市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
SHS100LA(科学社会学・科学技術史 / Sociology/History of science and technology 100)科学史BHistory of Science B
木島 泰三Taizou KIJIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | Q3182 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文国1年/法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 3群(自然分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
Course outline: Our primary objective is to learn about the history of biology or life-science, from ancient, through the age of the "scientific revolution" to the modern evolutionary science. You shall learn the process of the dissolution of Aristotelian integral view of life and its re-synthesis centered in the idea of evolution.
Learning Objectives: The goals of this course are the followings:
(1) to learn about the topics on history of science treated in the class so that you will able to explain them at least in outline, and,
(2) to produce your term-end report reflecting your knowledge which you will get in the class.
Learning activities outside of classroom: You will be expected to submit your task issued after each class through Hoppii and to understand the course content if you would feel uncompleted. Your required study time is at least one hour for each class meeting.
Grading Criteria /Policies: Final grade will be calculated based on term-end report (50%) and in-class contribution (including your attitude to after-class tasks)(50%) .
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
秋学期は春学期で扱ったのとは別の分野である生物学ないし生命科学の歴史を古代ギリシャから17世紀科学革命を経て現代の進化生物学に至るまで追っていく。受講者は、古代ギリシャのアリストテレス自然学において「目的因」の概念の下に統一的に理解された生命現象が、近代の科学革命とともに謎めいた現象に変じ、最終的に「進化」の概念の下に改めて統一的に把握される過程を、時代ごとの研究や理論とともに学んでいくことになる(春学期の同一講師による「科学史A」の受講は必須ではないが、より適切な理解のためには受講しておくのが望ましい)。
到達目標Goal
到達目標は次の2点である:
(1)講義で取り上げた科学史的事項について、概略的にではあれ正確な説明ができる程度の知識を習得すること。
(2)その知識をベースに、生物学史を中心とした科学史を主題として、自分なりの論述を作成できるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は毎回資料を配布し、それをベースに講義形式で進めていく。
また、毎回の講義の受講確認課題の提出を、受講後Hoppiiの課題提出機能を用いて求め、能動的、双方向的な学びの機会を設ける。
学期末にはレポート提出を求める。但し、「調べて考えて書く」ことを目指す本格的なレポートではなく、講義内容の整理とまとめを各自なりに行うことを主眼とするレポートとする。レポートは最終の授業の後、Hoppiiの課題提出機能から受け付ける(最終の授業の内容も反映できるよう、締切は少し後に設定する)。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:はじめに
自己紹介、授業の進め方や成績評価の説明、授業の概要、など
第2回[対面/face to face]:古代ギリシャ哲学における哲学と科学的思考の始まりと生命観の問題
古代ギリシャにおける哲学=科学のはじまりの時代から、哲学者たちの自然観を生命論を中心に見ていく
