理工学部Faculty of Science and Engineering
BLS300XG(生物科学 / Biological science 300)人間・環境科学分析Scientific Analysis of Human-Environment Interaction
林 久美Kumi HAYASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学部Faculty of Science and Engineering |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | H9090 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<理工学部>Category |
創生科学科 学科専門科目 |
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Outline (in English)
What is the "environment"?
It is a lecture to think about the relationship between "environment" and human being.
We think that human being and the environment are always inseparable systems that transact with each other, and we will consider various things around us.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
私たちをとりまく「環境」とは?
さまざまな要素からなる「環境」。 人間の周囲にある空間-室内、建築、都市...すなわち「環境」はいろいろな尺度で捉えるこ とができる。それらはまた同時に存在していることも忘れてはならない。 人間と環境は常に相互に影響を与えあっている、切り離すことのできないひとつの系 (system)であるという視点から身の回りのさまざまなことに関して考察していく。
到達目標Goal
人間がより豊かで多様な関わりを持つことのできる環境をつくる/整えるためにしていることはなにか?
人間は環境をどのように知覚・認知しているのか?
「環境」における人間の生態や行動など、人間がもともと持っている性質とはどのようなも のか?
それらを実証的に明らかにするための観察・実験手法(環境行動研究:Environment- Behavior Studies)をもとに、人間の観点による環境のデザインの理論的背景を理解することを目的とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は対面の講義を中心としてすすめるが、その理解を助けるため学生の積極的な参加を期待する。また、具体的な内容の説明の補助として視聴覚教材を使用する。
授業内容に関するリアクションペーパー提出を平常点として考慮する。
授業の進行状況により、内容が変更になる場合がある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:はじめに
授業の全体説明
人間と環境は常に相互に影響を与えあっている、切り離すことのできないひとつの系 (system)であるという視点の解説。
2[対面/face to face]:人の周りの空間
対人距離・パーソナルスペースについて考察する。これらにはその距離あるいは位置そのものに意味があり、文化差などによりその意味も変わってくる。
3[対面/face to face]:行動場面
日常の人間の行動を包む生態学的単位について考える。
4[対面/face to face]:環境のわかりやすさ・使いやすさ
「環境に埋め込まれた情報」
アフォーダンスという概念を参考に、自然な対応づけ、あるいは制約により、使いやすさ、ひいては安全性への対応を考える。
5[対面/face to face]:環境の構造-街のスケールで考える-
都市のイメージを通して、頭の中の地図ーすなわち「認知地図」について考察する。
6[対面/face to face]:環境の探索-wayfinding-「経路探索」
初めて行く場所への探索、日常生活の認知行動を理解し、問題解決の過程として考察する。
7[対面/face to face]:環境の記憶
「認知地図」
環境に関する知識を試す実験や、環境の記憶のひとつのあらわれとしての認知地図について考える。
8[対面/face to face]:環境の安全性①-まもりやすい住宅-
「居場所」「さりげない監視」「不安と危険」などのキーワードから「まもりやすい」環境について考える。
9[対面/face to face]:環境の安全性②-災害などから身をまもる-
絶えず起こる自然災害などから身をまもるためにどのように「環境」と関わってゆくのか考察する。
10[対面/face to face]:環境のストレス①-混み合い-
動物行動学から学ぶ過密と種の存続に関する研究から、人間の都市生活から考える「混雑」の是非について考察する。
11[対面/face to face]:環境のストレス②-近隣-
都市生活は密度の高い状態で繰り広げられてきた。その中で近隣との関係について考察する。
12[対面/face to face]:さまざまな人々から見た環境-バリアフリーユニバーサルデザイン
障害のあること、加齢に伴うさまざまな変化などを通して人間ー環境系について考察する。
13[対面/face to face]:環境の変化「環境移行」
成長やライフサイクルの変化、または期せずして「環境」が変化することがある。その意味や対応について考える。
14[対面/face to face]:環境を調整する-総括-
講義全体の内容を復習し、人間の観点による環境のデザインの理論的背景を総括する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】
・授業内で示す課題を必ず提出すること。
・身の回りのモノ・コトに興味をもって観察すること。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しない。
資料を配布する。
参考書References
「プロシャンスキー/イッテルソン/リブリン編 環境心理学1 概念と研究態度」穐山貞登訳編(誠信書房)1974
「環境心理学とは何か」デイヴィド・カンター/乾正雄編(彰国社)1972
「シリーズ<人間と建築>Ⅰ環境と空間」高橋鷹志/長澤泰/西出和彦編(朝倉書店)1997
「人間環境学-よりよい環境デザインへ-」日本建築学会編(朝倉書店)1998
「かたちのデータファイル-デザインにおける発想の道具箱」高橋研究室編(彰国社)1984
「環境行動のデータファイル」高橋鷹志+チームEBS編著(彰国社)2003
「環境心理学-環境デザインのパースペクティブ」槙究(春風社) 2004
「朝倉心理学講座12環境心理学」佐古順彦・小西啓史編(朝倉書店)2007
「心理学の新しいかたち10環境心理学の新しいかたち」南博文編著(誠信書房)2006
「環境心理学」上下 ギフォード著 羽生和紀・槙究・村松陸雄監訳(北大路書房)2007
「ライブラリ実践のための心理学5環境心理学-人間と環境の調和のために-」羽生和紀(サイエンス社)2008
他
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(30%)
課題評価(45% 内訳レポート課題(15%)x3)
期末課題成績(25%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業進行にPC、プロジェクターなどの機器を利用する。
機器の操作に若干手間取ってしまった。
本年度は、より円滑な機器の取り扱いを目指したい。