市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
CUA100LA(文化人類学・民俗学 / Cultural anthropology 100)文化人類学Cultural Anthropology
梅村 絢美Ayami UMEMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | Q2201 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 営1年A~J/法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
【Course outline and objectives】
This lecture aims to relativize your own premise through understanding the cultural and ontrogical diversities of various societies. The students are expected to recognize the human universality including yourselves from the cultural and social diversities.
【Learning activities outside of classroom】
This course requires students to collect life history of your family, friends or other relationships based on interview research.
【Grading Criteria /Policy】
Term end Report of life history(60%) and reaction paper submitted every class(40%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業は、世界中の国や地域で暮らす人々の暮らしぶりや「ものの見方」について学びます。これを通じて、異文化を理解するだけでなく、あなた自身の「当たり前」が、実は別の人の「当たり前」とかけ離れているという現実と向き合う(これを「相対化」といいます) ことを目的とします。授業の各回では、「言葉」や「結婚」、「贈り物」「占い」「ジェンダー」など、身近なテーマを設定して世界中の事例を紹介していきます。なかには、「ちょっと受け入れ難いなぁ」と感じるものもあるでしょう。でもその瞬間がチャンスです。ちょっと立ち止まって、自分の中に生じた違和感が一体どこからきているのか、じっくりと考えてみてください。そうすることで、異文化や自分自身が、びっくりするような面白い姿をもって見えてくるかもしれません。
到達目標Goal
本講義は、以下の到達目標のもと進めます。
(1)人類学の思考の枠組み、対象への接近方法を理解し実践できる。
(2)自身の前提や思考の枠組みを相対化し、グローバルに展開する様々な社会事象を広い視野・関係論的視点でとらえられる。
(3)人類学の思考の枠組みをもちいて、自身の経験や身の回りの出来事を理解し、それを他者に向けて発信することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は、以下の授業計画に基づきオンデマンド動画配信型で行ないます。
各回の授業開始時刻までに「学習支援システム」(hoppii)の「授業内掲示板」から授業動画のURLをお知らせしますので、授業日から一週間以内を目安に受講し、適宜小レポートを「学習支援システム」の「課題」から提出してください。授業実施に関する詳細は、初回授業開始日の一週間前までに「学習支援システム」よりお知らせします。質問等は、学習支援システム「授業内掲示板」にお願いします。寄せられる質問・コメントには、できる限り迅速に回答をしていきます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:フィールドワークと民
族誌:人類学者の仕事
文化人類学の導入として、人類学者が行うフィールドワークと民族誌の記述について解説します。
2[オンライン/online]:スリランカ伝承医療との出会い(フィールドワーク紹介)
私(担当教員)がスリランカ伝承医療の治療家のもとで行なったフィールドワークについて紹介します。
3[オンライン/online]:ライフヒストリーと出会う
※学期末レポートの作成方法について説明します。単位が必要な人は必ず受講してください。
4[オンライン/online]:文化相対主義という視 点:他者とともに生きるための手がかり
人類学を学ぶ上で求められる異文化との関わり方について学びます。
5[オンライン/online]:言葉と認識:言葉が違うと世界も違って見える?
文化相対主義に影響を受け培われた言語相対論について学びます。
6[オンライン/online]:ケガレとタブー:「きたなさ」の正体をさぐる
日常生活で私たちの行動を方向づける衛生観念について、その根拠を探りながら検討します。
7[オンライン/online]:ケガレと吉祥:スリランカ女性のライフサイクルと身体
スリランカ女性のライフサイクルに生じる身体上の変化を題材に、ケガレがもつダイナミズム、多義性について考えます。
8[オンライン/online]:贈与交換と絆:社会をつくる経済活動
人間の経済活動の最も基本的なものの一つである贈与交換を題材に、社会の作られ方人びとの繋がり方について考えます。
9[オンライン/online]:布施が支える社会福祉:スリランカ仏教寺院に集まる金とソーシャルサービス
スリランカの仏教寺院に集まる布施が地域の社会福祉に還元されている事例から、宗教と経済の関係について考えます。
10[オンライン/online]:不幸の説明と呪術:医学や科学が発達しても、占いやお守りがなくならないのはなぜだ
ろう?
突然に起こる不幸な出来事に対して生じる「なぜ?」という問いに対し寄せられる様々な説明のスタイルについて考えます。
11[オンライン/online]:癒しと呪術:スリランカの悪魔祓い
スリランカの悪魔払いの映像を鑑賞しながら、病いとは何か、癒しとは何か、笑いと共同性は人びとの生に何をもたらすのか考えます。
12[オンライン/online]:ジェンダー
文化的に構築された性差としての ジェンダーについて、「男」「女」という二元的な性差に当てはまらない人たちの振る舞いに注目しながら検討します。
13[オンライン/online]:自己に住まう他者: 「私」と「あなた」の境界はどこにある?
様々な社会の人格観について学びながら、社会関係の中で培われる自己のありようについて考えます。
14[オンライン/online]:ケアが支える社会
人生のある期間、人は誰もが誰かに依存することによってしか生きることができないという事実に立ち戻り、労働や社会のあり方について考えます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。なお、学期末レポートでは、授業時間外に身近な人に対し対面あるいはオンラインによるインタヴューを実施し、それに基づきその人のライフヒストリーを作成してもらいます。
テキスト(教科書)Textbooks
購入が必要なテキストの指定はありません。
参考書References
松村圭一郎ほか編著『文化人類学の思考法』世界思想社、2019 年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末レポート(60%)およびリ小レポートの内容(4 0%)にもとづき総合的に評価します。いずれも、「到達目標」の達成具合を基準に評価します。
出席は授業参加の前提条件であって成績評価の基準とはなりません。また、小レポートの提出は、そこに記述された内容から 授業の理解度を確認するためのものであり、出席確認を目的としたものではありません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学習支援システムに寄せられるコメントには、できる限り迅速に対応をしていきます。