経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN500F1－0061（経営学 / Management 500）国際会計論International Accounting
松井 泰則Yasunori MATSUI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X7097 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6,水7/Wed.7 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 4 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
修士課程（夜間）授業科目 国際経営コース＆アカウンティング・ファイナンスコース |
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Outline (in English)
The purpose of this lecture is to enable students to correctly read international consolidated financial statements with an understanding of advanced knowledge and techniques related to financial accounting in today's global capital market disclosure system. Lectures will focus particularly on understanding the structure of consolidated financial statements and the structural concepts of IFRS. In addition, the students will understand the history of bookkeeping and accounting, which is indispensable for managing today's international accounting. Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than four hours for a class.
Your overall grade in the class will be decided based on the following;
In class contribution: 60% , Short reports : 40%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
今日のグローバル資本市場における開示制度の中で、財務会計にかかわる高度な知識と技術を理解したうえで、国際連結財務諸表を正しく読み取ることができるようにすることを目的とする。特に連結財務諸表の仕組みと、IFRSの構造上の概念を正しく理解していくことに重点を置く。また、簿記ならびに会計の歴史は、今日の国際会計を理解する上で不可欠な教養であることから、その概要は理解しておく必要がある。
到達目標Goal
国際資本市場での財務会計上の基本的な概念を理解することにより、国際的な（具体的にはIFRSのもとでの）会計利益計算の考え方を理解する。そのために、IFRSならびにASBJ基準において重要とされる財務会計基準を取り上げ各会計処理について理解を深めていきたい。特に議論の過程では、単なる会計処理的な計算的な問題としてではなく、その基底にある資産概念あるいは利益概念などの会計概念を正しく把握したうえで理解することが重要である。こうした今日の財務会計の仕組みに対して、会計の有する本質的な課題を念頭に置いて理解できるようにすることを最終目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
IFRSならびにASBJ基準に関して、重要な財務会計基準を取り上げ議論を深めていく。具体的には、まずは講義の前半では、財務会計における基本財務諸表（連結貸借対照表、連結損益計算書、連結キャッシュ・フロー計算書）についての理解を中心に学習を進めていく。続く後半では、IFRSに規定される重要な基準について講義形式で理解を深めていく。最後に総括として、今日のグローバル資本市場と企業財務会計との関連性について将来を展望しながら、国際的視点からその課題を探っていきたい。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：An Introduction to Financial Statements
今日の国際資本市場における財務諸表の役割と今後の展望。
第2回[対面/face to face]：The Balance sheet
貸借対照表に関して、資産・負債・純資産のそれぞれの概念に対する理論的考察。
第3回[対面/face to face]：The Income Statement
利益計算に関して、新しい利益概念としての包括利益に対する理論的考察。
第4回[対面/face to face]：The Statement of Cash Flows
キャッシュ・フロー計算書の仕組みと読解。
第5回[対面/face to face]：How the Financial Statements Relate to Each Other
基本財務諸表間の連関についての考察と実務上のポイント。
第6回[対面/face to face]：Generally Accepted Accounting Principles
and
International Financial Reporting Standards(IFRS)
主要各国の会計基準：英米型会計基準vs独仏型会計基準。国際財務報告基準の概要。
第7回[対面/face to face]：4 Accounting Standards in Japan
４つの会計基準。
日本基準
IFRS
JMIS
SEC基準
第8回[対面/face to face]：Accounting History and International Accounting
簿記の歴史と会計基準の発達史。利益計算構造に関する学説的分析。
第9回[対面/face to face]：Conceptual Framework on IFRS
資産負債アプローチ
vs費用収益アプローチ。
IFRSにおける利益概念と計算構造。
第10回[対面/face to face]：IFRS １
主に貸借対照表に関連する会計処理を中心に、各会計基準を理解・究明する。
第11回[対面/face to face]：IFRS ２
主に損益計算書に関連する会計処理を中心に、各会計基準を理解・究明する。
第12回[対面/face to face]：IFRS ３
その他、連結財務諸表作成上、重要と思われる特殊かつ重要な会計基準を理解・究明する。
第13回[対面/face to face]：Multinational Enterprise in International Capital Market
多国籍企業会計と今日の経済取引：金融商品取引と経済価値の変動と会計測定.
第14回[対面/face to face]：Wrap-up
今日の財務会計の意義と抱えている限界、そして将来への展望.
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
基本的に簿記・会計の基礎知識を習得していることを本講義の受講前提としている。そのレベルについては必ずしも高いレベルを要求するものではないが、各自において日々そのレベルアップを図ってほしい。
テキスト（教科書）Textbooks
様々なテーマについて議論することから、毎回の講義中に必要な資料等を配布し講義を進めていくので、授業テキストとしての特定の書籍の使用予定はない。必要な場合あるいはテーマによっては適宜、授業中において著書や論文等を紹介していく。その際、配布資料に活用した引用文献については詳細に明示する。
参考書References
必要な場合あるいはテーマによっては適宜、授業中において関連する著書や論文等を紹介していきたい。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点60点、レポート課題（小レポート・期末レポート合計）40点
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
会計学は、簿記など専門的要素の強い学問であり、したがって一方的な講義形式になりがちだが、可能な限り理解しやすいように心がけて講義を行っていくつもりである。このためにも学生からの質問や要望も受けやすいオープンな雰囲気つくりを心がけるとともに、学生からの質問に対しては、その都度、耳を傾けながら進めていきたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面授業を基本とするので普段は特に必要とするものはないが、パワーポイント等による発表などの時はそれなりの準備が必要である。
その他の重要事項Others
本講義の担当教員（松井泰則）は会計関連の試験委員担当等の経験を有することから、会計学を学習する際の重要な論点となる理論ならびに計算についての学習アドバイスも行っていきたい。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
国際会計論
＜研究テーマ＞
IFRS
＜主要研究業績＞
各国比較会計制度論