経営学部Faculty of Business Administration
MAN400FA(経営学 / Management 400)演習6Seminar 6
藤村 博之Hiroyuki FUJIMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A4926 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4,水5/Wed.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 4 |
単位数Credit(s) | 3 |
備考(履修条件等)Notes | ※ 原則春学期、秋学期連続で受講してください。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) |
選択 演習 |
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Outline (in English)
The aim of the seminar is to help students to understand characteristics of human resource management in Japanese firms. It is said that seniority-based wage system, lifetime employment and enterprise union are three main characteristics of Japanese HRM. However, when we carefully investigate statistics and practices of HRM in other countries, we can observe many similarities of HRM. At the end of this seminar, students are expected to know the real pictures of HRM in Japanese companies.
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than three hours for a class.
Final grade will be calculated according to the following process; contribution to discussions in every class 60%, participation and contribution to activities outside classroom 30%, final report of the class 10%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ヒトの側面から企業経営を考えることがこのゼミの目的ですが、その問題だけにとどまらず、広く日本社会のあり方についても議論したいと思います。それは、企業が社会という大きな枠組みの中で活動しているからです。企業経営の本当の姿を知るには、社会に対する理解が不可欠です。私たちが暮らしている日本という社会の姿を考えながら、企業の人事管理を見ていきたいと思います。
その際、国際比較という視点も大事にします。日本社会の本当の姿を知るには、他の国との比較が有効だと考えられます。日本独自の問題だと思われていることが、案外、どの国にも共通して発生していたり、日本は遅れていると言われていることが実は他の国でも同じような実態であったりするからです。企業のヒトの問題を通して、日本社会についての理解を深めてほしいと思います。
到達目標Goal
日本社会のあり方、日本企業のあり方、そして学生一人一人の職業人としての生き方を考えられるようになることが到達目標です。そのために、①情報を収集し、整理して、再構成する力、②自分の主張を文章で表現する力、③自分の意見を発表し議論する力の3つを身につけることが必要です。できるだけ客観的な情報を収集し、事実を理解した上で、これからのあり方を自分の頭で考えられるようになってほしいと思います。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-1」、「DP1-2」、「DP1-3」、「DP1-4」、「教養」、「DP2-1」、「DP3」、「DP4」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
インターゼミナール大会に出席するための論文作成を中心として、ゼミを運営します。春学期は、議論に必要な共通の基盤を作るために、人事管理関係の教科書を指定して輪読します。夏休みから秋学期の初めにかけては、インゼミ大会参加論文執筆のための共同作業になります。秋学期のゼミは、時事問題の議論や社会人として必要な知識を身につけるための勉強をします。2、3年生には進級論文の提出を求めます。
この授業は、ハイフレックス授業形式で行います。対面授業をオンラインでもリアルタイムで配信します。皆さんの都合に合わせて、教室での対面授業か、自宅等でのオンライン授業かを選択してください。
最終授業で、13 回までの講義内容のまとめや復習だけでなく、課題に対する講評や解説も行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:日本企業のヒトの問題
日本企業が抱えるヒトの問題を整理する
第2回[対面/face to face]:メンバーシップ型雇用とジョブ型雇用の違い
日本企業においてどのような雇用制度が適切かを考える
第3回[対面/face to face]:賃金制度(1)
