文学部Faculty of Letters
HIS200BE（史学 / History 200）日本史特講ⅢSpecial Lecture on Japanese History III
稲田 奈津子Natsuko INADA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | A3156 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 史学科 |
| 他学科公開科目 | ○ |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Course outline ―In this class, we will read the “Kojidan,” a collection of tales written in early Kamakura period. The aim of the class is for students to become familiar with ancient records, and to be able to read it at a basic level. In addition, through reading comprehension, the course aims to develop students’interest in the politics, society, and culture of the Heian period and enable them to investigate and consider matters with a sense of the issues that arise.
Learning Objectives ―At the end of the course, students are expected to learn the basic technique of handling the historical materials and to get the logical thinking of history.
Learning activities outside of classroom ―We will have review quiz in every class meetings. Students will be expected to prepare for the quizzes.
Grading Criteria /Policy ―Grading will be decided based on quiz(100%) and in-class contribution.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
鎌倉時代初期に成立した説話集『古事談』には、平安時代後期を中心に、多彩な話題が掲載されている。歴史的事実に即した内容もあれば、史実とは異なる虚構や怪異譚なども含まれている。しかしそこには、平安時代の具体像を彷彿とさせる様々な要素が散りばめられているようだ。そこで本講義では、『古事談』所載の説話を糸口に、平安時代の文化・社会・精神などが窺われるトピックスを取りあげ、歴史学的に検討を加えることを通して、時代の雰囲気を捉えていきたい。
到達目標Goal
ある出来事が、伝えるメディアによってそれぞれ異なる切り口で語られるのは、今も昔も同じである。本授業では、『古事談』の説話を基本にしつつ、関連する歴史史料と読み比べていくことで、平安社会の具体像に迫るとともに、それぞれの史料（メディア）の性格も考えていきたい。こうした作業を通して、史料読解や史料批判など、歴史史料の基本的な取り扱い方を学ぶとともに、ひとつのメディアを鵜呑みにしない批判的精神を養い、問題を発見し解決するための論理的な思考過程を身につけることを目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
・講義スタイルで進めます。
・講義中には、指名によって史料を⾳読してもらうことがあります。ただし流暢さではなく取り組み方を重視するので、古文の苦手な人や留学生も臆さず参加してください。
・パワーポイントによって画像も多数提⽰する予定ですが、提示した画像をすべてプリントとして配布するわけではありません。毎回の出席が肝要となります。
・やむを得ず休講とする際には、レポートを課す場合があります。また授業進度等により、授業スケジュールに変更を加える場合があります。
・質疑応答は授業内での発言や授業後に提出してもらうリアクションペーパー（任意提出）を利用しておこないます。質問への回答は次の授業時間内におこないます。リアクションペーパーでクイズに回答してもらう場合もあります（その場合のみ提出必須）。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス―『古事談』について―
授業の進め方の説明、説話集『古事談』の概説
第2回[対面/face to face]：藤原兼家と息子たち (1)
「藤原兼家、関白移譲を諮問の事」
第3回[対面/face to face]：藤原兼家と息子たち (2)
関連史料の検討
第4回[対面/face to face]：個性豊かな官人たち(1)
「藤原実方、藤原行成の冠を小庭に投ぐる事」
第5回[対面/face to face]：個性豊かな官人たち(2)
「清涼殿地火鑪次に藤原道綱放言の事」
第6回[対面/face to face]：個性豊かな官人たち(3)
関係史料の検討
第7回[対面/face to face]：古記録と説話集(1)
「藤原伊周配流顛末の事」
第8回[対面/face to face]：古記録と説話集(2)
関係史料の検討
第9回[対面/face to face]：地方への赴任(1)
「藤原実政甲斐赴任の時、東宮後三条餞の事」
第10回[対面/face to face]：地方への赴任(2)
関係史料の検討
第11回[対面/face to face]：天神信仰と死後の昇進(1)
「北野天神託宣詩の事」
第12回[対面/face to face]：天神信仰と死後の昇進(2)
関係史料の検討
第13回[対面/face to face]：貴族たちの信仰 (1)
「庚申の夜、女御超子急死の事」
第14回[対面/face to face]：貴族たちの信仰 (2)
関係史料の検討
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・事前学習 次回講義に関連するプリントを配布するので、事前に目を通しておいてください。（2時間）
・事後学習 プリントを読みなおし疑問を残さないようにして、小テストに備えてください。（2時間）
テキスト（教科書）Textbooks
プリントを配布します（学習支援システムにアップします）。
参考書References
新日本古典文学大系 41『古事談 続古事談』（岩波書店、2005 年）
浅見和彦編『『古事談』を読み解く』（笠間書院、2008 年）
成績評価の方法と基準Grading criteria
・小テスト・レポート・クイズ（100％）…小テストは毎回（第2回より）授業冒頭にオンライン上で実施します。期末の試験・レポートはありません。
・授業の積極性（加点要素）…授業内での音読・発言、授業の理解を深めるのに役立つ有益な質問や感想など（リアクションペーパーの提出は任意です。提出したからといって加点されるわけではありません）
※基本的に毎回の小テストの合計点が最終得点となります。小テストを受験できない場合には、単位取得はできません。（教育実習など欠席理由証明書類を提出できる場合にのみ代替課題を出します。インターンや企業説明会など書類を用意できない場合には代替課題はありません）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎回の小テスト実施は、授業内容の復習になって理解が深まるとの肯定的な感想を複数いただきました。学期末の負担軽減にもなると思いますので、今年度も継続したいと思います。
ハイブリッドの対面授業について、アクリル板のために教室で声が聴きづらかったとのご意見がありました。今年度はマイクを使用したいと思います。他にも授業を受ける上で不都合があれば、遠慮せずにその都度ご指摘いただけると助かります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面授業の際にも、小テスト受験やリアクションペーパーの受付はオンライン上でおこないます。Hoppiiに接続できる機器（スマホなど）を持参してください。