文学部Faculty of Letters
BIO900BF(その他の総合生物・生物学 / Biology 900)生物学概論ⅠIntroduction to Biology
植木 紀子Noriko UEKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A3518 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 地理学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This class presents an overview of basic biological concepts and provides cellular-level biological subject such as genomics, membrane biology, cytoskeleton and cell motility. The goal is to provide students with extensive knowledge and perspective on fundamental life science.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Final grade will be calculated according to in-class contribution (100%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
春学期の「生物学概論Ⅰ」では、初めに生物学の基本概念を学びます。その後、遺伝、膜構造、細胞骨格など、主に細胞レベルの生命現象を取り上げます。生物が長い年月をかけて作り上げてきた巧妙で美しいしくみを、生物学全体における位置付けを確認しながら学んでいきましょう。
到達目標Goal
生物学はさまざまな視点から生命を理解する学問であると言えます。分子、細胞、個体、個体群、生態系といったレベルから、また、多様性と時間軸という観点から、幅広く生物学を俯瞰する能力を身につけることを目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教科書を用い、ゼミ対話形式で行います。対面授業を基本としますが、状況に応じてZoomを用いたリアルタイムオンライン方式にする可能性もあります。具体的な授業参加方法については、学習支援システムの「お知らせ」欄をご覧ください。
毎回、簡単な演習問題を提示しますので、次の回までに教科書を参照しながら解くようにしてください。授業内でその解説を行います。
教科書は以下のものを使用します。
『理系総合のための生命科学 第5版〜分子・細胞・個体から知る“生命”のしくみ』東京大学生命科学教科書編集委員会/編 羊土社 定価3,800円+税
第4版でも可。教科書の入手が間に合わない場合は対応しますので相談してください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:生物の基本概念と基本構造
生物学の学習のはじめにあたり、生物の二つの対立した特性、すなわち多様性と共通性について見ていきます。加えて、生物の基本的な属性である膜、増殖、遺伝、代謝、恒常性と環境応答などについて概観します。
第2回[対面/face to face]:生物の増殖と恒常性
細胞生物も多細胞生物も、自分と同じ形をした生物体を生み出して数を増やしていきます。また、外部の環境に適切に応答して体の内部環境を一定に保っています。生物にとって重要なこれらのしくみの基礎を学びます。
第3回[対面/face to face]:個体-環境相互作用
生物は環境から影響を受け、逆に生物も環境に影響を与えています。そして生物同士も相互に関わりあっています。自然選択・環境応答・光合成による生産や生態系について学び、生物と環境との関わりを理解します。
第4回[対面/face to face]:タンパク質と酵素
タンパク質は生体有機化合物の中で最も量が多く、あらゆる生命活動で重要な役割を果たしています。また、酵素タンパク質は、生物のほぼ全ての化学反応を触媒します。タンパク質の構造と酵素が働くしくみを学びます。
第5回[対面/face to face]:核酸の構造とDNAの複製
DNAには、親から子へ遺伝情報を伝える役割と、その情報を使って細胞を作り機能をもたらす役割があります。細胞増殖の際、DNAを正確に複製して分配しなくてはなりません。このDNAの構造と複製のしくみを学びます。
第6回[対面/face to face]:遺伝子の発現
遺伝情報がDNA、mRNA、タンパク質という流れで発現する概念をセントラルドグマと呼びます。この一連の流れに沿って、情報が写し取られる転写、その後の修飾、アミノ酸配列に変換される翻訳のしくみを学びます。
第7回[対面/face to face]:有性生殖と個体の遺伝
形質を親から子へと継承する遺伝という現象は、メンデルの法則の発見に始まり、モルガンの染色体説などを経て、現代の遺伝学へと発展を遂げました。この生命情報伝承の法則性と、そのプロセスについて解説します。
第8回[対面/face to face]:バイオテクノロジー
生命現象に関わる新しい知見は新しい技術を生み出し、それによって更なる知見が得られるというサイクルがあります。画期的な進歩をもたらした技術を学ぶことで、現代に至る生命科学の発展の歴史を感じてみましょう。
第9回[対面/face to face]:生体膜と細胞の構造
生体膜は細胞と外界を隔て、細胞内にも多様な膜区画を作ります。また、物質の輸送やシグナル伝達などの重要な機能にも関わります。生体膜の構造とはたらきを理解し、原核生物と真核生物の違いについても学びます。
第10回[対面/face to face]:代謝と生体エネルギー生産
生命活動に必要なエネルギーを生み出し、生体物質の合成や分解をする過程を代謝といいます。細胞内における基本的な代謝の流れを理解し、さらに、代謝の要になる解糖系、クエン酸回路、呼吸鎖について学びます。
第11回[対面/face to face]:光合成
30億年ほど前にエネルギーを太陽光に求める生物が出現して以来、生物は無限のエネルギー源を手にすることになりました。ここでは、現在の地球の光環境を理解した上で、植物が行う光合成のプロセスを学びます。
第12回[対面/face to face]:細胞内輸送と細胞内分解
細胞の中では、その構成成分が絶え間なく取り込まれ、もしくは合成され、細胞内外の適所へと輸送され、そして分解されています。ここでは、細胞内で物質を「運ぶ」しくみと「壊す」しくみについて解説します。
第13回[対面/face to face]:細胞骨格と細胞運動
全ての真核細胞は、運動を発生する共通のメカニズムを持っています。細胞骨格と呼ばれるタンパク質繊維の上をモータータンパク質が滑走することで、筋肉の収縮や染色体の分配などが起こるしくみを学びます。
第14回[対面/face to face]:細胞間シグナル伝達系
多細胞生物が一つの個体として行動したり内部環境を一定に保つためには、細胞間で情報をやりとりすることが重要になります。ホルモンや神経伝達物質などを介した細胞間のコミュニケーションについて学びます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回、次週までの課題(演習問題)を提示します。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
『理系総合のための生命科学 第5版〜分子・細胞・個体から知る“生命"のしくみ 』
東京大学生命科学教科書編集委員会/編
羊土社 定価3,800円+税
第4版でも可。教科書の入手が間に合わない場合は対応しますので相談してください。
参考書References
参考書は必要に応じて授業内で提示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(100%)により評価します。止むを得ず欠席する場合は必ず事前に連絡してください。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
途中に息抜きとなるような時間を挟んだりしたことが良かったとの感想をもらっていますので、このようなスタイルを続けていきます。
その他の重要事項Others
この科目は教職科目です。教職課程をとっていないと受講できませんのでご注意ください。