文学部Faculty of Letters
HIS300BE（史学 / History 300）日本考古資料学ⅡJapanese Archaeological Material Studies II
阿部 朝衛Asaei ABE
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | A3120 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 史学科 |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Course outline
The purpose of this class is to learn the observation viewpoints and methods of relics, which are the basic materials of archeology. In the second half, stone tools will be used as teaching materials.
Learning objectives
The purpose is to understand the attributes related to the production and use of stone tools and to learn how to express observation results. At the same time, the purpose is to acquire the ability to judge the name and age of stone tools.
Learning activities outside of classroom
Observe archaeological materials at museums. Also, refer to the archaeological research report in the Archaeological Laboratory to consider how the archaeological materials contain information.
Grading criteria/policy
Grades are evaluated based on normal points, work results and reports. Grades are distributed at 30% for normal scores and 70% for work results and reports.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
考古学の基礎である遺物の観察視点・方法を学びとることを目的とします。皆さんが今まで考古学の論文などで学んできた内容が、どのような手続きを経て成り立っているかを知ることになります。秋学期は石器を中心に行います。また、写真撮影技術・図版作成方法などの、論文における基礎的表現技術を学ぶことも目的とします。
到達目標Goal
石器の製作、使用にかかわる属性を理解し、観察結果の表現方法（文章、図、写真）を修得します。それによって石器製作・使用にかかわる先史時代人の意識と行動を理解できる能力を身に付け、同時に石器の名称、所属時期を判断できる基礎的能力を修得します。
資料を直接観察する時間が少ない場合、石材獲得に係わる旧石器時代人・縄文時代人の行動形態にも焦点を当てます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
実際の遺物を観察して情報を読み取り、その結果を図や写真で表現し、それをもとに資料についての記述を行います。どのような計画でどのような行為が行われるとどのような事実が資料に残されるかを知るため、簡単な実験を行う予定です。これによって有用な情報を確認します。これらは発掘調査報告書や論文の作成を念頭においた作業ですので、実践的な技術を身に付けることになります。
室内では遺物を常時観察します。「授業計画」の各テーマを3、4時間かけて消化していきますが、各テーマの最初の時間に目的・方法を説明します。その後、目と手を使って具体的作業に入ります。ある石器製作技術を習得するのに、手本を見せるだけと、手本を見せて同時に言葉で説明するという二つの方法で学習実験を行ったら、両者に差がなかったという結果が報告されています。技術習得は五感による学習ですので、本や論文を読んでもすぐには習得できません。したがって、遅刻・欠席はいけません。なお、受講生が多い場合は、写真撮影等の時間は減らします。
オンライン授業が長引いた場合、石材の種類、日本列島での分布、獲得方法についても焦点をあてます。できるだけ写真資料等をオンライン授業では使います。
対面授業の作業では常時、質問を受けつけます。また、各自の進行状況・達成度にしたがって適宜アドヴァイスします。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：導入
授業計画・石器研究方法
第2回[対面/face to face]：石器製作実験
原石の打ち割り
第3回[対面/face to face]：石器使用実験
剥片で切断作業
第4回[対面/face to face]：石核・剥片接合作業
原石（母岩）分類と石核・剥片の接合
第5回[対面/face to face]：剥片剥離の順番復元
接合剥片の打撃の順番の理解
第6回[対面/face to face]：剥離工程の理解
原石の粗割り、打面作成・調整、目的剥片剥離などの工程把握
第7回[対面/face to face]：剥片石器の実測1
測量方法の原理
第8回[対面/face to face]：剥片石器の実測2
図の展開と輪郭線の描き方
第9回[対面/face to face]：剥片石器の実測3
剥離面の境界線の理解
第10回[対面/face to face]：剥片石器の実測4
リング、フィッシャーの意味と表現
第11回[対面/face to face]：磨製石器の実測1
製作工程の理解
第12回[対面/face to face]：磨製石器の実測2
研磨痕、使用痕の抽出と表現
第13回[対面/face to face]：遺物写真撮影
簡易写場での具体的資料の撮影
第14回[対面/face to face]：総括
作業結果の点検とレポート提出
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
博物館を訪れ、考古学資料の観察を行ってください。研究室にある発掘調査報告書等をみて、石器資料の情報化の在り方を検討してください。授業時間外で実習室・資料を使う場合、教員ないし史学科室員の指示にしたがって作業してください。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
今年は大学内で実物資料を観察する時間が短くなると予想されますので、博物館等の見学をおすすめします。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは使いませんが、必要資料はコピーして配布します。
参考書References
適宜、指示します。関連資料はコピーし配布します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点、作業結果およびレポートで評価します。配分は、平常点30％、作業結果・レポート70％です。作業結果は、実測図・トレース・写真を重視し、レポートはそれらで取り扱った石器の記述とします。欠席が多いとレポートは提出できなくなります。また、授業は数学と同様に積み上げ式ですので、休むと次の作業に取り組めません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実物の取り扱いに慣れていないので、小テーマの最初の授業の説明はゆっくりと行います。資料の観察と理解を重視しますので、受講人数によっては、写真撮影の時間は多めに取ります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
筆記用具等は各自で準備してください。
その他の重要事項Others
遺物の実習室外への持ち出しは厳禁です。壊れやすい遺物ですので、取り扱いには気をつけなければなりません。しかし、実験石器は剃刀のように切れますので十分な注意が必要です。実測用具・トレース用具・撮影用具などは実習室で準備しますが、鉛筆などは各自が用意することにします。一部に高価な器材がありますので、取り扱いには十分注意してください。
授業の最初に当日の目的・方法を説明し、その後、遺物・道具を使っての作業となりますので、遅刻しないようにしてください。