑応答
第8回[対面/face to face]:国際協力における開発コンサルタントの役割、活動と課題
開発コンサルタントによる講義と質疑応答
第9回[対面/face to face]:国際協力における市民社会団体・NGOの役割、活動と課題(保健衛生分野)
保健衛生分野のNGOの職員による講義と質疑応答
第10回[対面/face to face]:国際協力における市民社会団体・NGOの役割、活動と課題(ジェンダー平等分野)
ジェンダー平等と女性のエンパワーメント分野のNGOの職員による講義と質疑応答
第11回[対面/face to face]:国際協力における民間企業の役割、活動と課題
民間企業による講義と質疑応答
第12回[対面/face to face]:国際協力とメディア
報道機関の職員による講義と質疑応答
第13回[対面/face to face]:国際協力におけるアクター間の連携について
連携推進機関の職員による講義と質疑応答
第14回[対面/face to face]:まとめ
復習と総括
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし。レジュメ、資料を適宜配布する。
参考書References
・紀谷昌彦、山形辰史『私たちが国際協力する理由 人道と国益の向こう側』日本評論社、2019年
・南博、稲場雅紀『SDGs 危機の時代の羅針盤』岩波新書、2020年
・蟹江憲史『SDGs(持続可能な開発目標)』中公新書、2020年
・勝間靖(編)『持続可能な地球社会をめざして わたしのSDGsへの取組み』国際書院、2018年
・下村恭民・辻一人・稲田十一・深川由起子『国際協力 その新しい潮流』第3版、有斐閣選書、2016年
・外務省『開発協力大綱』、2015
・浅沼信爾・小浜裕久『ODAの終焉』勁草書房、2017年
・ブルース・ジェンクス、ブルース・ジョーンズ(編著)『岐路に立つ国連開発、変容する国際協力の枠組み』、人間と歴史社、2014年
・Yasutami Shimomura, John Page, Hiroshi Kato (eds.), Japan`s Development Assistance: Foreign Aid and the Post-2015 Agenda, Palgrave Macmillan, 2016
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(30%)と筆記試験(70%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
その他の重要事項Others
担当教員は、国連職員として長年の国際協力の実務経験を有しており、授業では開発途上国の現場での活動を重視して国際協力の理論と実践を学ぶ。