経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN500F1－0054（経営学 / Management 500）国際経営論Global Management
安藤 直紀Naoki ANDO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X7090 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月6/Mon.6,月7/Mon.7 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 4 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
修士課程（夜間）授業科目 国際経営コース |
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Outline (in English)
(Course outline)
Firms that are competitive in their home country often fail overseas. This is partially because the environment of the host country, which is different from that of the home country, reduces the value of their firm-specific advantages. How should firms compete overseas?
This course introduces students to key concepts and frameworks of international business studies. It also gives an overview of recent research topics of international business studies as well as traditional ones.
(Learning objectives)
The goal of this course is to understand basics of international business studies, which include traditional and recent topics. Students are also expected to understand the theoretical foundation of international business and build skills to read academic papers. At the end of this course, students are expected to improve an ability to analyze firms’ success and failure in foreign countries.
(Learning activities outside of classroom)
Students are required to read materials, complete assignments, and prepare for presentations and discussions. Time for preparatory study and review will be at least 4 hours for each class.
(Grading Criteria/Policies)
Students will be evaluated on a term project (50%) and in-class contribution (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本国で競争力のある企業が、必ずしも海外で成功するとは限りません。本国と外国とのさまざまな違いが、本国における成功要因の有効性を下げてしまうことが理由として考えられます。それでは企業は外国でどのように競争したらよいのでしょうか。本講義では、この問題を考えるために必要な事項を学びます。国際経営学における伝統的な研究領域や、近年注目されている研究領域を、国際経営の理論と関連させながら学んでいきます。
到達目標Goal
１．国境を越えた企業の経営活動（国際経営）を理解するために必要な理論を習得します。
２．国際経営の伝統的なトピックおよび近年のトピックを概観し、理解します。
３．理論に基づき企業の海外での事業活動を分析する能力の習得を目指します。
４．国際経営に関する論文を読むスキルを身につけます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本講義の授業形態は、対面形式（ハイフレックス）とします。ですが、内容により、一部、リアルタイムオンラインでも行います。オンライン授業への参加方法は、学習支援システム（Hoppii）内でお知らせします。
授業計画に示したトピックについて、ます基本的な事項（理論や研究動向など）を講義します。その後、トピックに関連したディスカッションを行います。トピックに関連した論文を読んでもらい、それについてのディスカッションも行います。また、トピックに関連した課題やケースについて調査してもらい、報告やディスカッションを行います。
学期の中盤で、プロジェクトの課題を提示します。課題について各自研究を行い、研究成果のプレゼンテーションを学期の終盤に行います。
課題の提出等は学習支援システムを通した提出とEメールによる提出を併用します。課題や質問、意見等に対するフィードバックは、適宜講義内で行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1週[オンライン/online]：イントロダクション
講義の概要とオリエンテーション
海外進出する日本企業が直面する課題
国際経営の研究方法
第2週[対面/face to face]：グローバル・ビジネス環境
海外で直面する外部環境と企業への影響
第3週[対面/face to face]：制度と多国籍企業
新興経済の制度、制度が多国籍企業に与える影響、制度理論
第4週[対面/face to face]：文化的距離
多国籍企業が海外で直面する文化の壁
第5週[対面/face to face]：言語の障壁
多国籍企業の本社・海外子会社間および海外子会社内での言語の壁
第6週[対面/face to face]：海外直接投資
海外直接投資を説明する理論、取引費用理論
第7週[対面/face to face]：多国籍企業のパフォーマンスと地域性
多国籍性のベネフィット、グローバライゼーションとリージョナライゼーション、国際化の程度と多国籍企業のパフォーマンス
第8週[対面/face to face]：エントリー戦略
エントリー・モードの類型、エントリー・モードの選択、エントリー・タイミング
第9週[対面/face to face]：多国籍企業の戦略
グローバル戦略、マルチドメスティック戦略、国際企業戦略と組織
第10週[対面/face to face]：国際提携戦略
グローバル戦略的提携の類型と形成プロセス、グローバル戦略的提携のマネジメント
第11週[対面/face to face]：海外子会社の人的資源管理
海外子会社の人材戦略、PCN,HCN,TCNの役割、エージェンシー理論
第12週[対面/face to face]：海外子会社の現地化(1)
海外子会社の現地化の動機、日本企業の海外子会社の現地化の状況と課題
第13週[対面/face to face]：海外子会社の現地化(2)
海外子会社の現地化と海外子会社のパフォーマンスの関係
第14週[オンライン/online]：プレゼンテーション
プロジェクトの発表
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業時間外に課題に取り組んだり、ディスカッションの準備をしたり、資料を読んだりすることが求められます。
講義のための準備・復習時間は、各回４時間を標準とします。
下記に取り組むと、講義の理解が深まると思います。
1週 社会科学の方法論に関して調べる
2-3週 国ごとの政治的、法的、経済的差異に関して調べる
4週 文化の違いが企業経営に及ぼす影響について考える
5週 言語の違いが企業経営に及ぼす影響について考える
6週 取引費用理論に関して調べる
7週 企業が地理的に拡大することのベネフィットについて考える
8週 完全子会社とジョイント・ベンチャーの違いについて考える
9週 多国籍企業の競争戦略の類型に関して調べる
10週 国際戦略的提携の事例を調べる
11週 エージェンシー理論に関して調べる
12-13週 日本企業の海外子会社の人材現地化を阻害する要因に関して考える
14週 プロジェクトのプレゼンテーションを準備する
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは使用しない予定です。詳細は、最初の講義で指示します。
参考書References
下記に参考書を示しますが、より新しい版が出版されているものもあります。
Cavusgil, S.T., Knight, G. & Riesenberger, J.R.2008. International Business: The New Realities (2nd ed.). Prentice Hall: NJ.
Cullen, J.B. & Parboteeah, K.P. 2008. Multinational Management: A Strategic Approach. South-Western: OH.
Collinson, S., Narula, R., & Rugman, A.M. 2020. International Business. Pearson Education: Harlow, UK.
Peng M. & Meyer, K. 2019. International Business (3rd ed.). Cengage: UK.
Shenkar, O. & Luo, Y. 2008. International Business (2nd ed.). Sage Publications: CA.
成績評価の方法と基準Grading criteria
下記の比率で評価します。
プロジェクト：50％
クラスへの貢献：50％
プロジェクトの評価には、ペーパー自体と、ペーパーに関するプレゼンテーションの評価を含みます。
クラスへの貢献には、課題の準備、課題に関する報告、ディスカッションへの貢献等を含みます。クラスへの貢献に含まれる課題は、プロジェクトとは別の、講義内で提示される課題です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
より高度な理論にも言及します。
理論と実務のつながりに言及します。
活発なディスカッションになるよう、モデレートします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンラインによる講義を受講可能な情報機器が必要です。
その他の重要事項Others
各回とも、１００分×２時限の連続授業です。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
国際経営戦略
＜研究テーマ＞
多国籍企業の地理的多角化、多国籍企業の新興経済への参入、多国籍企業内の言語障壁
＜主要研究業績＞
① Human capital, cultural distance and staffing localization. 2021. Multinational Business Review, 29(3): 420-439.
② Seeing the tree and the forest: Japanese auto firm multinational dispersion, cultural distance, and foreign manufacturing subsidiary ownership levels. 2021. Asian Business & Management, 20(2): 163-187. (with Powell, K.S. and Lim, E.)
③ Intra-organizational communication and its consequences. 2019. Management Decision, 57(1): 71-85. (with Suzuki M. and Nishikawa, H.)