市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIT100LA(文学 / Literature 100)日本古典文学AJapanese Classic Literature A
『竹取物語』を読むーおとぎ話の根源を探って
園 明美Akemi SONO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | Q1003 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
This course introduces to the Tale of Taketori students taking this course.
By the end of the course, students should be
able to do the following:
・Understand a consciousness about The of Taketori.
・Recognize the customs of the Heian Period.
This class needs two hours for preparations for lessons and a review each.
It is not a literal translation of the text and aims at the action of the character and the deep understanding to feelings.
Your final grade will be calculated according to the following process: Usual performance score 10%, Reports 90%. To pass, students must earn at least 60 points out of 100.
The answer to questionnaire is required every time.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
『竹取物語』は、現存する我が国最古の物語である。
この物語については、おとぎ話の「かぐや姫のお話」として、幼い頃に絵本や紙芝居で親しんだ人も多いであろう。また、2013年にはアニメ映画化もされて話題になった。
しかし、原典である『竹取物語』を読む機会は、意外に少ないのではないか。
実をいうと、原典の『竹取物語』には、おとぎ話やアニメーションのかぐや姫からは想像できないようなかぐや姫の姿が随所に見られるのである。
本授業では、『竹取物語』の原典を読むことを通して、学生諸君それぞれの「かぐや姫像」・「『竹取物語』像」を見出してほしい。
到達目標Goal
『竹取物語』のストーリー展開を、原典の本文を中心に追いながら、おとぎ話やアニメーションに描かれた姿との比較や、背景となる史実や当時の習慣等を知ることを通して、理解を深めてゆく。
なお、受験勉強の古文ではないので、文法等にこだわるのではなく、「何が語られているのか」の理解を目指し、可能な限りかみ砕いて解説を行うので、高校時代に古文が苦手だったという人も心配しないでよい。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
オンデマンドによる講義形式。
なお、学習支援システム上でコメントが記入できる形式の授業内容に関わるアンケートへの回答を要求し、その内容をフィードバックすることで、理解を含め、視野を広げることに役立てる。
なお、状況の変化により行動方針レベルが見直された場合は、授業形態を変更することもあり得る。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
①[オンライン/online]:ガイダンス
導入と概説
②[オンライン/online]:『竹取物語』を読む
かぐや姫の登場
③[オンライン/online]:『竹取物語』を読む
求婚者に対する無理難題
④[オンライン/online]:『竹取物語』を読む
求婚者の受難Ⅰ
石作皇子
⑤[オンライン/online]:『竹取物語』を読む
求婚者の受難Ⅱ庫持皇子
⑥[オンライン/online]:『竹取物語』を読む
求婚者の受難Ⅲ 右大臣阿倍御主人
⑦[オンライン/online]:『竹取物語』を読む
求婚者の受難Ⅳ大納言大伴御行
⑧[オンライン/online]:『竹取物語』を読む
求婚者の受難Ⅴ中納言石上麻呂足
⑨[オンライン/online]:『竹取物語』を読む
帝の求愛Ⅰ興味から執着へ
⑩[オンライン/online]:『竹取物語』を読む
帝の求愛Ⅱ愛情の深化
⑪[オンライン/online]:『竹取物語』を読む
かぐや姫の昇天Ⅰ天人の迎えな予告
⑫[オンライン/online]:『竹取物語』を読む
かぐや姫の昇天Ⅱ地の人々の抵抗
⑬[オンライン/online]:『竹取物語』を読む
かぐや姫の昇天Ⅲ月への帰還
⑭[オンライン/online]:『竹取物語』を読む
遺された人々それぞれの嘆き
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
一つの作品を取り扱うので、授業を受けた後、各自紹介された内容をふり返り、次のストーリー展開といかに関わりを持つのか、個々に考察を深めるよう努めてほしい。
また、受験勉強ではないので、文法等にこだわった逐語訳ではなく、エピソードの内容をかみ砕いて解説し、学生諸君に登場人物が何を感じ、いかに行動したのか?を考えてほしい。
テキスト(教科書)Textbooks
特にテキストは定めず、授業支援システムを用いて、毎回必要な資料を配付する。
参考書References
『竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』(角川ソフィア文庫 2011)
その他、それぞれのエピソードに関連して参考文献がある場合は、授業中に適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末にレポート課題を課し、その内容によって評価する(90%)。
平常点は最終評価の参考とする(10%)。ただし、毎回提示するアンケートへの回答がない場合は、評価の対象外とするので注意すること。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
アンケートに記されたコメントから、想像以上に、現代のことと引き比べることや、逐語訳を行うのではなく、「具体的にはどういうことなのか?」を噛み砕いて解説することで、学生諸君が古典文学や歴史に興味を持つことがわかった。
したがって、今後とも「わかりやすく、文学を身近に感じられる解説」に留意したい。
また、毎回コメント欄に記された内容を紹介することにより、「自分と違う考え方を知れてよかった。理解が深まった」という意見も多数見られたので、これからも、この点を充実させてゆくつもりである。