文学部Faculty of Letters
PSY200BG(心理学 / Psychology 200)発達心理学特講Special Lecture on Developmental Psychology
渡辺 弥生Yayoi WATANABE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A3680 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 心理学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
The aims of this course are to understand a developmental perspective including the background, challenges, and methodology of related research, focusing on infancy, childhood, and adolescence, and to understand the diversity and variability of human development.
・By the end of the course, students will be expected to acquire knowledge of developmental psychology research, think about what kind of research methods need to be devised to elucidate what issues, and aim to acquire the knowledge necessary to actually conduct their own developmental psychology research.
・The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
・Both the mini-quiz (70%) and the two assignments (30%) will be evaluated. The mini-quizzes will be graded on both the mini-quiz (70%) and the two assignments (30%). The quizzes will be graded on correct answers.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
人間の発達過程のうちの幼児期から青年期に焦点を当て、子どもの社会性や道徳性の発達を中心に最新の発達心理学研究に触れていく。春学期の発達心理学より、実際の研究論文を読んだり、分析方法や結果考察のありかたなどを含め深く解説する。したがって、先に発達心理学を受講した方が望ましい。
到達目標Goal
発達心理学研究の知識を身につけ、どのようなことを解明するためにどういった研究方法の工夫が必要かを考え、実際に自分が発達心理学の研究を行うのに必要な知識の獲得をめざす。いまだ解明されていないことも多く、問題提起しそれを研究する意欲を高めることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的には講義形式。人間の発達の奥深さを実感できるように、できるだけビデオやDVDなどの視聴覚教材を用いる。ペア・ワークやグループ・ワークなどアクションラーニングを盛り込みながら、発達心理学研究のテーマやさまざまな研究アプローチがあることを理解できるようにする。受講希望者は初回時には必ず出席する。課題などのフィードバックは、学習支援システムを通じて行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:発達心理学への誘い
「発達」と「成長」はどう違うのか。
今後の授業の方針と評価の仕方について説明。発達心理学とは何か、歴史的な展開、遺伝か環境か、発達の意味について学ぶ。
第2回[対面/face to face]:発達心理学の研究方法の特徴
人の心の発達をどのようにして科学的に理解しようとするのか。
横断研究と縦断研究。観察方、実験法、面接法、質問紙法など。また検査の用い方。関連領域と仕事との関係。
第3回[対面/face to face]:胎児・乳児の心理学
赤ちゃんってすごいな!親子関係の始まり。
乳幼児期の愛着、養育態度:親になるということはどういうことなのか、親子の愛情のきずなはどのように形成されるのかを理解する。
第4回[対面/face to face]:幼児期を育ちゆく子ども
「自分」という意識はどのように獲得していくのか。
自己意識をどのように獲得していくのか。自分の顔を鏡で見て理解できるのか。また幼児期の認識の発達を学ぶ。
第5回[対面/face to face]:幼児期に身につける力
言葉を獲得していくことによって、気持ちも表現できるようになる。
自分の気持ちを理解するようになると、コントロールできるようになる。自分を抑制したり、主張したり、マネジメントできるようになることを学ぶ。遊びの大切さ。
第6回[対面/face to face]:児童期の誕生
「学校」にいくことで変化すること、求められることは何か。
児童期における認知発達のプロセスを学ぶ。自分の視点からのみ理解していたところ方、他人の視点を予測できるようになる、と言った視点取得について学ぶ。
第7回[対面/face to face]:児童期の対人関係の広がり:自己理解が進み、他者の気持ちを想像できるようになると、どんな世界が広がるのか。
友達関係を築き、維持するためには、社会性や道徳性などが必要になるが、どのように発達するかを学ぶ。生じるトラブルや問題についても考える。
第8回[対面/face to face]:中学生・高校生の心理学。大人でもなく、「もう、子どもジャない!」という気持ちが生じるこの時期の変化とは。
自己嫌悪感や嫉妬、など発達するからこそみえる思春期の特徴を学ぶ。
第9回[対面/face to face]:中学生・高校生の心理
中1ギャップって何?自尊感情はどうすれば高まるのか。
思春期の思いやりや規範意識の発達について学ぶ。いじめはなぜ起きるのか、どうすれば予防できるかについても学ぶ。
第10回[対面/face to face]:大学生・有職青年の心は。進路と仕事についてどのように考えていくのか。
就職すること、人生について考えるようになるが、個性化と社会化について葛藤するプロセスを学ぶ。ポジティブに生きる力について学ぶ。
第11回[対面/face to face]:成人の心理学
中年期以降、人生をどのように俯瞰し、生きることになるのか。
年齢を重ねるからこそ、見出せる能力や幸福感について考える。時間軸、対人関係、社会や文化との関連について学ぶ。
第12回[対面/face to face]:時間的展望の発達
時間の概念を獲得し、過去を振り返り、現在を生き、未来を予測することができることは、何に影響を及ぼすか。
昨日も明日もわからなかった赤ちゃんが、30年ローンなどを考えるようになることが、生きることにどのような影響を及ぼすか。
第13回[対面/face to face]:対人関係が広がることで、自分だけではなく、多くの人のことを考えるようになることは、生き方にどのような影響を及ぼすか。
:人を助ける人もあれば傷つける人もいる。この違いは何かを考えてみる。対人関係の広がりがもたらすことについて考える。
第14回[対面/face to face]:総括の時間。人が自身を客観的に俯瞰し、悩む意味は何か。
発達心理学が生きることに役立つだけでなく、社会にどのように役立つか仕事を通して考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回ミニテストを実施し、各授業のポイントを押さえているかを確認する。試験や課題については、授業時に説明する。予習復習に各2時間をかけることとする。
テキスト(教科書)Textbooks
『発達心理学 シリーズ 心理学と仕事』二宮克び・渡辺弥生編著 北大路書房
参考書References
『子どもの10歳の壁とは何か?』渡辺弥生著(光文社新書)2020
『感情の正体ー発達心理学で気持ちをマネジメントする』(ちくま新書)2020
『よくわかる発達心理学』渡辺弥生著(ナツメ社)2021
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への出席は単位修得の前提条件であり、成績評価は、アクティブな参加(ミニ課題で正答を考えること)と、課題への能動的な取り組みとする。具体的には、毎回のミニクイズ(70%)と課題2つ(30%)の両方を評価する。ただしミニクイズは6回以上かつ課題2つを最低提出しないと成績の評価対象にならない。クイズは正答かどうか評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業支援システムからの質問や感想などから、テキストを踏まえた授業と、それを応用するミニクイズや課題などは楽しいとあったので、継続したい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業支援システムに入ること。
その他の重要事項Others
学習支援システムやGoogle Classroomなどの活用
新型コロナウイルスの感染状況によって、授業形態が変更しうること。
シラバスの授業の内容の順番が変更することもありうること