生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry
PPE300YD(生産環境農学 / Plant production and environmental agriculture 300)植物セラピー論Plant Therapy
小浦 誠吾Seigo KORA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | H8029 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期集中/Intensive(Fall) |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<生命科学部>Category |
応用植物科学科 学科専門科目 |
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Outline (in English)
In "Plant therapy", students learn the concept of effective utilization of plants in medical, health, and welfare situations through active work of growing plants and passive actions that utilize the benefits of plants, as well as clinical practices in hospitals and other facilities.
The goal of the course is to understand why plant-related activities can be used in therapy, or medical therapy, and to understand the multifaceted medical value of plants. We expect that learning and practicing phytotherapy as a medical technique for people in need of support will be a meaningful knowledge based on the importance of the natural environment and symbiosis, which can be seen in the SDG's movement.
Final grade will be decided based on the following: term-end examination(40%), mini-test or report(20%), questions and answers in class(20%), in-class contribution(20%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「植物セラピー論」では、植物を育てる能動的作業行為や,植物の効用を活用した受動的行為により,医療・保健・福祉場面に有効活用する考え方や病院等での臨床実践を修得する。
到達目標として、なぜ植物にかかわる行為がセラピーつまり医学的療法に活用できるのかを理解し、多面的な植物の医療的価値を理解することである。支援が必要な方々への医療技術としての植物セラピーを学び実践を試みることは、SDG'sの動きでもわかる自然環境と共生の大切さをふまえた意義深い知識となるものと期待している。
到達目標Goal
自らの存在意義や尊厳を改めて考察し感じることで,①社会人としての有用な豊かな感性を磨き,②今後の人生に生かせる感覚や視野の広がりがもたらし、結果として③高い人間性を獲得することを本講義の目的とする。
本講義の履修学生は、人間と植物の関係学を理解し,植物がなければ生きることができない人間の存在意義を,各自の感性で考察できるようになる。つまり,本講義は単に専門分野の知識を得るだけでなく,就職活動や社会人力にもつながる豊かな感性を磨くための視点や手法も学ぶことができる。
フィトケミカルなどの植物成分の活用手法や,認知症を含む精神医療における植物セラピーの最前線の考え方を自らの生活に活用する技術・考え方を身に着ける。
遠隔講義の場合においても、チャット機能やブレイクアウトルーム機能などを有効活用し、自らの意思を示す機会が多く、各種課題とともに成績に反映する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
DP2
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義は講義形式で実施するが、遠隔講義となった場合でも随時全員の意見を確認しながら進める形態をとる。履修人数が多い場合は、ブレイクアウトルームなどの遠隔講義のディスカッション機能を最大限に活用しながら意見を発表し、次の時間までに発表内容を精査したうえで、全員にフィードバックを行う。座学やロールプレイにより、植物の癒しについての歴史と背景,その効用の科学的解析,精神疾患緩和・治療および老年期障害における疾患の緩和・治療などへの利用などの現況と今後の課題を学ぶ。、アクティブラーニング、フィールドワークは、自主的に活動する課題を提示する。
また、課題等の解説・フィードバックは集中講義中の時間を使って行う、あるいは「学習支援システム」を通じて行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:序論 植物セラピーとは?
