市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LANe200LA(英語 / English language education 200)英語アカデミック・リーディングⅡEnglish Academic Reading II
岩崎 博Hiroshi IWASAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | R2452 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国1~4年 |
単位数Credit(s) | 1 |
備考(履修条件等)Notes | レベル2,3/※定員制(36名) |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 外国語科目 4群[選択]外国語(英語・諸外国語) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
The aim of this course is to improve reading skills by understanding the basic logical structure of a paragraph in academic essays. Students will learn what kinds of connection a topic sentence and its supporting details make in each paragraph and describe what they have understood about it.
The goal of this course is for students to be able to read and understand academic articles correctly, and also to be able to express their critical views on them.
Students are expected to spend one hour reading assigned paragraphs of an article before the class and reviewing what they have learned after the class.
Final grade will be decided based on class-participation 40 % and term-end examination 60 %.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
パラグラフの論理的な構造に目を向け、その趣旨を的確につかむことによって、英文を正確に読みこなす能力を養います。授業では、トピックセンテンスを中心に、パラグラフの内容を理解する読みを実践します。美術、科学、文化、言語、環境、歴史など様々な分野を扱うエッセイを読み解くことによって新しい視点、刺激的な世界観に触れてください。
到達目標Goal
パラグラフの内容を正確に理解し、それを口頭で表現できるようになる。
パラグラフのトピックとそれを詳述する細部との関係を理解する。
コンテクストを正しく捉える力を養う。
抽象的な表現を具体的に理解する読み方を身につける。
パラグラフの内容を正確に理解し、それを口頭で表現できるようになる。
辞書が活用できるようになる。
最終的に、英語の論文を効果的に読み解くことができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
演習を中心に授業を行います。授業では、学生がパラグラフの要約、または内容の説明を行いそれについてみんなで話し合います。不明な点や問題点があれば、全員で話し合い、でけるだけ自分たちの力で解決していきます。また、各論文を読み終わった後、それに関する意見を発表しクラス全体で議論します。
フィードバックに関しては、学生が発表するたびに教師がコメントを出し、さらにそのコメントについてクラスで話し合います。学期末試験の答案に解説・コメントをつけて返却します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:授業の説明
パラグラフの構造を理解する。
2[対面/face to face]:Session 17 Ecology
本エッセイの展望
エコロジーの入門書的論文を読む。この論文はコンパクトながら、エコロジーの定義から始まり、生物圏の区分、食物連鎖、生物濃縮、生態遷移などに言及し、エコジーの最も重要な分野をわかりやすく解説している。また、生態学的知識を吸収することによって、現在我々を取り巻く環境問題を考える。
リーディングスキルとしては、トピックセンテンスの無いパラグラフのトピックを理解する術を学ぶ。
3[対面/face to face]:Session 17 Ecology
概念を定義するタイプのパラグラフ
概念の定義を行うパラグラフ構造を知る。
4[対面/face to face]:Session 17 Ecology
抽象と具体の説得力
エコロジーの定義と具体例を読み、両者の関係と説得力について考える。
5[対面/face to face]:Session 17 Ecology
内容を要約できないパラグラフに関する説明
トピックがはっきりせず要約不能なパラグラフでも、そこには作者の意図があることを知り、それを言葉で説明する。
生態遷移という概念を具体例から理解する。
6[対面/face to face]:Session 18 Columbus: From Hero to Fall Guy
