法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)演習演習
金井 光生Kosei KANAI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A0178 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 年間授業/Yearly |
曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
科目種別Class Type | 演習 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Theme:personal communication and law as jusutice (Recht)
Goal:We inhabit a nomos-universe under the law as justice. We learn how to the way of lawful life: the personal communicative life under the right to live in peace (The Constitution of Japan).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
テーマ:「〈人格的コミュニケーションとしての正義〉の法の下で平和的に共生することをthoughtfulに考える」
目的:「裁判と法コース」・「文化・社会と法コース」に属する法哲学ゼミです。
Recht(法=権利=正義)に対する基本的な見方や法的思考を対象として、法を諸々の人間の生の物語(narratives)に支えられた共同の文化作品という観点において哲学・思想の面から捉え、議論を通じて自分で考えることを目標とします。様々な問題を素材にして法哲学的に思索し、リーガル・マインドと法的想像力を養うと同時に、他の実定法諸科目をより深く学ぶ上での基礎的な素養や社会人に向けての教養も養います。
法学を学んでいると、一度は、「法とはなんだろう?」、「なぜ法は必要なのだろう?」、「どうして法に従わなくてはならないのだろう?」といった疑問をもつことがあると思います。その時あなたはもう法哲学の入り口に立っているのです。また、災害その他の社会や自然の問題の中で、Rechtというものそれ自体をしっかり考えてみることは、公務員志望者等はもちろん、広く一般市民として当然に重要です。ゼミ卒業生たちはゼミでの学びを踏まえて各界で活躍しています。
thoughtlessにではなくthoughtfulに人間らしくRechtにおいて生きるということ。
基礎学問的興味のある方、実定法解釈学をより深く究めたい方、実定法解釈学に疲れた方、せっかく大学に入ったのだから人間的学芸と人間的交流でリア充してみたい方などを歓迎します。
近年の文献はもとより、百年前、千年前の古典名著ですら簡単に手に入る現代に何も読まないのは、せっかく苦労して大学に入ったのにもったいないので、多くの文献に触れて議論していきましょう!
到達目標Goal
(1)テキストの基本的な理解ができる
(2)担当部分の報告のみならず、すべての議論に積極的に参加できる
(3)「自分で思考」し「自分の言葉」で表現・プレゼンテーションできる
(4)現代の諸問題について法哲学-憲法学的に思索できる
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本演習では、テーマに沿って、現代の具体的問題を扱った文献から、有名でも一人で読むには大変そうな古典名著に至るまで、みんなで輪読することで、必須の読解力や教養を身に付けるとともに、自分たちの生と法がどのように関わっているか、Rechtについてどのような考え方があるのかなどを学び、思索していきます。その際には、関連する判例や実定法解釈学にも触れながら、法と法学の本質的な部分に触れることができるように配慮します。
10年を迎えた東日本大震災と福島原発事故については、可能な限り時間を割く予定です。
また、コロナ禍等がない平時は例年、感性と教養と正義観を養うために、福島大学ゼミとの合同合宿や課外授業や芸術鑑賞ほか多くのイベントなども行って「生きた学び」を行ってきました。
また、ゼミでは適時にリアクションペーパーやレポートを課すことで理解度を測り、その後のゼミの冒頭で、リアクションペーパーについては応答し、レポートについては講評することで、フィードバックします。
*これから新たに刊行される文献等もある以上、すべてを前もってシラバス化することは不可能なため、以下の「授業計画」等はあくまで予定です。講義ではなくゼミですので、ゼミ生とともにその都度ライブの授業を作り上げていきたいと思います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
オリエンテーション
第2回[対面/face to face]:図書館ガイダンス(予定)
図書館ガイダンス
第3回[対面/face to face]:輪読とディスカッション①
平野『法哲学』第1章・第2章
第4回[対面/face to face]:輪読とディスカッション②
平野『法哲学』第3章
第5回[対面/face to face]:輪読とディスカッション③
