市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
ARSe200LA(地域研究(東アジア) / Area studies(East Asia) 200)日本の文化と社会LBCulture and Society in Japan LB
尾形 太郎Taro OGATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | R3624 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※定員制(30名) |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 4群(諸外国語分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
The class will treat some actual problems we are confronting in Japanese society. We will discuss them from different viewpoints; international students' and Japanese students' viewpoints. The class will provide students with opportunities to approach the problems through reading papers, presentations, and discussions with those who have different cultural and social backgrounds.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
今学期は、格差、差別、不平等をテーマに、ジェンダー格差、人種差別、性的マイノリティ差別の問題を取り上げます。例えば、「「○○女子」という言い方に問題はあるか」「同性婚は法制化すべきか」「日本に人種差別は存在しないのか」といった問いについて議論し、文献を読み、更に議論を含めることで、現代日本社会が直面する具体的な問題への認識を深めます。
授業で扱う問題に関する知識がなくとも授業に参加することは可能です。授業を通して基本的な知識を身に付け、また、問題への関心を深めることが授業の目的の一つです。(扱う問題は、参加者の関心に応じて変更する場合があります。)
また、ディスカッションを通して様々な意見に触れ、視野を広げること、複眼的に問題を考える姿勢を身に付けることもこの授業の目的です。
到達目標Goal
1.問題について基本的な知識を身に付けること、問題への関心を深めること。
2.討論の中で自分の考えをわかりやすく伝えること。
(授業では積極的に自分の意見を表明することが求められますが、口頭で意見を述べることを苦手とする学生でも、コメントシートなどを活用し、書くことによって、自分の意見を表明することが出来れば問題なく授業に参加することができます。)
3.異なる意見に触れ、自らとは異なる視点から問題を考える態度を身に付けること。
4.異なる文化的出自を持つ学生との議論を通し、自文化を相対化する観点を身に付けること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP1、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
①トピックに関する議論を行う。(グループ・ディスカッション)
②トピッックに関連する文献紹介を行う/聞く
③②を踏まえ、再度議論を行う。
各回の課題へのフィードバックは、授業中に口頭で行うか、Hoppiを用いて行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
①[オンライン/online]:オリエンテーション
授業の進め方を説明する。それぞれの興味関心を共有する。
②[オンライン/online]:議論の練習①:「制服」についてどのような観点から論じられるか考える
グループ・ディスカッションが「探求的な対話」となるように、議論の仕方を練習する
③[オンライン/online]:議論の練習②:「○○男子/女子」という言葉に問題はあるか
グループ・ディスカッションが「探求的な対話」となるように、議論の仕方を練習する
④[オンライン/online]:「女らしさ/男らしさ」~「女の子みたいにボールを投げて」と言われたらどうする?
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑤[オンライン/online]:男女に仕事の向き不向きはある?
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑥[オンライン/online]:女性は管理職に就くことを望んでいない?
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑦[対面/face to face]:同性婚の法制化は必要か
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑧[対面/face to face]:SOGIとは何か
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑨[対面/face to face]:アウティング/カミングアウトについて
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑩[対面/face to face]:日本は外国人に寛容な国で人種差別は存在しない?
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑪[対面/face to face]:「日本人」とは何か?
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑫[対面/face to face]:発表①
文献紹介または自由発表
⑬[対面/face to face]:発表②
文献紹介または自由発表
⑭[対面/face to face]:発表③
文献紹介または自由発表
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
各回資料を配布する。
参考書References
(以下の資料を全て読む、ということではなく、その一部を授業内で紹介するということなのでご安心ください。)
佐藤文香監修(2019)『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』明石書店
加藤秀一(2017)『はじめてのジェンダー論』有斐閣
大沢真知子(2017)『なぜ女性管理職は少ないのか 女性の昇進を妨げる要因を考える』青弓社
稲原美苗他(2020)『フェミニスト現象学入門』ナカニシヤ出版
森山至貴(2017)『LGBTを読みとく─クィア・スタディーズ入門』筑摩書房
砂川秀樹(2018)『カミングアウト』朝日出版社
堀江有里(2015)『レズビアン・アイデンティティーズ』洛北出版
杉山 麻 里子(2016)『ルポ同性カップルの子どもたち アメリカ「ゲイビーブーム」を追う 』岩波書店
ハントンヒョン(2019)「外国人・移民 包摂型社会を経ない排除型社会で起きていること」、小熊英二編『平成史【完全版】』河出書房新社
望月優大(2019)『ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実』 講談社
梁英聖(2020)『レイシズムとは何か』筑摩書房
下地ローレンス(2018)『「混血」と「日本人」 ―ハーフ・ダブル・ミックスの社会史―』青土社
その他、雑誌や新聞の記事
成績評価の方法と基準Grading criteria
各回の課題(50%)、期末レポート(50%)
出席率が70%以上であることを単位取得の条件とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「今まで考えたこともなかった問題について考えるきっかけを得ることができた」「議論の中で、自分の考えを言語化することで、今までぼんやりと考えていたことが整理できた」といったコメントを読み、とてもうれしく思います。
今後も、この授業から少しでも多くの学生の皆さんが「気づき」「興味」「問題意識」を得る、あるいは深めることができるよう努力したいと思っています。
また、グループ討論で異文化交流ができるという点が好評なので、多国籍のグループ構成ができるように努めます。
その他の重要事項Others
この授業は、留学生と日本人学生が議論し、交流を深める貴重な機会となっています。
日本人学生と意見を交換したい留学生のみなさん、普段あまり留学生と話す機会がない日本人学生のみなさん、どちらもぜひこの機会を利用してもらえたらと思います。