成果業績に基づいた賃金制度の問題点を理解する
第4回[対面/face to face]:賃金制度(2)
望ましい賃金制度を考える
第5回[対面/face to face]:裁量労働制
裁量労働制に向いている仕事と向いていない仕事を理解する
第6回[対面/face to face]:みなし労働時間制
労働時間管理のあり方を理解する
第7回[対面/face to face]:絶対評価と相対評価(1)
評価における絶対評価と相対評価の関係を理解する
第8回[対面/face to face]:絶対評価と相対評価(2)
評価者が信頼されるようになるには何が必要かを考える
第9回[対面/face to face]:障害者雇用(1)
法定雇用率とそれを国が求める理由を理解する
第10回[対面/face to face]:障害者雇用(2)
障害者が普通に働ける社会になるには何が必要かを考える
第11回[対面/face to face]:グローバル人材(1)
グローバル人材とはどのような要素を持っているのかを整理する
第12回[対面/face to face]:グローバル人材(2)
グローバル人材になるには何が必要かを考える
第13回[対面/face to face]:工場見学
東京近郊の工場見学を行う
第14回[対面/face to face]:他大学との討論会
立正大学戎野ゼミと討論会を行う
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回、討論の題材となる文献が決まっています。それを読み込んでくることが大切な事前学習です。単に読むだけではなく、書かれていることから自分の問題意識をみつけることも重要です。
社会人との交流の場を年に10数回設けています。これにできるだけ多く出席することを求めます。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
佐藤博樹・藤村博之・八代充史『新しい人事労務管理[第6版]』有斐閣、2019年
参考書References
文献については、講義中に指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
ゼミには毎回出席し、合宿や論文作成にも積極的に取り組むことが必要です。インターゼミナール大会参加論文の作成に積極的に参加したか、ゼミ運営にどれだけ貢献したか、進級論文の水準はどの程度かといった点を中心に評価します。
評価は、通常のゼミにおける議論への貢献60%、課外活動への参加・貢献30%、進級論文10%で行います。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
それぞれの特徴と役割を尊重します。その上で、ゼミが活発になる自発的な行動を支持します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パワーポイントを使用した報告を課します。
その他の重要事項Others
大学での勉強で大切なのは、課題を与えられてそれを処理するのではなく、自らテーマを見つけてそれを解明していくことです。何事にも主体的に取り組む姿勢を求めます。
社会人との交流の場を年に10数回設けています。一つには、小泉産業、コクヨ、イトーキ、アシックス、三菱UFJ信託銀行、上新電機、ビックカメラなどの労働組合役員と若手組合員が出席し、「働くってどういうことだろう」、「キャリア形成というけれど本当は何?」、「会社の選び方は?」といったテーマでグループ討論を行うものがあります。
また、立正大学戎野ゼミとの討論会や工場見学等の課外活動も予定しています。
さらに、NPO 人財育成ネットワーク推進機構が主催する学生支援セミナーへの任意の参加を求めています。学生支援セミナーは、毎月産業別に労働組合の方々に集まっていただき開催されているものです。医薬品産業・自動車産業・流通業・金融業・電機産業などの企業が参加します。現場をよく知る労働組合の方々に現実を伝えていただき、社会に出たときに迷わないための準備をしてもらうのが目的です。
上記のようにゼミでは複数の活動を伴います。アルバイトなど私的な都合よりも学業を優先することが必要になります。これは、学生として当然のことですが、あえて付け加えておきたいと思います。
関連科目:人的資源管理Ⅰ、人的資源管理Ⅱ、組織行動論Ⅰ、組織行動論Ⅱ
オフィス・アワー
授業後に質問を受け付ける。
担当教員の専門分野と主要業績
<専門領域>人材育成論、労使関係論
<研究テーマ>産学連携による若年層の育成、管理職の育成、高齢者雇用、労働組合の役割再構築
<主要研究業績>
①『新しい人事労務管理[第6版]』(佐藤、八代と共著)2019年10月、有斐閣
②「『福岡県70歳現役応援センター』の設立にかかわって」『エルダー』2019年9月号
③「優秀な人材は内部養成している企業に集まる『産業訓練』2019年1月号
④「大学教育と就職活動の関係を考える」『人事実務』2018年12月号、
⑤「企業の競争力を高める外国人材の活用を」『商工ジャーナル』2018年12月号
⑥「考える集団の醸成が競争力を高める」『中央労働時報』2018年9月、pp.14-18.
⑦「高度外国人材は企業の競争力を高める」『東京社会保険労務士会会報』2016年7月
⑧“The challenge of keeping Japanese older people economically active” Australian Journal of Social Issues, Vol. 51 No. 2, 2016, pp.167-185.
⑨「グローバル化と日本企業の課題~広い視野を持った経営者をどう育てるか~」『Work & Life 世界の労働』(日本ILO協議会)2015年3月、pp.2-10.
⑩「70歳現役をめざして」『エルダー』2015年1月号、pp.7-11。