本エッセイの展望
コロンブスが歴史上の偉人から、南米を侵略し社会を破壊した悪人に評価が変わった原因を考察する論文を読む。この論文は、コロンブスの評価の変化の背景を追うことによって、歴史そのものがいかに作り出されるかということにも言及しており、極めて興味深い。歴史が産出される構造を知る ことにより、歴史的事実とは決して客観的事実なのではなく、政治的意図が反映されたものの見方、すなわちある特権的な視点から事象を見るひとつの解釈であることを理解し、ひいては歴史とは何かを考察する。
リーディングスキルとしては、論理的に難解な文章を読む際に必要な文脈のたどり方に重点を置く。ある文の意味を理解するということは、その文脈を理解することであるということ、言い換えると、文の意味は文脈によって作り出されるという基本的事実を理解する。
パラグラフ内に一見トピックと関係ないように見える文も、必ずトピックと関連付けらていることを知り、それを自分の言葉で表現できるよう努力する。
7[対面/face to face]:Session 18 Columbus: From Hero to Fall Guy
クロノジカルな記述を読む
歴史的記述における視点を考える。西洋中心に考えたときの「アメリカ発見」の歴史的意義を学ぶ。
トピックセンテンスの内容が言い換えによって説明されることを学ぶ。
また、主格関係と目的格関係を表す前置詞ofの用法を学び、名詞句の内容を理解できるようにする。
8[対面/face to face]:Session 18 Columbus: From Hero to Fall Guy
歴史とは何か
コロンブスの評価が英雄から人類最悪の男に凋落した理由として筆者が援用する歴史観について考察する。筆者が提示した理論を本文に当てはめると何を読みとることができるのか考えてみる。
9[対面/face to face]:Session 18 Columbus: From Hero to Fall Guy
反コロンブス神話とは
コロンブス以前のアメリカが理想郷として描き出されている現状の背後に隠された意図を知り、それを批判する。
10[対面/face to face]:Session 18 Columbus: From Hero to Fall Guy
コロンブスとは何なのか
コロンブスが「歴史的コマ」として、現代の政治ゲームの中でどのように利用されているか、具体的記述の中で理解する。。
「発見」された側がコロンブスを歴史上傑出した悪人だと非難する、本当の理由を知る。
11[対面/face to face]:Session 11 Disneyland: America's Sacred Land
本エッセイの展望
ディズニーランドの人気の理由を論じるエッセイを読む。ディズニーランドの背後には、アメリカを中心とした歴史観、アメリカを代表する中西部の白人中流階層の保守的な理念があることを学ぶ。
リーディングスキルとしては、エッセイ内のパラグラフ群が互いにどのような関係になっていて、どのように有機的な読み物を作り上げているのかを考察し、エッセイ全体のテーマを理解する術を学ぶ。
トピックセンテンスの無いパラグラフに埋め込まれているトピックを考える。
12[対面/face to face]:Session 11
Disneyland: America's Sacred Land
ディズニーランド人気の理由
ディズニーの世界観がどのようにディズニー・ランドに反映されているのかを知る。
また、エッセイ冒頭で示されたテーマとの関係を考察する。
13[対面/face to face]:Session 11
Disneyland: America's Sacred Land
ディズニーランドの神話的意義
ディズニーランドが単なるレジャーランドを超えて、アメリカの神話作りに貢献しているという説の論拠を知る。
また、エッセイ冒頭で示されたテーマと各パラグラフの関連を考えることによって、エッセイ全体の構造とその主張をより深く理解する。
14[オンライン/online]:試験日
秋学期試験を行う。まとめと解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、合わせて1時間を標準とします。
予習は、テキストの該当箇所を読み、パラグラフごとに簡単なメモを作成し、それを見ながら内容の要約・説明ができるようにします。特にトピックセンテンスと論証部分の関係性を自分の言葉で説明できるように準備します。
復習は、授業で扱ったパラグラフの構造を復習し理解した上で、最低5回は読み返します。各エッセイを読み終えた後、自分の意見を発表できるよう準備します。
テキスト(教科書)Textbooks
東京大学英語教室編『The Universe of English』 (東京大学出版会)
参考書References
なし。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業参加40パーセント、試験60パーセントの比率で評価します。
授業参加点は事前に指示された課題の発表の回数によって決まります。
一度休むごとに平常点から2点ずつ引いていきます。
オンライン授業では、課題の提出を持って出席とします。
欠席が4回以上の場合は、原則として単位修得を認めません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生が話し合って問題を解決する機会を増やします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
辞書を持参してください。
その他の重要事項Others
できるだけ教師と学生の対話を通して、知的に楽しくて為になる、双方向の授業を目指したいと思っています。みなさんの積極的な参加、質問、発言を期待しています。