経営学部Faculty of Business Administration
ECN301FD（経済学 / Economics 300）Excelで学ぶファイナンス理論ⅡFinancial Modeling with Excel II
山嵜 輝Akira YAMAZAKI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | A4495 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 3～4 |
| 単位数Credit(s) | 3 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリー（2019年度以降）Category (2019～) | 市場経営学科専門科目300番台 |
| カテゴリー（2018年度以前）Category (～2018) | 市場経営学科専門科目 |
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Outline (in English)
[Course outline] This course provides students with a practical theory of finance with Microsoft Excel as an analytical tool. [Learning objective] The objective of the course is to analyze financial markets based on real market data by using Excel. The three major subjects are: (1) quantitative analysis of financial markets; (2) rational decision making on investments; and (3) financial risk management. [Learning activities outside of classroom] Before/after each class meeting, students will be expected to spend two hours to understand the course content. [Grading criteria] Your overall grade in the class will be decided based on the following. Final presentation: 40%, exercises with Excel: 40%, in class contribution: 20%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本授業では、Microsoft社のExcelを使いながら、実践的なファイナンス理論を学びます。実際の金融取引や証券投資では、知識や理論を知っているだけでは不十分であり、様々な計算が必要となります。Excelを使うことで、ファイナンスに関連する計算が簡単に実行できるだけでなく、高度な理論でも直感的に理解できるという利点があります。本授業の目的は、実際のデータに基づいて、ファイナンスに関する諸々の計量分析ができるようになることです。今回は、平均・分散アプローチ、CAPM（Capital Asset Pricing Mode；資本資産価格モデル）、ジェンセンのアルファ、シミュレーションによるリスク管理といった投資理論を中心にスキルを身に付けます。金融業界を志す学生はもちろんのこと、個人の資産形成や株式投資に興味のある学生にも履修をお薦めします。初歩から始まりますが、授業後半には本格的な分析に取り組む予定です。
到達目標Goal
次の４つを到達目標に掲げます。
① ファイナンス理論を正確かつ直感的に説明できる。
② 金融データの特徴を理解し、分析に必要なデータを取得することができる。
③ Excelを使って証券投資の意思決定に関する分析ができる。
④ Excelを使って金融リスクの計測ができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-1」、「DP4」に関連が特に強く、「DP1-3」、「DP1-4」に関連がある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
この授業は情報実習室での対面授業ですが、初回授業のみオンライン授業となります。講義とExcel演習を交互に行うことで授業を進めます。授業資料を配付しますが、黒板（ホワイトボード）にも板書するので、必要に応じてノートをとってください。Excel演習では、担当教員およびTA（teaching assistant）が積極的にサポートします。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：イントロダクション
授業の進め方や成績評価方法などの説明
第2回[対面/face to face]：現代の投資理論の概要（講義）
現代ポートフォリオ理論の紹介、ノーベル経済学賞を受賞した投資理論とは？
第3回[対面/face to face]：確率論の基礎（講義）
確率、確率変数、期待値、分散、標準偏差、共分散、相関係数などの概念と性質の解説
第4回[対面/face to face]：株価データの扱い方（Excel演習）
データベースの使い方、各種データの意味、株価データの加工および精査、基礎統計量の計算
第5回[対面/face to face]：期待収益率とボラティリティ（講義）
個別株と株式ポートフォリオの期待収益率とボラティリティについての解説
第6回[対面/face to face]：期待収益率とボラティリティ（Excel演習）
Excelによる個別株と株式ポートフォリオの期待収益率とボラティリティの計算
第7回[対面/face to face]：平均・分散アプローチ（講義）
期待効用、効用無差別曲線、効率的フロンティア、接点ポートフォリオ、二基金分離定理などの解説
第8回[対面/face to face]：平均・分散アプローチ（Excel演習）
Excelによる効率的フロンティアや接点ポートフォリオなどの計算、投資の意思決定
第9回[対面/face to face]：CAPMとジェンセンのアルファ（講義）
CAPM、証券市場線、マーケット・モデル、ジェンセンのアルファなどの解説
第10回[対面/face to face]：CAPMとジェンセンのアルファ（Excel演習）
ExcelによるCAPMのベータやジェンセンのアルファなどの計算
第11回[対面/face to face]：VaRによる金融リスク管理（講義）
VaR（Value at Risk）による金融リスクの計測手法の解説
第12回[対面/face to face]：VaRによる金融リスク管理（Excel演習）
Excelを用いたモンテカルロ・シミュレーションによるVaRの実装、金融リスク計測
第13回[対面/face to face]：総合演習（1）（Excel演習）
学生自身が選んだ企業群の株式投資分析、投資判断、リスクの計測
第14回[対面/face to face]：総合演習（2）（Excel演習）
学生による総合演習の結果発表（プレゼンテーション）
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
Excel演習の課題をしっかりと完成させてください。指定した参考書を併用すると授業の理解が深まります。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は特に指定しません。授業中に資料を配付します。
参考書References
① 藤林宏 他、『エクセルで学ぶファイナンス 証券投資分析 第3版』、2009年、金融財政事情研究会
② 岸本直樹・池田昌幸、『入門・証券投資論』、2019年、有斐閣
③ 佐野三郎、『パーフェクト証券アナリスト第1次レベル』、2020年、ビジネス教育出版社
④ 伊藤敬介 他、『新・証券投資論II 実務篇』、2009年、日本経済新聞出版社
成績評価の方法と基準Grading criteria
総合演習の発表（40％）、Excel演習の課題（40％）、平常点（20％）で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規科目につきアンケートは実施していません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業時間外の学習のために、Excelの使えるPCを用意してください。PCを所有していない学生は大学の施設や機器を利用してください。
その他の重要事項Others
教室内での私語は厳禁です。
関連科目
ファイナンス入門、デリバティブ入門Ⅰ/Ⅱ、投資入門、ポートフォリオ理論入門、コーポレートファイナンス入門Ⅰ/Ⅱ
実務経験のある教員による授業
民間金融機関や中央銀行において、証券投資や金融商品開発などの金融実務に通算14年間携わりました。授業では、金融機関などで用いられている実践的な分析手法をわかり易く解説します。