法学部Faculty of Law
POL300AD(政治学 / Politics 300)東南アジアの政治と社会Ⅰ東南アジアの政治と社会Ⅰ
浅見 靖仁Yasuhito ASAMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A0757 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This course aims to deepen students' understanding on political economy of four Southeast Asian countries, namely, Thailand, the Philippines, Malaysia, and Indonesia. It also aims to familiarize students with some basic theories and notions regarding interrelations between democratization and economic development, such as bureaucratic authoritarianism, dual-sector model, middle-income trap, and three waves of democratization. Prior knowledge about Southeast Asia is not required. Students are allowed to write their answers in English in the final exam, if they prefer.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
東南アジアの国々のうち、タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシアの4か国を取り上げ、これらの国々の政治経済状況について解説します。受講生が、これらの国々の政治経済状況についての基本的な知識を身につけ、それに基づいて、東南アジアの国々と日本との関係や東南アジアの今後のあり方について自分なりの考えをもつようになることを目的とします。この授業を履修する場合は、【授業の進め方と方法】に書かれている説明をよく読んだ上で必ず初回の授業に出席して下さい。
到達目標Goal
この授業では、受講生が、タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシアの4か国について、その政治経済的状況について体系的に理解し、これらの国々について強い関心を持つようになることを目標とします。これら4か国の政治経済状況の相違点や共通点について基本的な知識を習得し、さらにはそうした特徴をこれらの国々が有するようになった理由や今後これらの国々がどのように変化していくかについて、受講生が自分なりの考えを持つようになることを目指します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は講義形式で行います。受講生の理解度を確認するために、毎回の授業後に簡単な小テストを行います。
オンラインでも授業に参加できるハイフレックス授業として行います。オンラインで参加する場合でも、オンデマンド型ではなくリアルタイムで参加してもらいます。Zoomを使ってオンラインで受講するのに必要な情報は「学習支援システム」に記載しますので、オンラインで受講することを希望する人は第1回授業までに「学習支援システム」に「仮登録」してmeeting IDやpasscode、linkなどを確認しておいてください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:オリエンテーション
この授業で取り上げる4つの国の概要と第2週以降の授業の進め方について説明します。
2[対面/face to face]:植民地時代以前及び植民地期の東南アジア
第2次大戦以前の東南アジアの状況について解説します。
3[対面/face to face]:独立:「異なる人々」による支配から「同胞」による支配へ
タイについては1932年の絶対王政から立憲王政への移行について、他の3か国については独立について解説します。
4[対面/face to face]:農村の余剰労働力問題と混迷するナショナリズム
農村に大量の余剰労働力が存在していたことが、東南アジアの政治に与えた影響について解説します。
5[対面/face to face]:官僚型権威主義体制論と開発独裁論
1950年代から60年代にかけて、東南アジアの国々で、強権的な政権が登場した背景について解説します。
6[対面/face to face]:輸入代替型工業化
輸入代替型工業化がこの授業でとりあげる4つの国に導入された経緯の違いについて解説します。
7[対面/face to face]:民主化の第2の波
輸入代替型工業化の行き詰まりと貧富の格差の拡大が、4つの国の政治に与えた影響について解説します。
8[対面/face to face]:輸入代替型工業化の行き詰まりと輸出指向型工業化への転換の試み
輸入代替型工業化の行き詰まりへの対応は、4つの国でかなり異なりました。そのような違いが生じた経緯を解説します。
9[対面/face to face]:東南アジアの外国投資ブームと中間層の台頭
1980年代後半から90年代前半の東南アジアへの外国投資ブームが、4つの国の政治や経済に与えた影響について解説します。
10[対面/face to face]:グローバリゼーションの光と影:アジア金融危機とその後の回復
1997年に東南アジアを襲った金融危機とそれに伴って生じた政治的な変化について解説します。
11[対面/face to face]:民主主義の第3の波
中間層の成長と貧困層の生活水準の一定の向上がもたらした政治的変化について解説します。
12[対面/face to face]:東南アジアと「中進国の罠」
「中進国の罠」という概念を紹介し、それに対して、東南アジアの4つの国がどう対応しているかについて解説します。
13[対面/face to face]:2022年の東南アジア
東南アジアの4つの国の現在の政治経済状況について解説します。
14[対面/face to face]:東南アジアと日本の関係
東南アジアの4つの国と日本との関係について解説します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
Students are expected to spend around four hours after each class meeting to review the course content, and answer online multiple-choice questions (多肢選択式の小テスト) through the Learning Management System (学習支援システム).
テキスト(教科書)Textbooks
There is no particular text for this course. Material covered will be taken from various sources.
参考書References
加納啓良『東大講義 東南アジア近現代史』めこん、2012年
白石隆『海の帝国:東南アジアをどう考えるか』中公新書、2000年
成績評価の方法と基準Grading criteria
Your overall grade will be determined as follows;
Online weekly quizzes (毎回の授業のあとの小テスト): 10%
Class participation (授業中の発言): 10%
Final Exam (期末試験): 80%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
高校の授業では、東南アジアについてあまり詳しく習っていない人が多いので、東南アジアについての基本的な知識から教えます。しかし基本的な知識を教えるだけではあまり面白くないので、東南アジア以外の国々ついて考察する際にも役立つような一般理論(二部門経済発展モデル、官僚型権威主義体制論、「中進国の罠」論、人口ボーナス論など)も教えます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料配布、課題提出などは学習支援システムを利用して行います。最初の授業までに、「学習支援システム」に「自己登録」しておいてください。「学習支援システム」への「自己登録」の仕方については、「学習支援システム」のスターティングガイドを参照してください。
その他の重要事項Others
秋学期に開講する「東南アジアの国家と社会II」とは扱う国が異なるので、「東南アジアの国家と社会II」を先に履修して、「東南アジアの国家と社会I」を次年度以降に履修しても全く問題ありません。また「東南アジアの国家と社会I」と「東南アジアの国家と社会II」のどちらか一方だけを履修してもいいです。