人間は植物なしには生きられない
植物の癒しの効果やフィトケミカルなどの自己免疫系の活性化など、植物が有する多面的なパワーを掘り下げる。
その時代の社会の重要課題を理解し,植物の多様なパワーをどう生かすべきかを考察していく
第2回[オンライン/online]:植物とのかかわりの効用1
身体の健康と植物のパワー
(1)身近な植物の生産的・経済的効用など生活の中の植物を再検討する
アクティブラーニングとして,目的を持ってキャンパス内の植物を観察・採集する
第3回[オンライン/online]:植物とのかかわりの効用2
心,精神の健康と植物のパワー
(2)身体障害,精神障害および発達障害を対象とした,身近な植物の精神的・環境的な効用
心,精神および発達障害と植物のパワーの関係を探る
第4回[オンライン/online]:植物とのかかわりの効用3
心,精神および発達障害と植物のパワー
(3)身体障害,精神障害および発達障害を対象とした,身近な植物の社会的・教育的・身体的な効用
心,精神および発達障害と植物のパワーの関係を探る
第5回[オンライン/online]:SDG'sの暮らしと植物1
身近な暮らしと植物のパワー
(1)身体障害,精神障害および発達障害を対象とした,,家とその周辺および公共の場の植物と癒し
第6回[オンライン/online]:SDG'sの暮らしと植物2
Society5.0時代と植物と人間の関係
(2)認知症や精神障害および発達障害を対象とした,庭およびガーデニングの癒しと多面的効用とAI技術、IOT技術の有効活用
第7回[オンライン/online]:医療・福祉の臨床場面での植物活用例
認知症や精神障害および発達障害を対象とした,グリーンホスピタルの事例紹介と高齢者福祉施設における植物セラピー実戦の紹介および基本技術の修得
第8回[オンライン/online]:医療・福祉の臨床場面での受動的な植物セラピーの活用例
ハンドケアトリートメントなどのロールプレイによる,受動的植物セラピーの実践と基本技術の修得
第9回[オンライン/online]:植物セラピーと園芸福祉の歴史と実情
植物セラピー・園芸福祉の定義と国内・海外の実情をふまえた「身体障害に対する植物セラピー」のアプローチの考え方と実践事例
第10回[オンライン/online]:植物セラピーの現状と精神障害
「精神障害に対する植物セラピー」のアプローチの考え方と実践事例
第11回[オンライン/online]:植物セラピーと発達障害
「発達障害に対する植物セラピー」のアプローチの考え方と実践事例
第12回[オンライン/online]:植物セラピーと老年期障害・認知症
「老年期障害・認知症に対する植物セラピー」のアプローチの考え方と実践事例
第13回[オンライン/online]:植物セラピー、ガーデニングの犯罪者の更生に対する可能性
『グリーンフィンガーズ』を視聴し,ガーデニングのもつ多面的な効用について考察する
第14回[オンライン/online]:医科学と植物セラピーからみた現代社会
認知症に関する基礎知識と時代背景から考える就職活動
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】
事前に講義担当者のYoutubeや近年の論文例を確認し、植物セラピー教育の基礎と植物セラピーが必要とされる認知症予防を確認しておいてください。
通学時や在学学習後の自由時間などで、自然や植物のの恩恵や人間の生活への関わりについて考え,常に五感刺激の必要性を感じて頂きたいと思います。遠隔であっても講義ごとに課題が出ますので、常にチャットやレポートの記入ができるようにしておいてください。
西九州大学園芸療法ガーデン実習 2020https://www.youtube.com/watch?v=SlVG3d3moDs
担当者の論文例 https://www.scirp.org/journal/paperinformation.aspx?paperid=107491
テキスト(教科書)Textbooks
すべての資料は授業時に配布致します。
参考書References
①小川敬之.2016.『認知症の作業療法』.医歯薬出版.4,700円+消費税
②松尾英輔.1998.『園芸療法を探る - 癒しと人間らしさを求めて』.グリーン情報、5,800円+消費税.
③山根寛.2003.『園芸リハビリテーション -園芸療法の基礎と事例-』.医歯薬出版株式会社、2,400円+消費税
成績評価の方法と基準Grading criteria
遠隔講義となる可能性が高いため、出席基準を満たした受講生に対し試験または最終課題(40%)を課す。
また,授業中の質疑応答状況(20%)と随時提出させるレポートや小テスト(20%)と平常点(20%)を総合的に判断し,成績を評価する。「到達目標」にある、①社会人としての有用な豊かな感性を磨き、②今後の人生に生かせる感覚や視野の広がりがもたらし、結果として③高い人間性を獲得することを目標とした毎時間の課題に対応してください。
平常点は試験の受講条件を満たす範囲であっても,欠席・遅刻がある場合は減点の対象となることがある。
本講義の履修学生は、人間と植物の関係学を理解し,植物がなければ生きることができない人間の存在意義を,各自の感性で考察できるようになる。つまり,本講義は単に専門分野の知識を得るだけでなく,就職活動や社会人力にもつながる豊かな感性を磨くための視点や手法も学ぶことができる。
フィトケミカルなどの植物成分の活用手法や,認知症を含む精神医療における植物セラピーの最前線の考え方を自らの生活に活用する技術・考え方を身に着ける。
遠隔講義の場合においても、チャット機能やブレイクアウトルーム機能などを有効活用し、自らの意思を示す機会が多く、各種課題とともに成績に反映する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
遠隔講義であっても、自ら在宅やその周辺活動で可能なアクティブラーニングや写真・動画の解説に、これまで以上の時間をかけるよう心がけたいと思います。
講義内容が多すぎるとの指摘があったため、配布資料を一部削除し、ディスカッションに多く時間を割く講義形態に修正します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パワーポイントを活用する場合があるため,映写機が設置されている教室が望ましいです.PCは持参する予定です.