理工・生命科学部教養科目KLAC Course
BSP100LC(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100)環境と資源Environment and Resources
中嶋 吉弘Yoshihiro NAKASHIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工・生命科学部教養科目KLAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | H3123 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<理工・生命科学部教養科目>Category | 人文・社会・自然科学系 |
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Outline (in English)
[Outline]
This course will introduce basic knowledge of the changes in the natural environment. It will also introduce natural resources that are on the earth which humans use.
[Course outline]
In order for human beings, who are prosperous on the earth, to continue to survive, rules regarding resources, energy, environmental conservation, etc. are becoming necessary. I would like to deepen my understanding while explaining the origin of the earth and the natural environment where sunlight is the only energy source, why it is necessary to build a sound material-cycle society.
[Learning Objectives]
It is understood that the global environment is a closed system, and in principle, there is no increase or decrease in elements, and substances do not enter or leave. Utilization of limited resources requires rules and must be fair. We confirm that effective use of natural energy with sunlight as the origin is essential from the viewpoint of environmental conservation and permanence. How does R & D lead to our lives? I want to be interested in environmental chemistry (science).
[Learning activities outside of classroom]
4 hours is the standard for studying outside class hours such as preparation and review of this class. For topics of particular interest, study to a level that will be helpful for the class, and ask questions during or after class hours. In addition, feel free to approach the instructor in charge after the class.
[Grading Criteria /Policy]
Evaluate 3 report assignments (75%) with normal points (25%) in mind.
Please note that all three reports must be submitted, and if even one report has not been submitted, it will not be possible.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
地球で大繁栄している人類が今後も生存するには資源、エネルギー、環境保全などに対するルールが必要になって来ている。なぜ循環型社会の構築が必要なのか地球の成り立ち、太陽光を唯一のエネルギー源とした自然環境を説明しながら理解を深めたい。
到達目標Goal
地球環境は閉鎖系で原則として元素の増減は無く、物質も出入りしない事の理解を得る。限り有る資源の活用にはルールが必要でフェアーでなければならない。太陽光を原点とした自然エネルギーの有効利用は環境保全や永続性の観点からも必須である事を確認します。研究開発がどのように我々の生活に結びつくのか? 環境化学(科学)に興味を持てる様にしたい。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、以下に関連している。理工学部:「DP2」と「DP4」、生命科学部「DP1」。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
