理工学部Faculty of Science and Engineering
MAT200XG(数学 / Mathematics 200)対称性と構造Group Theory of Matters
長谷 正司Masashi HASE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学部Faculty of Science and Engineering |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | H9272 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月1/Mon.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 教員の受講許可が必要です。学習支援システムに仮登録したうえで、授業内掲示板にて許可を得ること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<理工学部>Category |
創生科学科 学科専門科目 |
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Outline (in English)
The concept of symmetry is important in various fields. It is important to study group theory in order to understand symmetry. In the lectures, I will explain group theory using various examples. The goals of this course are to understand group theory and symmetry. Students will be expected to study a lecture notebook and documents distributed in lectures. Your overall grade in the class will be decided based on the term-end examination (75%) and mid-term examination (25%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
2016年度のノーベル物理学賞の受賞者の1人であるホールデンは、1次元格子の格子点に、電子(のスピン)を奇数個づつ置く場合と偶数個づつ置く場合で、性質が大きく異なることを示した(ホールデン予想)。多くの人が疑念を抱いたが、その後の研究の進展により、その予想が正しいことが証明された。実は、対称性を考慮すると、その予想が妥当であることが容易に理解できることも分かった。
対称性は色々な分野で重要な概念である。対称性を理解するためには、群論という数学を理解することが重要である。本授業では、できるだけ例を挙げながら、群論に関して学ぶ。
到達目標Goal
本授業を履修し理解することで、学生は、群の定義に始まり、どのような群が存在し、どのような性質を持つかを理解することができる。対称性の概念は、多くの人が特に意識せずに使っている。例えば、正三角形は重心まわりに120度回転させると元の正三角形と重なるなどである。群論を理解すれば、対称性を体系立てて理解することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は講義を中心とする。原則的には対面授業である。課題等については翌週の授業の中で講評する。講義期間中に節目での小テストも行う。授業計画の変更等があれば、学習支援システム(Hoppii)でその都度提示する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション
対称性が重要な役割を果たす物理について紹介する。また、正四面体などを例に挙げて、どのような対称性があるかを示して、対称性という概念に慣れてもらう。
2[対面/face to face]:群の公理、数の集合
群の公理を学ぶ。また、実数全体の集合などを使って、群の公理の理解を深める。
3[対面/face to face]:2面体群
2面体群について学ぶ。また、2面体群を用いて、可換ではない対称性の群について学ぶ。
4[対面/face to face]:部分群と生成元
ある群では、その部分集合も群(部分群)になることがある。部分群について学ぶ。また、部分群に関する幾つかの定理を学ぶ。
5[対面/face to face]:置換
置換の集合も群となることを学ぶ。また、偶置換と奇置換の概念について学ぶ。
6[対面/face to face]:同型写像
見た目では異なる2つの群も、群の性質としては同じであることがある(同型)。同型と同型写像について学ぶ。また、同型写像に関する幾つかの定理を学ぶ。
7[対面/face to face]:中間まとめ
今までに学んだことをまとめる。
8[対面/face to face]:プラトンの立体とケイリーの定理
5つの凸な正多面体(プラトンの立体)の回転対称性のなす群がどの群と同型かを学ぶ。また、関連する定理を学ぶ。
9[対面/face to face]:行列群
行列の集合も群になり得ること、どのような行列群が存在するかを学ぶ。
10[対面/face to face]:群の直積
群の直積の概念と関連する定理を学ぶ。
11[対面/face to face]:ラグランジュの定理
ラグランジュの定理と関連する定理を学ぶ。
12[対面/face to face]:分割
分割の概念と関連する定理を学ぶ。
13[対面/face to face]:コーシーの定理
小さな位数(8まで)の群は、どのような群と同型になるかを学ぶ。
14[対面/face to face]:まとめ
授業内容をまとめる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】講義内容の理解を深めるため、授業ノートと配布資料を勉強することが望ましい。
テキスト(教科書)Textbooks
対称性からの群論入門、M.A.アームストロング(著)、佐藤信哉(訳)、丸善出版。
参考書References
特にありません。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験得点75%、講義期間中の小テストを含む平常点25%。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
例を多用しながら、分かり易い授業になるように心がけます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
ありません。