生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry
BOA100YB(境界農学 / Boundary agriculture 100)環境と人間Man and Environment
長谷川 敬洋、平塚 二郎
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | H7011 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes |
成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学 生:教員の受講許可が必要(オンライン授業の場合は、学習支援システムで許可を得るようにする) |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<生命科学部>Category | 学部共通科目 |
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Outline (in English)
[Outline and objectives]
The environment is the fundamental platform of all lives, and our healthy and cultural lives are fully supported by their grace. The capacity of the environment, however, is being undermined by the burdens of mankind, and continuing socio-economic activities and lifestyles will have irreversible effects on the environment. To cope with this situation, it is necessary to correctly understand the interaction between humans and the environment and apply it to actual actions.
Thanks to the efforts of the past, the environment around us has improved considerably. For this reason, you may feel that environmental problems occur somewhere else in distance, and be solved by someone else other than yourself as issues are too big to deal with. But we need to recognize that each of our actions has a significant impact on the environment around the world. With the recognition, we also have the imagination not only for the environment around us but also for other countries and future generations.
In this lecture, you will not only learn about various environmental issues, rather you will acquire the ability to summarize your ideas with logical thinking and scientific knowledge, and improve your ability of imagination which is important to deal with environmental issues.
[Learning activities outside of classroom]
Before and/or after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
[Grading Criteria]
Your overall grade in the class will be decided based on the following:
Contribution to lectures 50%, Contribution to group works 20%, Reporting assignment 30%.
Additionally, students are able to obtain 10 points per presentation summarizing a chapter of the textbook when he or she presents it at the beginning of each lecture.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
環境はすべての生命の生存基盤であり、私たち人類はその恵みに支えられてこそ健康で文化的な生活を送ることができます。しかし、人類が与える負荷によって限りある地球環境が損なわれつつあり、現在の社会経済活動やライフスタイルを続けると、取り返しのつかない影響を及ぼすことは明白です。こうした状況に対処するには、人間と環境との相互作用について正しく認識し、実際の行動に生かしていく必要があります。
明治中期以降の近代産業の発展に伴い悪化していた私たちの身近な環境は、先人たちの努力によりかなり改善しました。このため、環境問題といっても、遠い世界で起きていること、または自分が扱うには大きすぎる問題であり自分以外の誰かによって解決されるべきものと思いがちです。しかし、私たち一人一人の行動が世界中の環境問題に大きな影響を与えている事実を認識し、自分たちの目が届く範囲のみならず、他国や将来世代の影響を想像できるようになる必要があります。
この講義では、主要な環境問題を知識として学ぶことはもちろん、それらをテーマとして科学的・論理的な思考過程を経て自らの考えをまとめられるようになることを目指します。
到達目標Goal
本講義では、次の3つの目標を達成することを目指します。
1.主要な環境問題について学ぶこと。
