文学部Faculty of Letters
LIT100BC（文学 / Literature 100）古文・漢文の基礎Basic Grammar of Classical Japanese and Chinese
栗山 元子Motoko KURIYAMA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | A2604 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 日本文学科 |
| 他学科公開科目 | ○ |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Course Outline: The aim of this class is to develop the basic knowledge for reading Japanese classical literature and Chinese classical literature. First we will read Kara monogatari (12th century), which is an adaptation of Chinese classics, and then compare it with the original Chinese classical works that it is based on. By reading both, we will appreciate the literary expression of each. To get an accurate interpretation, a correct knowledge of the grammar is indispensable, so we will also check the grammar each time.
Learning Objectives: By the end of this course, students should have attained the following:
1. An accurate knowledge of the classical grammars of Japanese and Chinese.
2. An understanding of the points of appreciation of Japanese and Chinese classic literatures through reading carefully.
3. A deep understanding of the background of the works, their formation and peripheral knowledge.
Learning Activities Outside of the Classroom: Before each class, students will be expected to have read the distributed resumé and read the references related to the topic. Your study time will be more than two hours for each class. After the class, students should review the lesson content, summarize their own thoughts, and deepen their understanding. They should also think about the content and prepare questions to ask in the next lecture. Your study time will also be more than two hours for each class.
Grading Criteria/Policy: Your overall grade in the class will be decided based on the following: term-end report (30%), short reports (70%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この授業では、古文や漢文に親しみながら、その基本的な知識を確認・修得していくことを目指します。具体的には、『源氏物語』や『枕草子』にも引かれるような有名な漢籍故事などを和文化した説話物語集である『唐物語』を取り上げ、読んでいきます。いくつかの話を紹介・鑑賞し、文法の確認などを行いつつ、古文読解の力をより高めていくことを目指します。あわせてその話の基になった漢籍の出典も比較しつつ読むことで、漢籍故事についての理解を深め、漢文の文法の確認も行います。古文・漢文の基礎を学び直したいという人に向けての講義です。
到達目標Goal
①古文においては、原文を正確に読み、かつ味わうことができる能力の涵養を最終目標とする。
②漢文においては、文法を理解し、訓読を正確に行う力を養って読解力を高めていくこと、頻出する言葉や作品・作者についての知識を深めることを最終目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
・毎回講師作成のプリントなどの教材を配布し、講義を行う。
・毎回、理解度の確認のための小課題やコメントシートの作成を課す。フィードバックは各授業時のはじめ・ホッピ上での解答の公開・第14回のまとめの時に適宜行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション
授業内容・方針についての説明
第2回[対面/face to face]：『唐物語』第二話を読む①
白楽天の話を取り上げる
第3回[対面/face to face]：『唐物語』第二話を読む②
第二話に関連して白楽天の詩「琵琶引」やそれを引用した『枕草子』の紹介を行う
第4回[対面/face to face]：『唐物語』第五話を読む
司馬相如についての話を取り上げる
第5回[対面/face to face]：『唐物語』第七話を読む
宋玉についての話を取り上げる
第6回[対面/face to face]：『唐物語』第十四話を読む
陵園妾についての話を取り上げる
第7回[対面/face to face]：『唐物語』第十五話を読む①
李夫人についての話を取り上げる
第8回[対面/face to face]：『唐物語』第十五話を読む②
第十五話に関連して白楽天の詩「李夫人」とそれを引用した『源氏物語』についての紹介を行う
第9回[対面/face to face]：『唐物語』第十七話を読む
呂后についての話を取り上げる
第10回[対面/face to face]：『唐物語』第十八話を読む①
楊貴妃についての話を取り上げる
第11回[対面/face to face]：『唐物語』第十八話を読む②
第十八話に関連して白楽天の詩「長恨歌」を読む
第12回[対面/face to face]：『唐物語』第十九話を読む
朱買臣の話を取り上げる
第13回[対面/face to face]：『唐物語』第二十五話を読む
王昭君の話を取り上げる
第14回[対面/face to face]：まとめと確認
授業を振り返ってのまとめや復習・フィードバックを行う
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業前には、次回授業時に取り上げる話を入手しやすいテキストであらかじめ読み、内容を確認しておくこと。また出て来る人物や故事についても調べておくこと（二時間）。また授業後には授業時に出た課題を復習し、授業内容を整理復習すること（二時間）。古文・漢文を読むためには文法はもちろんのこと、文学史・歴史等の知識も必要となるので、授業で取り上げた作品以外にも視野を広げて読んでいくと、一層理解や関心が深められる。下記に挙げた参考書などを少しづつ継続して読んでいくなどしてほしい。
テキスト（教科書）Textbooks
講師作成のプリントを配布する。
参考書References
・小林保治全訳注『唐物語』（講談社学術文庫、2003年、1,485円）、小林保治編著『唐物語全釈』（笠間書院 1998年 9709円）
・古語辞典・漢和辞典などは使いなれたものでよいので、手元に置いて参考にすること。可能であれば複数の辞書を見比べたりなどすると、より理解が深まる。
・寺田隆信著『物語 中国の歴史』（中公新書 800円＋税）
【その他文法などの参考書】
〇古文…
・松尾聰『古文解釈のための国文法入門』(ちくま学芸文庫、2019年） 1,700円＋税)
・小田勝『古代日本語文法』(ちくま学芸文庫、2020年、1,400円＋税)
・小西甚一『古文の読解』（ちくま学芸文庫 2010年、1,500円＋税）
〇漢文…
・塚田勝郎著『新人教師のための漢文指導 入門講座』（大修館書店、2014年、2,200円＋税）
・前野直彬著『精講 漢文』（ちくま学芸文庫 2018年、1,700円＋税）
・鈴木健一編『漢文のルール』（笠間書院 2018年 1,200円＋税）
成績評価の方法と基準Grading criteria
・毎回の授業内容を踏まえて作成する課題やコメントシートによる評価（７０%）
・学期末までに提出するまとめ課題による評価（３０％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
昨年度は本文鑑賞が中心になってしまったこともあり、文法など基礎的なことの確認の比重が少なくなってしまった。このことを反省点とし、こうした知識習得につながるように、教授内容の吟味の徹底を心がける。