市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
CUA200LA(文化人類学・民俗学 / Cultural anthropology 200)文化人類学LCultural Anthropology L
梅村 絢美Ayami UMEMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | Q2392 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
【Course outline and objectives】This lecture will comprehensively study various phenomena surrounding the body in South Asia, while mainly introducing the traditional view of the body in India and Sri Lanka, practical health care, and various aspects of modern medicine. Through this, the ultimate goal is not only to accumulate knowledge about the physical condition peculiar to South Asia, but also to understand it in relation to the students' own actual experiences.
【Learning activities outside of classroom】
students need to read books or papers related to South Asian Studies or self health care out side of classroom.
【Grading Criteria /Policy】
Term end Report(60%) and reaction paper submitted every class(40%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義は、主にインドとスリランカにおける伝統的な身体観やヘルスケア実戦、現代医療の諸相について紹介しながら、南アジアにおける身体を取り巻く諸事象について総合的に学習します。これを通じて、南アジア特有の身体のありようについての知識を蓄積するのみならず、受講生自身の実体験と関連付けながら理解することを最終的な目標とします。「遠い世界に住む自分と関係ない人たちのこと」として聞き流すのではなく、主体的に思考しながら受講してください。
到達目標Goal
本授業は、以下の到達目標のもと進めていきます。
(1)文化人類学の思考の枠組みを理解し実生活のなかで実践できる。
(2)自身のもつヘルスケアに対する考え方や衛生観、身体観を相対化し、様々な社会におけるヘルスケア実践をその文脈に即して理解することができる。
(3)文化人類学の思考の枠組みを用いて自身の経験や身の回りの出来事を理解し、それを他者に向けて発信することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は、以下の授業計画に基づきオンデマンド動画配信型で行ないます。
各回の授業開始時刻までに「学習支援システム」の「授業内掲示板」から授業動画のURLをお知らせしますので、授業日から一週間以内を目安に受講し、適宜小レポートを「学習支援システム」の「課題」から提出してください。授業実施に関する詳細は、初回授業開始日の一週間前までに「学習支援システム」よりお知らせします。
授業の初めに、前回の授業で提出された小レポートからいくつか取り上げ全体に対してフィードバックを行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:文化としての病気と健康
病気や健康といった価値は、それをそうまなざす社会に固有のものであるとする人類学的な「ものの見方」について考えます。
2[オンライン/online]:南アジア社会における身体とヘルスケア
南アジア社会の地理的環境や歴史、社会、ヘルスケア実践について触れながら概要を紹介します。
3[オンライン/online]:手で診る、手で癒す:スリランカ伝承医療の実践
私(担当教員)が調査研究をしているスリランカの伝承医療の治療家による「手」という身体部位を用いた診療について紹介します。
4[オンライン/online]:アーユルヴェーダの身体観①宇宙と連動する身体
宇宙や自然環境と相互作用しながら調和が保たれた状態=健康とするアーユルヴェーダに特有の身体観について紹介します。
5[オンライン/online]:アーユルヴェーダの身体観②薬草の力、身体の健康
アーユルヴェーダの薬草を用いた治療法について、薬草の持つ効力と身体内のバランスに注目しながら解説します。
6[オンライン/online]:ヨーガの身体観①宇宙を取り込み循環させる
ヨーガの成り立ちについて解説した上で、人体を小宇宙として捉えるヨーガ特有の身体観について紹介します。
7[オンライン/online]:ヨーガの身体観②瞑想からヘルスケアへ
瞑想法としてのヨーガがヘルスケア実践として意味が大きく変容していった過程について紹介した上で、ヨーガチキッサー(ヨガ療法)とも称されるアシュタンガヨガの身体の浄化を志向して組織された連続するアーサナ(ポーズ)について検討します。
8[オンライン/online]:活かすための武術:カラリパヤットとマルマ療法
南インドの伝統武術カラリパヤットの実践について、その目的と武術の中に取り入れられたマルマ療法に注目しながら解説します。
9[オンライン/online]:身体の熱と冷
儀礼や家庭生活において見られる熱と冷のレトリックについて、初潮儀礼と家庭でのヘルスケア実践に注目しながら考えます。
10[オンライン/online]:癒しと呪術
スリランカにおける悪魔祓いをはじめとした呪術的な癒しについて、私(担当教員)がフィールドで見てきた事例について映像を交えて紹介します。
11[オンライン/online]:罪と不浄:南アジアのヴェジタリアニズム
輪廻転生を基本とする南アジアの諸宗教に特徴的な菜食主義について、不殺生と不浄観に注目しながら考えます。
12[オンライン/online]:ナショナリズムと健康:ガーンディーのヘルスケア実践
インド独立の父として知られるM.K.ガーンディーの独立思想は、自身の心身を自身で律するという意味でのヘルスケアの実践でもありました。本回はガーンディーの遺したヘルスケア指南書を紐解きながら、スワラージ(自治)としての健康というガーンディー独自のヘルスケアについて考えます。
13[オンライン/online]:医療とツーリズム
グローバルに展開する南アジアのヘルスケアについて、伝統医療と生物医療(いわゆる西洋医療)をめぐるツーリズムに注目しながら検討します。
14[オンライン/online]:消費される身体
インドにおける生殖医療ツーリズムについて、主に代理母出産に注目しながら考えます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
購入が必要なテキストの指定はありません。
参考書References
田辺明生ほか編著『南アジア社会を学ぶ人のために』、2010年、世界思想社。
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末レポート(60%)およびリ各回の小レポートの内容(4 0%)にもとづき総合的に評価します。いずれも、「到達目標」の達成具合を基準に評価します。
出席は授業参加の前提条件であって成績評価の基準とはなりません。また、小レポートの提出は、そこに記述された内容から 授業の理解度を確認するためのものであり、出席確認を目的としたものではありません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学習支援システムを通じて寄せられるコメントには、可能な限り迅速に回答していきます。