市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIT200LA(文学 / Literature 200)日本文学と文化LGJapanese Literature and Culture LG
現代日本文学と映像表現
榎本 正樹Masaki ENOMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | Q1307 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | この授業は「Web履修抽選対象授業」です。抽選エントリー期間は2022年4月3日(日)10:00~6日(水)9:00、結果発表は4月6日(水)22:00(予定)です。履修ガイド(https://hosei-keiji.jp/ilac/rishuguide2022/)を確認のうえ、情報システムから期間内にエントリーしてください。定員に満たない場合も、抽選結果発表後の追加受入れは一切ありません。履修を希望する場合は、必ずエントリー期間内に申し込んでください。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
We read the original novel after having watched movie work that filmized as "Contemporary Japanese literature". I select from the following 6 works in 2021.
We compare movie expression with the literature expression including the same story contents, we are analyzing peculiar expressin words and movies.
We will read through the original novels after watching films based on contemporary Japanese literature. We plan to highlight the following 6 titles after carefully selecting from the works released in 2021.
By comparing and analyzing literary expressions and visual expressions of the same story events, we will deepen our thoughts about specific expressions and techniques of the book and film media. We aim to acquire the ability to read novels from the perspective of "what literature-specific expressions are."
Reading novels in a variety of genres representing contemporary Japanese literature, you will be able to extract, organize, analyze, and express in their own words various elements from the works as complex linguistic structures.
Please read the works carefully, take notes on what you notice, and summarize your questions.
Grading will be decided based on report 100%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
現代日本文学を原作として映画化された作品の一部を観賞しながら、原作小説を講読します。2021年に劇場公開された以下の6作品を取りあげる予定です。
文学表現と映像表現を比較対照し、分析を行うことで、言葉と映像それぞれのメディア固有の表現方法について考えを深めるとともに、「文学固有の表現とは何か?」という視点から小説を解読する力の獲得を目指します。
竹宮ゆゆこ『砕け散るところを見せてあげる』(SABU監督)
西加奈子『漁港の肉子ちゃん』(渡辺歩監督)
村上春樹『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)
佐藤正午『鳩の撃退法』(タカハタ秀太監督)
瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(前田哲監督)
中山七里『護られなかった者たちへ』(瀬々敬久監督)
*劇場公開順。作品は変更の可能性があります。
到達目標Goal
現代日本文学を代表する多様なジャンルの小説を深く読む経験を重ねることで、複雑な言語構成体としてのテクストから様々な要素を抽出し、整理し、分析し、自分の言葉で批評的に表現することができるようになります。
加えて、個人の生き方や社会システム、性、生、死、ジェンダー、家族、事件、歴史などの諸問題について思考する力を養います。言語表現と映像表現を比較対照することで、メディア固有の表現やメディア間の相互接続性についても理解を深めます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式をとります。映画の一部を観賞しながら、原作小説を精読し、作品分析を行っていきます。映像メディアである映画と言語メディアである小説を比較検討することによって、情報提示、叙述、人物設定、構成など、表現上の相違点を明らかにしていきます。
履修者には、現代日本文学の多様な表現世界や作品固有の表現に触れ、作品について深く思考し、考えをまとめ、批評的な言葉でアウトプットする力が求められます。小説を事前に読んでいなくても理解できる形で授業を進めていきますが、取りあげる作品はすべて文庫化されていますので、事前に読んだ上で授業に臨む形がベストです。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:イントロダクション
ガイダンス授業
2[オンライン/online]:原作小説の講読(1)
原作の映画鑑賞&分析&考察
3[オンライン/online]:映画観賞(1)
小説の講読&分析&考察
4[オンライン/online]:原作小説の講読(2)
原作の映画鑑賞&分析&考察
5[オンライン/online]:映画観賞(2)
小説の講読&分析&考察
6[オンライン/online]:原作小説の講読(3)
原作の映画鑑賞&分析&考察
7[オンライン/online]:映画観賞(3)
小説の講読&分析&考察
8[オンライン/online]:原作小説の講読(4)
原作の映画鑑賞&分析&考察
9[オンライン/online]:映画観賞(4)
小説の講読&分析&考察
10[オンライン/online]:原作小説の講読(5)
原作の映画鑑賞&分析&考察
11[オンライン/online]:映画観賞(5)
小説の講読&分析&考察
12[オンライン/online]:原作小説の講読(6)
原作の映画鑑賞&分析&考察
13[オンライン/online]:映画観賞(6)
小説の講読&分析&考察
14[オンライン/online]:春学期授業のまとめ
春学期授業のまとめと、レポート提出について
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に原作小説を読んでいなくても理解できる形で授業を進めていきますが、物語内容や人物関係を把握する上でも、小説を読んで授業に臨むのがベストです。授業で取りあげた小説や映像作品は、授業外の環境で、もう一度読み直し観賞し直すことで、作品の理解を深めるよう努めてください。
レポート提出のための事前準備として、対象作品を精読し、その中で得た「気づき」をメモにとったり、疑問点や重要なポイントと思われる箇所についてまとめる作業を随時行ってください。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
授業で扱う以下の文庫本。
・竹宮ゆゆこ『砕け散るところを見せてあげる』(新潮文庫nex)
・西加奈子『漁港の肉子ちゃん』(幻冬舎文庫)
・村上春樹『ドライブ・マイ・カー』(文春文庫『女のいない男たち』収録)
・佐藤正午『鳩の撃退法』(小学館文庫)
・瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文春文庫)
・中山七里『護られなかった者たちへ』(宝島社文庫)
参考書References
参考書・参考文献は、教室で指示します。
必要な資料はプリントで配付します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポートで評価します(100%)。
試験や小テストや宿題はありません。
レポートのテーマは、「授業でとりあげた小説の中から一作品を選び、作品論を展開する」というものです。授業内容を踏まえ、自分が選んだ小説について、自分で設定したテーマに基づき、自分の言葉で「論」を展開してください。
分析の鋭さ、考察の深さ、文章の正確さ、構成の巧みさなどを見て採点します。詳細は、初回のガイダンス授業時に説明します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
映画を観る時間を増やしてほしいとの意見が多くあるので、可能な限り鑑賞時間を増やす努力をします。
専門科目ではないので、現代日本文学になじみのない学生にも分かりやすい言葉で、分析と解説を行うよう心がけます。
その他の重要事項Others
本授業は曜日や時限を設けないオンライン授業となります。履修は抽選になります。春学期の抽選期間に必ず申し込みを行ってください。
現代日本文学のみならず、映像メディアに関心をもつ学生の履修を歓迎します。
榎本のプロフィールや研究・評論活動は、サイト(http://enmt.jp)で確認できます。ツイッター(@enmt)での情報発信も行っていますので、履修時の参考にしてください。