第3回[対面/face to face]:アリストテレスの目的論的自然観から機械論的自然観へ/デカルトの機械論的自然観
中世ヨーロッパにおいて支配的となるアリストテレスの「目的論的自然観」から、17世紀科学革命において成立する「機械論的自然観」への『パラダイム・シフト」の過程を学び、さらにその典型としてのデカルトの自然観について学ぶ
第4回[対面/face to face]:デカルト・ライプニッツ・ニュートンにおける「いのち」と「こころ」
科学革命の担い手であるデカルト・ライプニッツ・ニュートンにおいてアリストテレス主義の「魂」の概念がどのように変容していったかを学ぶ
第5回[対面/face to face]:近代科学における生命現象の問題と、古代から近代までの生物学史の主要なトピック
17世紀科学革命以降、生命現象の特異性が問題になると共に、後に「生物学」と呼ばれる分野の研究も各方面で進んだ。この回では当時どのような研究がなされどのような問題が議論されたのかを見ていく
第6回[対面/face to face]:進化論前史から『種の起原』公刊まで(1)
19世紀まで盛んだった「自然神学」と19世紀に発展した地質学・古生物学その他の諸研究を、後のダーウィン進化論を準備した学問分野として取り上げ、検討する
第7回[対面/face to face]:進化論前史から『種の起原』公刊まで(2)
ダーウィン以前の進化論やその先駆思想について学び、引き続きダーウィン『種の起原』公刊までの歩みを見ていく
第8回[対面/face to face]:ダーウィンの自然選択説(1)
ダーウィンが進化のメカニズムとして提起した自然選択(自然淘汰)は、現在、進化の主要なメカニズムとして改めて認められているが、このメカニズムを「目的論の否定/目的論の自然化」を可能にするものとして位置づけ、詳しく見ていく
第9回[対面/face to face]:ダーウィンの自然選択説(2)/「偽ダーウィニズム」について
引き続き、ダーウィンの自然選択説について学び、次に、ダーウィンの支持者の中にも見いだされる「偽ダーウィン主義」を見ていく
第10回[対面/face to face]:「ダーウィニズムの失墜」と非ダーウィン的進化論の時代
19世紀後期から20世紀初頭にかけて興隆した「非ダーウィン的進化論」の内容と、そこに共通する生命や進化についての見方をの特徴を考察する
第11回[対面/face to face]:「メンデル革命」と進化の総合説(1)
20世紀前半、反ダーウィン主義の急先鋒であったメンデル主義の成立と、それに結びついた「メンデル革命」(ボウラー)を見ていく
第12回[対面/face to face]:「メンデル革命」と進化の総合説(2)/19世紀後半以降の進化論の社会的影響
発展するメンデル遺伝学が、自然選択説を取り入れ、集団遺伝学、次いで「進化の総合説』を生み出すまでを見た後、いったん19世紀に戻り、進化論の社会的影響を見ていく
第13回[対面/face to face]:20世紀後半以降のダーウィニズムの洗練と浸透(1)
第二次大戦後の人間研究の状況と、1960年代の進化論研究の発展、そして1その後の「社会生物学論争」について学ぶ
第14回[対面/face to face]:20世紀後半以降のダーウィニズムの洗練と浸透(2)/現代における進化生物学の影響
前回に引き続き社会生物学論争の経過を追った後、生物学の領域を超えた範囲で浸透し影響力を増している進化生物学の現代的影響を見ていく
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
Hoppiiの課題提出機能を用いた受講後の受講確認課題(ごく簡単な回答で済むものにする予定)によるポイントの理解の確認が必須の時間外の学習となる。
講義資料や講義内容を見返し、不明瞭な点があれば質問し理解を補うこと(質問等は受講者に告知するメールアドレスから受け付ける。受講確認課題提出と同時に行ってもよい)。
講義資料に付した重要文献の抜粋などは読んでおくこと。また、講義中紹介した文献なども、関心に応じて読むのが望ましい。
(質問等は授業後および配付資料に記載するメールアドレスにて常時受け付ける。)
なお、本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特に定めず、適宜資料を配付する。
参考書References
個々の主題に沿った参考書は授業内で適宜紹介するが、全般的な参考書として、ウィリアム・F・バイナム『若い読者のための科学史』(すばる舎)、C・U・M・スミス『生命観の歴史(上・下)』(岩波書店)、ピーター・J・ボウラー『進化思想の歴史(上・下)』(朝日選書)、ピーター・J・ボウラー『ダーウィン革命の神話』(朝日新聞出版)、垂水雄二『進化論物語』(バジリコ株式会社)、木島泰三『自由意志の向こう側』(講談社選書メチエ)など(なお、挙げた本の中には新刊が品切れのものもある)。
成績評価の方法と基準Grading criteria
各回の受講確認課題の提出を含む平常点50%、期末レポート50%とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
板書は講義を理解するための補助としてのみ使用しているので、ノート作成においては前後の文脈なしに板書を書き写すのではなく、講義を聴き取って書き取ることを心がけて欲しい。無論こちらも見やすく分かりやすい板書、聴き取りやすい講義を心がける。