市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIN100LA(言語学 / Linguistics 100)言語学ALinguistics A
輿石 哲哉Tetsuya KOSHIISHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | Q1083 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 文1年A~I、営1年A~H、国環1年/法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※定員制 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
【授業の概要(Course Outline)】
We human beings use language as a means of communication. However, when we come to think how we use our organs to speak, how we interpret speech, how we we learn to speak; we realise that we are not at all conscious of actual challenges. The objective of this course is to consider these problems which are totally dropped out of our consciousness.
【到達目標(Learning Objectives)】
They are four-fold:
1. to know the basic methodology for linguistic descriptions,
2. to compare linguistic descriptions to decide which are the good ones,
3. to to know the wide varieties of human languages,
4. to know various subfields of linguistics.
【授業時間外の学習(Learning Activities Outside of Classroom)】
Actual class sessions are all based on the Powerpoint slides (about 200 slides in all!) all prepared beforehand. So, in order to make the most of them you should:
- download and print out the slides and skim over them;
- attend the class w/the printed-out slides, concentrate on the contents of the lecture, and take as many notes as you can;
- visit the LMS site, and check the comments made by the instructor; and
- read the books/articles mentioned on the LMS site for further comprehension.
Should you have any trouble in taking realtime online class session, you can get access to the recorded educational material. Please check the LMS site for details.
【成績評価の方法と基準(Grading Criteria /Policy)】
- Please note that attendance is taken for granted. However, if you miss a class, the following rule is applied: 1 demerit for each class missed. 3 demerits = -10% on your grade (roughly one letter grade). 5 demerits = failure for the course.
- The Final exam scheduled on the day of the final class session is very important, literally determining your grade. Please see my message on the LMS site for more information.
Any modification to the above shall be known to you by using LMS
Based on the grading criteria set by the instructor, students that successfully achieve 60% or more of course goals will be able to earn a passing grade for the course.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
私たちは,コミュニケーションの手段として言語を用いてはいますが,話すときにどこの器官をどう使っているかとか,相手のことばをどのように解釈しているのかとか,そもそもどのようにして言語が話せるようになるのかとか,具体的な問題をほとんど意識したことはありません.この授業では,このように通常意識されない言語に関しての,さまざまな問題を考えていきます.
到達目標Goal
1.言語について記述するときの方法を知ること.
2.言語について記述する際に,ある記述が他の記述と比べてどう優れているか知ること.
3.世界の様々な言語の共通の特徴や多様性について知ること.
4.言語学の様々な分野を知ること.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
【4月16日加筆】春学期の少なくとも前半はオンラインでの開講となります.基本的に授業スケジュールに変更はありませんが,変更がある場合は,学習支援システムで提示します.本授業の開始日は,4月22日とし,この日までに具体的なオンライン授業の方法などを,学習支援システムで提示します.
可能な限り履修者とのインターアクションのある授業を目指したいと思いますが,履修者数により講義形式が主体になることもありえます.毎回,前回の復習,次回にやることについて,具体的に示し,履修者に事前,事後の学習を奨励していきます.また,必要に応じて,授業中に小テストを課すことも考えています.
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:イントロダクション
本授業の内容についてお話するとともに,2回目の授業に際しての問題提起を行います.
2[オンライン/online]:言語学の「深みのなさ」について
言語の研究の独特のところとして,意味に関する研究をとりあえず棚上げにして,形式面での体系を考えていくことで,言語の仕組みがわかる,という側面があります.そのことについて授業で考察します.
3[オンライン/online]:言語と音声(1)
言語を音声の観点から見ていきます.どのようにして発話が可能になるのか等について考察します.
4[オンライン/online]:言語と音声(2)
前回に引き続き,言語と音声の関係について学んでいきます.
5[オンライン/online]:私がEnglish teacherでないわけ―音声はどのように言語で用いられるか
音声はそれぞれの言語でどのように用いられているのか,授業で考察します.
6[オンライン/online]:言語と記号
言語は記号であると言われますが,どのような観点からそう言われるのか,授業で考察します.
7[オンライン/online]:英語に漢字があったら?―言語と文字との関係は?
言語を書き留める時の文字の働きについて,授業で考察します.
8[オンライン/online]:世界の言語の語順について(1)
世界の言語は多様性がありながら,少数のパターン化が可能です.このことについて,語順をテーマにして,授業で考察します.
9[オンライン/online]:世界の言語の語順について(2)
前回に引き続き,世界の言語の語順について学んでいきますが,それに関連して生成文法の生得仮説を紹介します.
10[オンライン/online]:言語の立体性について
言語は時間軸に沿って平面的に進んでいますが,それを解釈する場合は立体的な構造を付与して考えざるを得ません.このことについて,授業で考察します.
11[オンライン/online]:「狼と羊の話」の言語学
言語の詩的機能について,言語と社会の関係について,授業で考察します.ロシア・フォルマリストの考え方が中心です.
12[オンライン/online]:「うちのお父さんは今いらっしゃいません」―言語と社会の関係は?
言語と社会の関係について,授業で考察します.
13[オンライン/online]:期末テスト
これまで学んだところの理解度を見るため,試験を行います.
14[オンライン/online]:総括
テストについてコメントし,併せて総まとめをします.
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
最初に授業内容のスライドを公開しますので,それを見て授業に臨んでください.さらに,授業後,授業支援者システムにて必ず毎回フィードバックを行いますので,未知であった用語等について,調べて固めておくことが大切です.重要なのは,授業において,何らかの「引っ掛かり」を覚え,それを後で自分なりに調べるなどの行為を通じて,定着させていくことです.大学設置基準により,本授業の準備学習・復習時間は、各4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特定のものを考えてはいません.適宜,プリントなどを配布いたします.
参考書References
千野栄一 (1980). 『言語学のたのしみ』.東京:大修館書店.
千野栄一 (1975). 『言語学の散歩』.東京:大修館書店.
泉井久之助 (1968).『ヨーロッパの言語』.東京:岩波書店.
Mihalicek, V. and C. Wilson (eds.) (2011). Language Files. [11th edition.] Columbus, OH: The Ohio State University Press.
成績評価の方法と基準Grading criteria
出席を重視いたします.最終試験を100%.欠席は基本的に認めませんので,注意してください.原則として,5回欠席したら,不合格となります.場合によっては,プロジェクト等を課す場合もありますが,その際は事前にお知らせします.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
昨年度は授業自体がなかったため,気づきはありません.
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコンがあるといろいろ便利です.特に言語学的な知識をいろいろなサイトから得るだけでなく,発音記号のフォントを使ったり,言語学で重要な樹形図を描くことができたりと,いろいろ勉強の可能性が広がります.
その他の重要事項Others
言語学は用語等が特殊でとっつきにくいところがありますが,その基本的な考え方を知ることは,言語の分析のみならず他の文化事象に関わる点が多く,これまでにない知見を皆さんに提供してくれるでしょう.なお,トピックを含め,授業に関しての具体的なことは,実情に合わせて変更・修正いたします.
カリキュラム上の位置づけ
本科目はリベラルアーツ1群に属す選択必修科目です.春学期のみの開講で,担当者が毎年交代する科目です.