文学部Faculty of Letters
BSP200BD(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 200)英語表現演習(Writing)(6)AEnglish Writing (6)A (Class)
宮川 雅Tadashi MIYAKAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A2836 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 英文学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
In this class, students are expected to familiarize themselves with English writing structure and mechanics and putting language knowledge and writing experience to work more effectively.Students will write almost every week in English and learn to critique one another's work. Students are expected to review course materials every week and turn in every assignment. Grades will be determined based on assignments and participation (70%) and the final paper (30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
昨年ひさしぶりに担当して、考えたこと。書き言葉は読み直しができる(それはプラトンからソシュールにいたる伝統的なパロール/エクリチュールの対立概念に即していえば、書き言葉は羽根がなくて死んでいるから解剖可能なのでしょうが)けれど、書き言葉だって書かれた順番に読み取り情報処理をおこなうのがまっとうでしょう。話すように書きたい、というなら(とりあえず)それはそれ、しかし、書くように話すという人もいて、それはアレですよね、どうやら異質の基準があるらしい。とりあえずはフォーマリティーという概念が有効そうですけど、話し言葉は心理重視で書き言葉は論理重視という一般論がありそうです。けれども、ファッションとの類比をもちだすなら、スタイルとかTPOとかフォーマル・インフォーマル(どれも死語とは言わずとも古臭い感じがしますかね)とかは、どうやら書き物の「ジャンル」(論文だったり日記だったり手紙だったり創作だったり、手紙も私信だったり商用だったり公用だったり)によって異なるだろうし、時代の変化や個人の嗜好もありそうです。それで、それもふくめて formality という概念について(これは書き言葉に限らないわけだけど)学ぶべきだろうな、と考えます。付随的に、標準・非標準とむかしは云々された standard という意識についても。ふたつめは、形式的な、話法とかも含めた、表記の仕方の問題(MLAスタイルとかいうときの意味での「スタイル」)、また句読法の習慣の問題。みっつめは、(間接的に思ったことですが)「作文」「構文」を語ったり論じたりする言葉を共有する問題です。
というわけで、この授業(前半の春学期のAのこの授業)では、スタイルの基本となる formality の概念、そして subordination/ coordination の概念をまずは勉強し、並行して writing の実践と議論を試み、その後の学生同士の議論の準備をととのえていきたい、と思います。
というわけで、秋学期のBがほんとうの実践篇になるかもしれませんが、伝統的な修辞のモードとされてきた、Narration、Description、Exposition、Argument についての作文を試みる、その前段階として理論篇としてスタイルについて学んでいく、という段取りを考えています。しかしリクツだけだと飽きられそうですから、それなりの実践、それなりの議論を春からおこなっていきたい。
到達目標Goal
・毎週継続して、50~200ワードの英文を書き続けることができる。
・英語の文体と構造について理屈を語れるようになる。
・自分の文章について、その意図や特徴を説明できる。また、どう推敲すればより良い文章になるのか理解し、これを実践することができる。
・他者の文章についてその良い点・悪い点、特徴を分析し、自身の英語力(writing と reading の)向上につなげることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・およそ毎週(あるいは数週にわたって)ライティング(あるいはリーディング)課題を出すので、それに沿って(授業前日までに)英文執筆してもらう。授業では履修者同士でお互いのペーパーにコメントをし、どうやったらよりよい文章になるのか、どういった点に気をつければいいのかを考えてもらう。週ごとのテーマに応じて、担当講師による概説・解説を講義する。履修者同士のディスカッション、講師と学生の双方向的なコミュニケーションを基軸とする、ライティング・ワークショップ形式で授業を展開する。初回授業で参加人数を確認し、クラスのサイズに合わせて授業内容を調整する。
・授業で提出されたリアクションペーパーなどにおけるコメント・質問へは、そのうちのいくつかを取り上げ、全体に対してフィードバックをおこない、議論に活かします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:イントロダクション
レポート課題(George Orwell, "Politics and the English Language")の説明/履修者各自のライティング経験、それにかかわる苦手意識や気持ちを共有する。
第2回[対面/face to face]:自分について書く①
自己紹介の文章を書いてみる。ライティングにおいて「私(の声)」を形作ることの重要さを概説する。
第3回[対面/face to face]:自分について書く②
パーソナル・ステイトメントの役割を理解し、実際に書いてみる。
第4回[対面/face to face]:自分について書く③
代名詞と視点について/自伝というジャンルを理解し、実際に書いてみる。
第5回[対面/face to face]:スタイルについて
スタイルという語の意味の多様性と英語のスタイル。
第6回[対面/face to face]:フォーマリティーについて
formal/ informal
第7回[対面/face to face]:標準・非標準と卑俗性
standard/ nonstandard, vulgarity
第8回[対面/face to face]:構文について
coordination/ subordination
第9回[対面/face to face]:句読法と引用
punctuation/ quotation
第10回[対面/face to face]:英語を読むことと書くこと
ライティング力の向上は、他人が書いた文章をどれだけ読み込み考察したか、というリーディング体験と結びついている。書くことと読むことの連環について考える。
第11回[対面/face to face]:grammar
文章を単位から考えてみる。
第12回[対面/face to face]:parallelism
文章の構造を考えてみる。
第13回[対面/face to face]:shifts
文章の読みにくさを考えてみる。
第14回[未定/undecided]:春学期の総括
これまで学んだことの振り返り。またライティングのあり方や意識の変化について、自己評価をおこなう。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・授業課題に基づいて、毎週50~200ワード程度の英文を執筆し、授業で公開・共有できる状態にしておく。(1時間~2時間半)
・授業中のコメントを踏まえ、授業後に自身の文章を読み直す。どういった修正・推敲の余地があるか考える。(30分)
・授業で扱うジャンルについて、関係する文章をサンプル・お手本として目を通す。リーディングを通じて、それぞれのジャンルの特性を理解する。(30分~1時間)
テキスト(教科書)Textbooks
プリントを抜粋して配布する。
Fusion: Integrated Reading and Writing 3rd edition.
Harbrace College Handbook Workbook
三浦新市『英文書き方事典』
参考書References
折に触れて提示し、学習支援システムにも示す。
レポート課題 <https://www.orwellfoundation.com/the-orwell-foundation/orwell/essays-and-other-works/politics-and-the-english-language/>
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎週のライティング課題に対する取り組み 70%
George Orwell, "Politics and the English Language" を読んでのレポート課題 30%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
課題が過大にならないようにしたい。
その他の重要事項Others
《重要》(他の該当科目と共通する重要事項)
「英語表現演習(Writing)」(5)(6)(7)(8)、「英語表現演習(Speaking)」(5)(6)(7)(8)、「英語表現演習(翻訳)」(1)(2)と「Academic Writing」の春学期秋学期科目合わせて22科目については、昨年度から英文学科指定の「定員」数が設定され、かつ英文学科全体で「事前抽選」制度が導入されます。抽選が4月頭(初回授業日よりも前)に実施されるので、必ず期日内に申請し、「事前抽選結果」を確認してください。さらに、「事前抽選結果」発表時に掲示される、定員に空きのある科目を追加で履修希望する場合、春学期授業初回に担当教員による選抜がありうるので、必ず出席してください。
※ 「英語表現演習(総合)」に関しては、別途「事前登録」が実施されるので、履修希望者は期日内(4月初頭)にそちらに申請をしてください。
※ 2年次クラス指定の「英語表現演習(Writing)」(1)(2)(3)、「英語表現演習(Speaking)」(1)(2)(3)に関しては、事前抽選および選抜はありません。