市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
ARSe200LA(地域研究(東アジア) / Area studies(East Asia) 200)日本の文化と社会LACulture and Society in Japan LA
尾形 太郎Taro OGATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | R3623 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※定員制(30名) |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 4群(諸外国語分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
The class will treat some actual problems we are confronting in Japanese society. We will discuss them from different viewpoints; international students' and Japanese students' ones. The class will provide students with opportunities to approach the problems through reading papers, presentations, and discussions with those who have different cultural and social backgrounds.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
今学期は、「生(生命・生活)」をテーマに、安楽死、障害者差別、生活保障(生活保護/ベーシックインカム)、(私たちの生を支える)食に関する倫理的問題を取り上げます。授業では、例えば、「(積極的)安楽死の是非」「「障害」は「障害者」の能力(の不足・欠如)の問題なのか」「生活保護を受けることは恥ずかしいことなのか」「「食べ物」であれば何を食べても倫理的に問題ないのか」といった問いについて議論し、文献を読み(ドキュメンタリーを視聴することも考えています)、更に議論を含めることで、現代日本社会が直面する具体的な問題への認識を深めます。
授業で扱う問題に関する知識がなくとも授業に参加することは可能です。授業を通して基本的な知識を身に付けること、また、問題への関心を深めることが授業の目的の一つです。(扱う問題は、参加者の関心に応じて変更する場合があります。)
また、ディスカッションを通して様々な意見に触れ、視野を広げること、複眼的に問題を考える姿勢を身に付けることもこの授業の目的です。
到達目標Goal
1.問題について基本的な知識を身に付けること、問題への関心を深めること。
2.討論の中で自分の考えをわかりやすく伝えること。
(授業では積極的に自分の意見を表明することが求められますが、口頭で意見を述べることを苦手とする学生でも、コメントシートなどを活用し、書くことによって、自分の意見を表明することが出来れば問題なく授業に参加することができます。)
3.異なる意見に触れ、自らとは異なる視点から問題を考える態度を身に付けること。
4.異なる文化的出自を持つ学生との議論を通し、自文化を相対化する観点を身に付けること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP1、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
①トピックに関する議論を行う。(グループ・ディスカッション)
②トピッックに関連する文献紹介を行う/聞く
③②を踏まえ、再度議論を行う。
学期後半では、②を学生が担当する可能性もあります。
各回の課題へのフィードバックは、授業中に口頭で行うか、Hoppiを用いて行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
①[オンライン/online]:オリエンテーション
授業の進め方を説明する。それぞれの興味関心を共有する。
②[オンライン/online]:議論の練習①:
グループ・ディスカッションが「探求的な対話」となるように、議論の仕方を練習する
③[オンライン/online]:安楽死について考える①
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
④[オンライン/online]:安楽死について考える②
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑤[対面/face to face]:安楽死について考える③
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑥[対面/face to face]:障害者差別について考える①
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑦[対面/face to face]:障害者差別について考える②
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑧[対面/face to face]:障害者差別について考える③
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑨[対面/face to face]:生活保障(生活保護/ベーシックインカム)について考える①
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑩[対面/face to face]:生活保障(生活保護/ベーシックインカム)について考える②
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑪[対面/face to face]:生活保障(生活保護/ベーシックインカム)について考える③
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑫[オンライン/online]:食の倫理について考える①
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑬[オンライン/online]:食の倫理について考える②
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
⑭[オンライン/online]:食の倫理について考える③
資料の読解・視聴
グループ・ディスカッション
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
各回資料を配布する。
参考書References
(以下の資料を通読する、ということではなく、その一部を授業内で紹介するということなのでご安心ください。)
松田純(2018)『安楽死・尊厳死の現在-最終段階の医療と自己決定』中央公論社
安藤泰至(2019)『安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと』岩波書店
宮下洋一(2017)『安楽死を遂げるまで』小学館
立岩真也(2008)『よい死』筑摩書房
竹内章郎(2020)『いのちと平等をめぐる13章 優生思想の克服のために』生活思想社
安藤祐樹(2020)『障害者差別を問いなおす』筑摩書房
スナウラ・テイラー(2020)『荷を引く獣たち 動物の解放と障害者の解放』世界思想社
立岩真也(2001)『弱くある自由へ 自己決定・介護・生死の技術』青土社
稲葉剛(2014)『生活保護から考える』岩波書店
萱野嘉人編著(2012)『ベーシックインカムは究極の社会保障か: 「競争」と「平等」のセーフティネット』堀之内出版
原田泰『ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか』中央公論
ロナルド・L・サンドラー(2019)『食物倫理(フード・エシックス)入門: 食べることの倫理学』ナカニシヤ出版
枝廣淳子(2018)『アニマルウェルフェアとは何か――倫理的消費と食の安全 』岩波書店
その他、雑誌や新聞の記事
成績評価の方法と基準Grading criteria
各回の課題(50%)、期末レポート(50%)
出席率が70%以上であることを単位取得の条件とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「今まで考えたこともなかった問題について考えるきっかけを得ることができた」「議論の中で、自分の考えを言語化することで、今までぼんやりと考えていたことが整理できた」といったコメントを読み、とてもうれしく思います。
今後も、この授業から少しでも多くの学生の皆さんが「気づき」「興味」「問題意識」を得る、あるいは深めることができるよう努力したいと思っています。
また、グループ討論で異文化交流ができるという点が好評なので、多国籍のグループ構成ができるように努めます。
その他の重要事項Others
この授業は、留学生と日本人学生が議論し、交流を深める貴重な機会となっています。
日本人学生と意見を交換したい留学生のみなさん、普段あまり留学生と話す機会がない日本人学生のみなさん、どちらもぜひこの機会を利用してもらえたらと思います。