文学部Faculty of Letters
HIS200BE（史学 / History 200）東洋史特講ⅤSpecial Lecture on Oriental History V
宇佐美 久美子Kumiko USAMI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | A3166 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 史学科 |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This lecture deals with the historical development of maritime activities in the western part of the Indian Ocean.
It introduces how the long-distance maritime trade using dhows contributed to develop the vibrant interregional connections in the Indian Ocean World, from the Red Sea, the Arabian Peninsula, the Persian Gulf, to the west coast of the Indian Sub-Continent and to the east coast of Africa also known as Swahili coast.
Focuses are set on the historical development of East African coastal communities.
It also deals with the various effects of arrival of European Powers, Portuguese and British and others in the Indian Ocean World.
The students will be provided the opportunity to speculate historiography further comparing their majoring subjects with the history of Indian Ocean World.
At the end of this lecture, students are expected to learn the methodology of historical studies of oceans, and to explain the historical development of interregional movements and connections in the Indian Ocean World.
After each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Final grade will be calculated according to the following process: Term-end report(60%) and in-class contribution(40%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
インド洋西海域における地域交流史を東アフリカのスワヒリ地域を中心に学ぶ。
ダウ船による遠距離海上交易が、どのようにアラブ、ペルシア、インド、東アフリカなどの各地域を結び付けたのかを具体的に紹介する。
さらに、ポルトガル、イギリスなどヨーロッパ勢力のインド洋進出がもたらした影響を考察する。
学生各自が専門とする地域・時代における地域交流史と比較考察する機会を得ることによって史学研究について知見を深める。
到達目標Goal
海洋史研究の方法論を習得する。
遠距離海上交易が結び付けたアラブ、ペルシア、インド、東アフリカなど各地域の関係を理解する。
環インド洋地域の諸社会とヨーロッパ勢力の海洋支配の捉え方を比較して説明できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
教材プリントを使う対面授業での講義形式をとる。授業内での受講生からの積極的な質問を歓迎するとともに、リアクションペーパー等のコメントを次回授業内で紹介し全受講生へのフィードバックを行う。DVDやVHSなどの視覚教材も活用する予定。課題として史料を配布し、受講生の分析結果を後日まとめて紹介するなど双方向型の取り組みも行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：海洋史入門（その１）
海上交流の捉え方など
第2回[対面/face to face]：海洋史入門（その２）
ヒト・モノの移動について
第3回[対面/face to face]：インド洋交流史の枠組（その１）
自然条件など
第4回[対面/face to face]：インド洋交流史の枠組（その２）
ダウ船について
第5回[対面/face to face]：インド洋交流史の枠組（その３）
時代区分・特産品など
第6回[対面/face to face]：スワヒリ社会の成立
スワヒリ社会の成立
第7回[対面/face to face]：スワヒリ地域とインド洋（その１）
スワヒリ地域とアラビア半島・ペルシャ湾岸地域との交流
第8回[対面/face to face]：スワヒリ地域とインド洋（その２）
『キルワ年代記』
第9回[対面/face to face]：ポルトガルの進出（その１）
スワヒリ地域の事例
第10回[対面/face to face]：ポルトガルの進出（その２）
インド洋西海域の事例
第11回[対面/face to face]：スワヒリ地域とオマーン（その1）
ザンジバルへの進出
第12回[対面/face to face]：スワヒリ地域とオマーン（その２）
インド洋奴隷貿易
第13回[対面/face to face]：インド人移民（その１）
19世紀まで
第14回[対面/face to face]：インド人移民（その２）
20世紀
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、合計４時間を標準とする。
準備学習としては、地図や年表を活用し、事前に対象地域の概略を押さえる。
復習としては、必修項目を確認し身に付けるとともに課題に取り組む。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は特に指定しない。
参考書References
家島彦一『海域から見た歴史―インド洋と地中海を結ぶ交流史』 名古屋大学出版会 2006年
富永智津子『スワヒリ都市の盛衰』 (世界史リブレット)山川出版社 2008年
この他にも講義において適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
不定期に実施する小テストなどの平常点(40％)と期末レポート(60％)の評価を総合して成績を決定する。
小テストは、講義内容の理解度を確認するために実施する。
期末レポートは、講義で取り上げたインド洋地域交流史の内容をふまえ、それをさらに深く考察してオリジナルな論議を展開できるかどうかを評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
多くの学生にとって、スワヒリ地域というアフリカの一地域の歴史的展開を学ぶ機会を得たことが最も印象的であったようだ。アフリカやイスラームに関心を抱くきっかけを提供するためにも、さらに詳しく論じたい。
また、「東洋とは？」「東洋史とは？」という問いを考察する機会も提供したいと考えている。
その他の重要事項Others
授業終了後に教室において質問を受け付ける。
もしくは下記メールアドレスに連絡する。
kumiko.usami.c4@hosei.ac.jp