平野『法哲学』第4章
第6回[対面/face to face]:輪読とディスカッション④
平野『法哲学』第5章
第7回[対面/face to face]:輪読とディスカッション⑤
平野『法哲学』第6章
第8回[対面/face to face]:まとめ①
平野『法哲学』全体を振り返る
第9回[対面/face to face]:輪読とディスカッション①
中山『法思想史』第1部
第10回[対面/face to face]:輪読とディスカッション②
中山『法思想史』第2部
第11回[対面/face to face]:輪読とディスカッション③
中山『法思想史』第3部
第12回[対面/face to face]:輪読とディスカッション④
中山『法思想史』第4部
第13回[対面/face to face]:輪読とディスカッション⑤
中山『法思想史』第5部
第14回[対面/face to face]:まとめ②
中山『法思想史』全体を振り返る
第15回[対面/face to face]:輪読とディスカッション①
中山『二十世紀の法思想』第1章
第16回[対面/face to face]:輪読とディスカッション②
中山『二十世紀の法思想』第2章
第17回[対面/face to face]:輪読とディスカッション③
中山『二十世紀の法思想』第3章
第18回[対面/face to face]:輪読とディスカッション④
中山『二十世紀の法思想』第4章
第19回[対面/face to face]:輪読とディスカッション⑤
中山『二十世紀の法思想』第5章
第20回[対面/face to face]:まとめ③
中山『二十世紀の法思想』全体を振り返る
第21回[対面/face to face]:輪読とディスカッション①
大野『近代法思想史入門』第1章・第2章
第22回[対面/face to face]:輪読とディスカッション②
大野『近代法思想史入門』第3章・第4章
第23回[対面/face to face]:輪読とディスカッション③
大野『近代法思想史入門』第5章・第6章
第24回[対面/face to face]:輪読とディスカッション④
大野『近代法思想史入門』第7章・第8章
第25回[対面/face to face]:輪読とディスカッション⑤
大野『近代法思想史入門』第8章・第9章
第26回[対面/face to face]:輪読とディスカッション⑥
大野『近代法思想史入門』第10章・第11章
第27回[対面/face to face]:輪読とディスカッション⑦
大野『近代法思想史入門』第12章・第13章
第28回[対面/face to face]:輪読とディスカッション⑧とまとめ
大野『近代法思想史入門』第14章・第15章、および全体を振り返る
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
ゼミ開始後は、指定されたテキストを読み、関連する参考文献等で理解を深めて、報告担当者以外も質問や議論ができるようにしてください。
課外授業やイベント等にも積極的に参加してください。
*本授業の準備・復習時間は「各2時間」を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
中山竜一ほか『法思想史』(有斐閣アルマ、2019年)
平野仁彦ほか『法哲学』(有斐閣アルマ、2002年)
*その他は適宜、相談の上決定します。
参考書References
H.アーレント(大久保和郎訳)『エルサレムのアイヒマン(新版)』(みすず書房、2017年)
大野達司ほか『近代法思想史入門』(法律文化社、2016年)
笹倉秀夫『法哲学講義』(東京大学出版会、2002年)
中山竜一『二十世紀の法思想』(岩波書店、2000年)
樋口陽一『国法学・人権原論(補訂)』(有斐閣、2007年)
平井亮輔編『正義』(嵯峨野書院、2004年)
金井光生『裁判官ホームズとプラグマティズム―<思想の自由市場>論における調和の霊感』(風行社、2006年)
金井光生『フクシマで日本国憲法<前文>を読む(福島大学ブックレットNo.10)』(公人の友社、2014年)
金井光生「フクシマ憲法物語」片桐直人ほか編『憲法のこれから』(日本評論社、2017年)
神島裕子『正義とは何か』(中公新書、2018年)
東京電力福島原子力発電所事故調査委員会『国会事故調報告書』(徳間書店、2012年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(80%)+提出物(20%)
「到達目標」の到達度に応じて評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
演習につきアンケートなし
その他の重要事項Others
(1)ゼミ開始までに、木村草太『キヨミズ准教授の法学入門』(星海社新書、2012年)、金井光生『フクシマで日本国憲法〈前文〉を読む』(公人の友社、2014年)を読んでおくと有益です。
(2)例年は、フィールドワークも兼ねて、他大学との合同合宿、社会見学、芸術鑑賞、イベント等も行っています。
(3)「法哲学」・「大陸法思想史」・「英米法思想史」・「憲法」の各講義科目も履修することをお勧めします。
副題
法哲学、法思想、憲法哲学
聴講について
受入可。事前に事務を通じて担当教員と連絡を取ること。報告や課題の負担等は正規のゼミ生と同様に扱います。