環境問題や資源枯渇の問題が注目されているが、これらの問題が必ずしも一般の人々に正しく理解されているとは言えないのが現実である。この講義では環境問題やエネルギー、資源等の問題について、理科系の学部学生として最低限知っておく事が望ましい知識を伝えるとともに、これらの社会的な問題に対して問題意識を持つきっかけとなる様な機会を作る事をねらいとします。課題などに対しては学習支援システムなどを用いてフィードバックする。春学期の授業は,原則としてオンラインで行う。 詳細は学習支援システムで伝達する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:イントロダクション
担当講師の自己紹介と本講義の概要、これまでの研究内容と成果の紹介などを話ながら、今後の授業方針を告知します。
第2回[オンライン/online]:地球科学の基礎
我々人類は地球上で誕生し、進化を経て地球環境の恩恵と受ける一方で、様々な問題を引き起こしています。第2回では原始地球の誕生から生物の進化、人類の誕生に至る現在の地球を取り巻く環境を、『大気』・『水域』・『土壌』の観点から講義します。
第3回[オンライン/online]:生態系と物質循環
第2回に引き続き、第3回では地球環境の現状について、『生態系』と『物質循環』の観点を加えて、生物と物質の交換を講義します。
第4回[オンライン/online]:環境保護と環境基準
科学技術の発展は人類の生活を豊かにする一方で、多くの環境および資源に関する問題を生み出しています。第4回では環境問題の歴史を振り返りながら、人類と環境汚染・環境保護・健康影響について講義します。
第5回[オンライン/online]:温室効果気体と気候変動
現在最も解決すべき環境問題として、温室効果気体の増加とそれに伴う気候変動が挙げられます。第5回では温室効果気体に関します基本的な科学的知見と気候変動に関します状況について講義します。
第6回[オンライン/online]:オゾン層破壊とオゾンホール
オゾン層破壊は国際的な枠組みが定められた大気環境学のモデルケースです。第6回ではオゾン層破壊のメカニズムとオゾンホールの発生過程、国際的な枠組みである『モントリオール議定書』とオゾン層の現状について講義します。
第7回[オンライン/online]:大気汚染と生態系への影響
『光化学オキシダント』や『PM2.5問題』、『酸性雨』などの大気汚染は我々が最も身近に接してきた環境問題です。第7回ではこれら大気汚染問題の基礎と現状、生態系への影響(第3-4回と一部重複)を講義します。
第8回[オンライン/online]:マイクロプラスチック汚染とPOP
最近マイクロプラスチック汚染が最近の環境問題として警鐘を鳴らし、これを受けてプラスチックの削減運動が進められています。第8回では『マイクロプラスチック』とは何か、なぜ発生しますのか、何が問題なのか、そしてマイクロプラスチック削減運動の現状を講義します。
第9回[オンライン/online]:資源の有効利用
人類は地球上の様々な資源を活用することで発展を遂げ、一方で環境問題を引き起こしています。第9回では人類の歴史を振り返りながら、人類が活用している、または今後活用が期待されている様々な資源について講義します。
第10回[オンライン/online]:化石燃料の今昔と新規燃料
21世紀においても人類は多くの石油や石炭を使用し、さらに『シェールガス』や『メタンハイドレート』などの新規の化石燃料の利用を模索しています。第10回では従来の石油石炭に加え、シェールガスやメタンハイドレートなどの化石燃料の基礎と問題点、そして近年盛んに利用されているバイオ燃料、木質バイオマス発電や水素の利用について講義します。
第11回[オンライン/online]:非化石燃料によるエネルギー獲得の現状
オイルショック以来、わが国ではエネルギー資源に関する議論が現在も続けられています。また世界に目を向けると、温室効果気体の増加に伴う脱炭素社会の行動が要求されています。第11回では太陽光や風力、地熱などの発電および、燃料電池、原子力発電の仕組みと問題点を考えていきます。
第12回[オンライン/online]:ゴミ問題とリサイクル
『ゴミ問題』は特に大都市における最も身近な環境問題であり、その解決としてのゴミの『リサイクル』が大きな課題になっています。第12回ではゴミ処理とリサイクルに関する基礎と現状について講義します。
第13回[オンライン/online]:バイオマスの有用性
マイクロプラスチック問題の解決策の一つとして、『紙製品』の有効利用が模索されています。また化石燃料使用による温室効果気体の増加に対する解決策の一つとして、木質資源によるバイオ燃料獲得が議論されています。本講義では環境と資源の問題の解決策として有望視されている紙や木材などの『バイオマス』や、微生物の有効利用について講義する。
第14回[オンライン/online]:『環境と資源』まとめ
第2~13回にかけて、環境と資源に関する現状と問題点および解決策について講義してきた。第14回では総仕上げとして、人類をとりまく環境および資源に関する諸問題について振り返り、現状で議論されている解決策についてその有用性と今後起きる可能性がある問題点などを議論する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】特に興味あるテーマに関しては授業の参考になるレベルまで学習し、授業時間内または終了後に質問する事。さらに、授業終了後自由に担当教員に議論を持ちかけるようにして下さい。
テキスト(教科書)Textbooks
特にありません。
参考書References
『環境化学(科学)』や『地球科学(化学)』に関する教科書であれば参考になります。
成績評価の方法と基準Grading criteria
3回のレポート課題(75%)に平常点(25%)を考慮して評価します。
なお3回のレポートは全て提出が必須であり、1回でも未提出の場合は不可となりますのでご注意ください。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
多くの学部/学科の学生が参加する講義です。多人数の時は教員の声が聞きにくい、黒板の字が見えにくい等有りますが積極的に前方で講義を受ける事をお勧めします。最新のニュースや物理および化学に関する基礎知識などで(一見すると)本題から外れる事が有りますが、可能な限り簡潔にまとめるようにします。