理工学研究科Graduate School of Science and Engineering
BSC500Y1（基礎化学 / Basic chemistry 500）分子分光学特論Advanced Molecular Spectroscopy
髙井 和之Kazuyuki TAKAI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学研究科Graduate School of Science and Engineering |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | YB501 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 小金井 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 応用化学専攻 |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire an understanding of basic concept and knowledge required for Spectroscopy for Molecules and Materials, including deep understanding of a principle of interations between photons and materials.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この授業では，気相におかれた分子および固相の物質と光との相互作用の基本について理解を深め，さまざまな励起源をもちいた分光学的手法を学ぶことにより，物質の構造および物質中の電子の状態，性質を調べる方法論を習得することを目指す．
到達目標Goal
物質の性質はほぼ物質中の電子状態に依存しており，量子力学的粒子である電子の状態を探るためには光と物質中の電子の相互作用がどのように相互作用し，その結果どのような現象が生じるのかを理解する必要がある．この授業では種々の波長の光が物質の電子状態におよぼす様々な効果をいろいろな題材を挙げながら理解を進めていくとともに，光によって生じる電子状態変化や反応などの諸現象を理解するための分光実験の手法を解説し，実際の系においてどのように活用されているのかを学ぶ．
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
スライドなど用いて光と物質の間の相互作用の取り扱いに関する背景について解説する．また，学生が各自の研究テーマに関連した分光学的手法を利用した研究内容をスライドプレゼンテーションで発表するとともにアクティブラーニング形式での議論を行う．授業の初めに、前回の授業の議論内容からいくつか取り上げて全体へフィードバックする．
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：光の性質
光の粒子性と波動性
第2回[対面/face to face]：光と物質の相互作用
分子のエネルギー状態と光吸収
第3回[対面/face to face]：電子状態と種々のクロミズム
色が変わる要因について
第4回[対面/face to face]：固体物質と光との相互作用
深さ方向の侵入長と脱出長
第5回[対面/face to face]：レーザーの原理
指向性のある光をどのように作るのか？
第6回[対面/face to face]：種々の励起光源と分光計測の基礎
分光に用いられる様々な光源とそれを用いた計測の基礎
第7回[対面/face to face]：光の反射、屈折、干渉
光の反射、屈折、干渉
第8回[対面/face to face]：ラマン分光および赤外分光
ラマン分光および赤外分光
第9回[対面/face to face]：光電子分光
表面敏感測定
第10回[対面/face to face]：磁気分光法
ESRとNMRを中心に
第11回[対面/face to face]：分光法と巨視的物性量との相関
磁性および伝導性との相関
第12回[対面/face to face]：イメージング分光法の初歩
微小領域をどのように観測するか？
第13回[対面/face to face]：走査プローブ分光法
走査プローブ分光法
第14回[対面/face to face]：軽元素系物質と分光法
軽元素系物質と分光法
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習時間は、各４時間を標準とします。】必要に応じて課される宿題を解いて提出するとともに授業内における発表に関する議論を適宜自主的に継続する．
テキスト（教科書）Textbooks
特になし
参考書References
実験化学講座「表面」日本化学会編
浜口 宏夫, 平川 暁子「ラマン分光法」(日本分光学会 測定法シリーズ) 1988年
大矢 博昭、 山内 淳 「電子スピン共鳴」講談社サイエンティフィク 1989年
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート（70%）に加え，議論への貢献度（30%）を考慮し，総合的に判定する．
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
好評につきアクティブラーニング形式による議論を行う部分を継続する
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業支援システムを用いた資料の配布およびレポートの提出
調査結果の発表は貸与ノートPCを持参して行う