政治学研究科Graduate School of Politics
POL600A4-2401（政治学 / Politics 600）開発援助運営論：ＪＩＣＡ講座Management of Development Cooperation: JICA course
弓削 昭子
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 政治学研究科Graduate School of Politics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X5551 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
国際政治学専攻 選択科目 |
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Outline (in English)
The aim of this course is to deepen understanding of the role and activities of Japan International Cooperation Agency (JICA), which undertakes Japan’s ODA activities. The lectures will be delivered by various JICA staff on topics including: characteristics of Japan’s ODA, JICA’s role and main activities, human security, peace building, partnership with the private sector, volunteer activities including Japan Overseas Cooperation Volunteers (JOCV), evaluation of development cooperation activities, role of emerging donors, and other areas.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
「実践講座クラスター」（現実とのダイアローグを目的とした科目群）のひとつとして設置されている本講座は、日本の政府開発援助(ODA)を実施する「国際協力機構(JICA)」の業務と開発協力・援助の主要課題について、JICA現役職員がオムニバス方式で講義するものである。この講義では、開発途上国が抱える諸問題と、それらに対する国際協力・開発援助の役割と活動について日本政府ODAとJICA事業を中心に学ぶ。国際協力・開発援助の在り方、種類、課題について、さらに日本のODAの特徴についての理解も深める。
到達目標Goal
開発途上国の諸問題と国際協力・開発援助、特に日本のODAとJICA事業の役割と活動についての知識を身に付ける。また、開発協力・援助の主要課題と問題解決手法について、そしてJICAの事業実施におけるさまざまなパートナーとの連携についても理解を深める。この授業を履修することで、地球規模や開発途上国の諸問題に対する観察力と分析力を高めることを目指す。そして、日本のODAとJICA事業の在り方について考え、自分なりの意見を持ち、提示できる能力を習得する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は特に強く関連、「DP2」「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
１．授業の進め方：毎回異なる講師によるオムニバス形式の授業である。このため、講義ごとにテーマや説明内容が完結する。
２．授業の方法：毎回の授業（100分）はゲスト・スピーカーによる講義（70分）と質疑応答（30分）で展開する。このため、質問・コメントしたい学生は、予め発言内容を準備しておくことが望ましい。
３．授業計画：秋学期初回の授業において、「2022年度授業計画」（ゲスト・スピーカー講義日程表）を配布・説明するので、必ず出席すること。ちなみに、2020年度に開講した本講座内容は次のとおりである。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：序論１
開発援助政策論
第2回[対面/face to face]：JICAの業務内容
JICA職員による講義と質疑応答
第3回[対面/face to face]：コロナ危機とは何か、それは世界と開発援助をどう変えるのか？
同上
第4回[対面/face to face]：日本型援助とは何か、それはどこから来たのか、どこへ行くのか？
同上
第5回[対面/face to face]：気候変動・環境問題
同上
第6回[対面/face to face]：新時代の国際協力～新興国と日本の課題解決に同時に取り組む戦略的アプローチ
同上
第7回[対面/face to face]：サブサハラ・アフリカ援助の現状と課題
同上
第8回[対面/face to face]：新たな援助潮流～民間ビジネスを通じた社会課題解決
同上
第9回[対面/face to face]：平和構築支援
同上
第10回[対面/face to face]：JICAボランティア事業（含む青年海外協力隊）
同上
第11回[対面/face to face]：援助事業評価
同上
第12回[対面/face to face]：JICAが求める人材と仕事
同上
第13回[対面/face to face]：新興ドナーの台頭は既存援助秩序を塗り替えるか？
同上
第14回[対面/face to face]：総括
学生プレゼンテーションと総括
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは使用しない。ただし、講義に先立ち、「JICA年報」、「JICA事後評価報告書」および「外務省ODA・JICAホームページ」をレビューしておくこと。
参考書References
・紀谷昌彦、山形辰史『私たちが国際協力する理由 人道と国益の向こう側』日本評論社、2019年
・南博、稲場雅紀『SDGs 危機の時代の羅針盤』岩波新書、2020年
・蟹江憲史『SDGs（持続可能な開発目標）』中公新書、2020年
・黒崎卓、大塚啓次郎（編著）『これからの日本の国際協力：ビッグ・ドナーからスマート・ドナーへ』日本評論社、2015年
・勝間靖（編）『持続可能な地球社会をめざして』jfUNUレクチャー・シリーズ10、国際書院、2018年
・下村泰民・辻一人・稲田十一・深川由起子『国際協力ーその新しい潮流（第3版） 』有斐閣、2016年
・西垣昭・下村泰民・辻一人『開発援助の経済学ー共生の世界と日本のODA』第四版：有斐閣、2009年
・OECD, Development Cooperation Peer Reviews, Japan 2020, OECD, 2020
・Yasutami Shimomura, John Page, Hiroshi Kato (eds.), Japan`s Development Assistance: Foreign Aid and the Post-2015 Agenda, Palgrave Macmillan, 2016
・Michael P. Todaro and Stephen C. Smith, Economic Development Thirteenth Edition, Pearson, 2020.
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（授業内での発言、討論への参加・貢献度）(40%)、およびプレゼンテーションとレポート（A4サイズ、5枚）(60%)に基づいて評価
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
その他の重要事項Others
担当教員は、国連職員として長年の開発援助の実務経験を有しており、授業では開発途上国の現場での活動を重視して開発援助運営の理論と実践を学ぶ。
担当教員の専門分野等
国際開発と平和構築、国際機構論