2.課題に直面した時に、科学的知見に基づき是非を判断し、解決策を多角的に模索
し、説明できるようになること
3.自分とは異なる集団(年代、国、過去・将来世代)の立場を想像できるようになること
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
DP2
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・最初と2回目の講義は、講義全体の概説と環境問題全般について説明します。これらの講義は履修登録前ですので、成績評価には反映しません。
・その後は、5つの環境問題を取り上げます。それぞれのテーマを2週にわたって扱い、1週目は、そのテーマに関する知識を講義により学び、2週目(翌週)は、数名の学生でグループを作り、そのテーマに沿った課題を題材に、グループごとに議論と発表を行います(グループワーク)。
・新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、オンライン(zoom)と対面の併用により授業を行います。なお、グループワークの回は対面授業を基本とします。
・課題やレポート等の提出は、原則として、メールで行います(メールアドレスは、別途、学習支援システムを通じてお知らせします)。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:はじめに
講義の概要や進め方を紹介する
2[対面/face to face]:環境問題の俯瞰
過去から現在に至るまでの環境問題について俯瞰する
3[オンライン/online]:問題の解決方法
問題解決に活用可能な思考過程や議論の進め方(グループワークの進め方)について学ぶ
4[オンライン/online]:テーマ別課題1:公害
日本が経験した激甚な公害について学ぶ
5[オンライン/online]:テーマ別課題1:公害(グループワーク)
グループワークを通じて、公害問題をなぜ防ぐことができなかったのかを考える
6[対面/face to face]:テーマ別課題2:廃棄物・リサイクル
我々自身が出すごみが、どのような問題を生じさせているか学ぶ
7[対面/face to face]:テーマ別課題2:廃棄物・リサイクル(グループワーク)
グループワークを通じて、廃棄物・リサイクルが引き起こす問題を考える。
8[オンライン/online]:テーマ別課題3:気候変動
気候変動問題について、科学的知見や国際交渉について学ぶ
9[対面/face to face]:テーマ別課題3:気候変動(グループワーク)
グループワークを通じて、脱炭素社会の実現に向けて何をすべきかを考える
10[対面/face to face]:テーマ別課題4:原発事故
原発事故により生じた放射性汚染ついて学ぶ
11[対面/face to face]:テーマ別課題4:原発事故(グループワーク)
グループワークを通じて、福島原発事故の影響を説明する方法を考える。
12[オンライン/online]:テーマ別課題5:持続可能な開発
持続可能な開発に関する国内外の取組を学ぶ。
13[未定/undecided]:テーマ別課題5:持続可能な開発(グループワーク)
グループワークを通じて、持続可能な開発に向けた取組を考える。
14[対面/face to face]:まとめ
全体のまとめを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】
・課題図書については、あらかじめ、購読してください(電子書籍可)。
・グループワークは、前週の講義内容を基に行いますので、講義資料を手元に用意してください。
テキスト(教科書)Textbooks
書名:FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
著者名:ハンス・ロスリング他
出版社:日経BP
出版年:2019年
参考書References
指定しません(必要に応じて、講義において示します)
成績評価の方法と基準Grading criteria
本講義の成績評価は、①講義への貢献50%、②グループワークへの貢献20%、③レポート30%の割合で評価します。
①講義への貢献:講義やグループワークの発表時などにおいて、クラス全体に大きな貢献をする発言(新たな問題を提起するもの、視点を転換するもの、交通整理をするもの、意見集約するものなど)を評価します。なお、オンライン講義における「チャット機能」による発言は、「講義への貢献」になりえることは少ないため、基本的には評価対象外です。
②グループワークへの貢献:グループワーク作業において、グループワーク内での議論への貢献を評価します。
③レポート:レポート課題に対する内容を評価します。
※この他、ボーナスポイントとして、レジュメ発表者には1回につき10ポイントを加点します(レジュメに対する質問等は、上記①「講義への貢献」の一環として評価します。
※※なお、最初の2講義は履修登録前ですので、それらの講義の内容は成績評価には反映しません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
昨年度の講義アンケート結果(※)を踏まえて、引き続き、グループワークを重要視するとともに、課題図書を設定してより充実した学習効果を目指します。
※昨年度の講義アンケート:受講生の声
設問 1:この授業では、積極的な工夫がされていましたか(5点満点)
本講義の平均: 4.20、科目種類別の平均: 3.99
設問2:この授業に関しては、授業時間につき、平均してどれくらいの授業外学習をしていますか
本講義の平均: 2.00、科目種類別の平均: 2.71
※回答1 ほとんど行っていない
回答2 週30分以上1時間未満
回答3 週1時間以上2時間未満
設問3:この授業内容を理解できましたか(5点満点)
本講義の平均: 4.00、科目種類別の平均: 3.70
設問4:この授業を履修してよかったと思いますか(5点満点)
本講義の平均: 4.20、科目種類別の平均: 4.02
設問5:この授業を履修して、よかった点や改善してほしい点等を記入してください
・高校ではあまり経験したことのない授業形態だったので、新鮮でとても面白かったです。ファクトフルネスは自分のことを振り返る貴重な時間になりました。
・なかなか学ぶ機会の少ない環境について環境省の先生方から学べる貴重な講義でした。普段あまり本を読まない自分でもfactfulnessは読みやすく、講義にもマッチしていたので良いと思いました。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし