情報科学部Faculty of Computer and Information Sciences
POL237KA-GH-201(政治学 / Politics 200)国際関係論International Relations
寺本 めぐ美Megumi TERAMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 情報科学部Faculty of Computer and Information Sciences |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | J0306 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 / Koganei |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2022年度以降入学者)Category (2022~) | |
カテゴリー(2021年度以前入学者)Category (~2021) | |
カテゴリーCategory |
教養科目 人文系科目 |
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Outline (in English)
This course will focus on the politics and practice of migration policy- making in West European countries and Japan. Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content. Your overall grade in the class will be decided based on the following:
Term-end report: 80%, Short reports: 20%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、人の国際移動の歴史的経緯や現在について、基本的な概念や考え方を学びます。大規模な国際移動は労働市場が国際化することにともなって、そして植民地化の影響と共に本格化しました。そして、グローバル化の中で新たな形態と多様化を見せています。人の国際移動は、送り出し国と受け入れ国の双方に影響を与えており、日本社会も例外ではありません。講義では、特に西欧諸国の事例をてがかりに、国際移動と私たちの生きる現代社会の多文化化という現象にアプローチします。
到達目標Goal
1.国際移動の歴史的背景やなぜ人は移動するのかに関する理論を理解する
2.現代の国際人口移動のあり方や送り出し国、受け入れ国の政策、社会の変化等について説明できる
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち「DP1」と「DP3-1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義はオンラインで行います。その日に学んだことへの理解を定着させたり深めるために、理解度確認のチェックテストを不定期に行います。チェックテストの結果や受け付けた質問をふまえて、フィードバックを実施します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:導入
年間計画、講義の進め方、勉強方法など
2[オンライン/online]:国際関係論におけるアクター
国際関係論におけるアクターは国家や国際機関だけではありません。ここでは特に、人の国際移動と関連させながら、国際政治におけるアクターとしてのエスニック集団等について学びます。
3[オンライン/online]:国際関係にかかわるアジェンダ
主権国家を基本的アクターとしつつも、様々な非国家主体も参加して越境的な問題群に多国間主義で取り組んでいかなければならないアジェンダ(課題)を概観します。こうしたアジェンダの中に、本講義で扱う「人の移動」を位置づけます。
4[オンライン/online]:国際移動の歴史的背景
「移民」や「難民」の定義、現代の国際移動の特徴、労働移動の歴史的背景について概観します。
第二次大戦後の人の移動について、労働移民(ゲストワーカー)、旧植民地移民、永住移民について学びます。
5[オンライン/online]:国際移動の諸形態
国際移動の諸形態について学びます。冷戦期以降の難民や、社会的に構築される非合法移民、ポスト工業社会における高度技能移民について学びます。また、外国人高度人材の獲得は各国による争奪戦の様相を呈しており、日本における高度人材受け入れについて概観します。
6[オンライン/online]:国際移動の理論
人の国際移動がなぜ引き起こされるのかについて、ミクロな個人的要因であるプッシュ=プル理論、マクロな社会構造である歴史構造論、メゾレベルの理論である移民システム論について学びます。さらに、送り出し国→受け入れ国という単線的な見方ではなく、複数の国にまたがる移民のネットワークに注目して、移民研究におけるトランスナショナリズムについて学びます。
7[オンライン/online]:ジェンダーと国際移動
国際移動について、ジェンダーの観点から概観します。移動する人々の中の女性の数・比率は増大しており、再生産労働の国際分業とも言える状況が生み出されています。こうした移動の女性化や再生産労働の国際分業について、日本の事例も踏まえながら学びます。
8[オンライン/online]:多文化主義をめぐる議論
移民の受け入れをめぐる国家の政策に関して、「同化」、「編入」「多文化主義」、「市民的統合」といった主要な理論を概観します。
9[オンライン/online]:社会の多文化化①:スカーフ論争
フランスの公立学校における、ムスリム女学生のスカーフ着用をめぐるスカーフ論争について学びます。1989年以降スカーフ着用がフランス社会で問題化され、繰り返し議論されてきました。2004年には、「公立学校におけるこれ見よがしな宗教シンボル着用の禁止法」が制定されました。
10[オンライン/online]:社会の多文化化②:右翼ポピュリズムの台頭
欧州において、「反難民」「反イスラム」を掲げる右翼ポピュリズム勢力が拡大しています。授業では、右翼ポピュリズムとは何か、右翼ポピュリズム勢力の特徴、その拡大の背景について、ドイツ・オランダ・フランスを事例に学びます。
11[オンライン/online]:社会の多文化化③:シティズンシップ・教育の問題
第二次世界大戦後の欧米や日本のような先進諸国では、国民的アイデンティティや福祉国家の諸制度によって支えられる、国民的シティズンシップが確立されてきました。授業では、第二次世界大戦後の外国人・移民の流入によって、こうした国民的シティズンシップがどのように変容してきたのかを学びます。教育の問題については、西欧諸国におけるイスラム学校の事例を学びます。
12[オンライン/online]:日本における移民受け入れの現状と課題①:移民・難民受け入れの歴史
日本における移民・難民受け入れの歴史を概観します。その上で、日本における多文化社会への移行と反発について学びます。
13[オンライン/online]:日本における移民受け入れの現状と課題②:グローバル化のなかの福祉社会
日本の事例を参照しながら、グローバル化のなかの福祉社会について概観します。移住者の社会的権利や移住者の貧困と社会的排除について学びます。
14[オンライン/online]:まとめ
全体のまとめを行います。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
準備としては、普段から時事問題に関心を向けるように心がけるとスムーズに理解できるため、各回の前に合計2時間程度は時事ニュースに触れるようにしておくことが望ましい。復習は、配付するシラバスの再確認中心に、各回後、合計2時間程度の復習が望ましい。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しない。必要な資料をその都度配付する。
参考書References
カースルズ、S.、ミラー、M. J. (2005)『国際移民の時代[第4版]』名古屋大学出版会。
梶田孝道編(2005)『新・国際社会学』名古屋大学出版会。
宮島喬・佐藤成基・小ヶ谷千穂編(2014)『国際社会学』有斐閣。
宮島喬・佐藤成基編(2019)『包摂・共生の政治か、排除の政治か―移民・難民と向き合うヨーロッパ』明石書店。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業中に実施するチェックテストの提出状況 (20%)+課題レポート(80%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
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